テニス用語リファレンス表
独特なスコアリングからショット、ギア調整、ツアー体系、出場資格までテニスに欠かせない用語を総まとめ。
カテゴリ
全ての分類
| 用語 | 略語 | カテゴリ | 説明 | 使い方・補足 |
|---|---|---|---|---|
| ラブ(0点) (Love) | 0 | スコア・試合用語 | そのゲームでまだポイントを取っていない0点の状態。 | 最初のポイントを取るまでサーバー・レシーバーともにラブとコールされる。 |
| フィフティーン (Fifteen) | 15 | スコア・試合用語 | ゲームで最初のポイントを獲得したときにフィフティーンとカウントされる。 | どちらがポイントを取ったかにより「フィフティーン・ラブ」などとコールされる。 |
| サーティー (Thirty) | 30 | スコア・試合用語 | そのゲームで2ポイント奪うとスコアはサーティーになる。 | 30-30は「サーティーオール」とコールされ、互いに2ポイントずつの同点を示す。 |
| フォーティー (Forty) | 40 | スコア・試合用語 | ゲームで3ポイントを取りフォーティーとなり、あと1ポイントでゲームを取れる状況。 | 両者がフォーティーになるとスコアはデュースに戻る。 |
| デュース (Deuce) | — | スコア・試合用語 | 両者が3ポイントずつ獲得して40-40になり、連続2ポイントが必要となる局面。 | ここからアドバンテージの攻防が始まり、連続2ポイントが必要となる。 |
| アドバンテージ (Advantage) | Ad | スコア・試合用語 | デュース直後にポイントを奪いゲーム獲得まであと1ポイントとした状態。 | サーバーならアドイン、レシーバーならアドアウトとコールされる。 |
| ブレークポイント (Break Point) | BP | スコア・試合用語 | レシーバーがゲームを奪いサーブを破るチャンスとなるゲームポイント。 | ブレークポイントの成功率はレシーブ力を測る主要な指標となる。 |
| ゲームポイント (Game Point) | GP | スコア・試合用語 | あと1ポイントでそのゲームを取れる場面を指す。 | 実況では「ゲームポイント、○○」と呼んで状況を強調する。 |
| セットポイント (Set Point) | SP | スコア・試合用語 | そのポイントを取ればセットを獲得できる局面。 | 中継ではセットポイントの回数が表示され、プレッシャーの大きさを伝える。 |
| マッチポイント (Match Point) | MP | スコア・試合用語 | このポイントを取れば試合に勝利できる局面。 | 名勝負ではマッチポイントを凌いだり決めたりしたドラマが語り継がれる。 |
| タイブレーク (Tiebreak) | TB | スコア・試合用語 | セットが6-6になると行われ、7ポイント先取かつ2ポイント差が必要な決定ゲーム。 | タイブレークでは6ポイントごとにコートチェンジを行う。 |
| スーパータイブレーク (Super Tiebreak) | STB | スコア・試合用語 | 10ポイント先取かつ2ポイント差で勝利となるタイブレークで、最終セットの代わりに採用されることが多い。 | ツアーのダブルスでは第3セットの代わりにスーパータイブレークを採用することが多い。 |
| ノーアドスコアリング (No-Ad Scoring) | — | スコア・試合用語 | デュースになるとアドバンテージを行わず、1ポイントで決まる方式。 | 大学テニスやワールドチームテニスなどで試合時間を短縮するために導入されている。 |
| ゴールデンポイント (Golden Point) | — | スコア・試合用語 | ノーアド方式でデュースになった際の勝敗を決める一点。 | レシーバーは得意なサイドを選んでゴールデンポイントに備える。 |
| ベーグル (Bagel) | — | スコア・試合用語 | 6-0でセットを取ることをベーグルと呼ぶスラング。 | 実況が「ベーグルを焼いた」と表現して一方的なセットを強調する。 |
| ダブルベーグル (Double Bagel) | — | スコア・試合用語 | 6-0, 6-0で勝利することを指すスラング。 | ツアーでは稀だが、ダブルベーグルは実力差を象徴するスコア。 |
| フォアハンド (Forehand) | FH | ショット技術 | 利き腕側でラケットの表面を使って打つ基本的なショット。 | バックハンド側に回り込んでインサイドアウトのフォアを放ちラリーを支配する場面が多い。 |
| バックハンド (Backhand) | BH | ショット技術 | 手の甲側を前にして振るグラウンドストロークで、片手・両手のスタイルがある。 | トップスピンやスライス、フラットを織り交ぜてラリーの高さとリズムを変化させる。 |
| サーブ (Serve) | — | ショット技術 | ベースライン後方からトスを上げ頭上で打ち下ろすポイント開始のショットで、2回まで試行できる。 | コースと回転を打ち分けて相手のリターン傾向やポジションを突く。 |
| フラットサーブ (Flat Serve) | — | ショット技術 | 回転を抑えて最速を狙うサーブで、一直線に突き刺さるスピードが武器。 | ファーストサーブでエースや甘いリターンを狙って用いられる。 |
| スライスサーブ (Slice Serve) | — | ショット技術 | ボールを横にこすってサイドスピンをかけ、バウンド後に外へ逃がすサーブ。 | アドサイドから外へ切れて相手をコート外に引っ張る形が平等ポイントで有効。 |
| キックサーブ (Kick Serve) | — | ショット技術 | 強いトップスピンで高く跳ね上がらせるサーブで、特にセカンドサーブで多用される。 | 相手のバックハンド肩口を狙って下がらせ、ダブルフォールトのリスクを抑える狙いがある。 |
| アンダーサーブ (Underarm Serve) | — | ショット技術 | トスを低く抑えたアンダーハンド動作で打つサーブで、後方に構えるリターナーへの奇襲となる。 | ニック・キリオスがベースライン後方に下がる相手への奇襲として再注目させた。 |
| リターン (Return of Serve) | — | ショット技術 | サーブに対して打ち返すショットで、サーバーの優位を消して主導権を握る鍵となる。 | トップクラスのリターナーはセカンドサーブを叩き、ファーストはブロックして自分のリズムに引き込む。 |
| ボレー (Volley) | — | ショット技術 | バウンド前にネット付近で捉えて返すショットで、素早くポイントを締める。 | 小さなスイングとしっかりした手首で押し出すように打つのがポイント。 |
| ハーフボレー (Half Volley) | — | ショット技術 | バウンド直後で上がり切る前に捉えるショットで、タイミングと低い体勢が求められる。 | アプローチしている選手の足元に沈むパッシングを処理する際によく使われる。 |
| ドロップショット (Drop Shot) | — | ショット技術 | ネット際に落として相手を前へ走らせるタッチショット。 | ドライブと同じ準備動作で隠して打つと成功率が高い。 |
| ロブ (Lob) | — | ショット技術 | 相手の頭上を越えるように高く打ち上げるショットで、守備にも攻撃にも使える。 | トップスピンロブは鋭く落ち、守備的ロブは体勢立て直しの時間を稼ぐ。 |
| パッシングショット (Passing Shot) | — | ショット技術 | ネットに詰めてきた相手の脇を抜いて得点を阻止するグラウンドストローク。 | ネットを越す余裕のあるクロスが多いが、ダウン・ザ・ラインも有効な選択肢。 |
| アプローチショット (Approach Shot) | — | ショット技術 | ネットへ詰めながら打ち、次のボレーにつなげる攻撃的ショット。 | 深く速く、またはスライスで低く抑えると相手に守備的なパッシングを強いる。 |
| クロスショット (Crosscourt Shot) | — | ショット技術 | コートを斜めに使うショットで、ネットを越す余裕が大きくリスクが低い。 | クロスの打ち合いで様子を見て、チャンスでダウン・ザ・ラインに切り替えるのが定石。 |
| ダウン・ザ・ライン (Down the Line) | DTL | ショット技術 | サイドラインに沿ってまっすぐ打つショットで、リスクはあるが決め球になりやすい。 | 相手がクロスを予測しているところで突然ダウン・ザ・ラインに切り替えると効果的。 |
| サーブ&ボレー (Serve and Volley) | S&V | 戦術・戦略 | サーブ直後にネットへ詰め、ボレーやスマッシュでポイントを決める戦術。 | スピードの出るサーフェスやパッシングが苦手な相手に対して有効。 |
| ベースラインラリー (Baseline Rallying) | — | 戦術・戦略 | ベースラインから力強いグラウンドストロークを打ち合い、深さで相手を消耗させるスタイル。 | クレーや遅いハードコートで多く、粘り強さとラリー耐性が勝敗を左右する。 |
| カウンターパンチャー (Counterpuncher) | — | 戦術・戦略 | 相手のショットを受け止めてラリーを伸ばし、正確なコントロールで守備から攻撃へ転じるプレースタイル。 | ノバク・ジョコビッチやシモナ・ハレプのように安定感と深い返球で主導権を握る選手が好例。 |
| アグレッシブベースライナー (Aggressive Baseliner) | — | 戦術・戦略 | ベースラインで打点を早く取り、スピードと角度でラリーを支配するスタイル。 | セリーナ・ウィリアムズやヤニック・シナーのようにコート内に入り込み圧をかけ続ける。 |
| サーブプラスワン (Serve Plus One) | — | 戦術・戦略 | サーブの次の1球をセットで組み立て、主導権を握ることを目的としたパターン。 | 次のショットでインサイドアウトのフォアを打ち込み、レシーバーにプレッシャーをかけ続ける。 |
| パーセンテージテニス (Percentage Tennis) | — | 戦術・戦略 | 安全なコースやクロスラリーを選び、アンフォーストエラーを減らすことを重視する戦術。 | ジュニア育成ではまずパーセンテージテニスを徹底し、その後に攻撃パターンを組み込むことが多い。 |
| チップアンドチャージ (Chip and Charge) | — | 戦術・戦略 | リターンをスライスで低く抑え、すぐにネットへ詰めてサーバーにプレッシャーをかける戦術。 | ビッグサーバーのファーストボレーに時間を与えない狙いで採用される。 |
| ポイント構築 (Pattern Construction) | — | 戦術・戦略 | 連続したショットの組み立てで相手の弱点を突き、フィニッシュにつなげる戦略。 | 反クロスからのフォアダウン・ザ・ラインといったパターンをメモし、試合プランとして反復練習する。 |
| レット (Let) | — | ルール・判定 | サーブがネットに触れてサービスボックスに入ったときなどにポイントをやり直すコール。 | 主審が「レット」と宣告し、他コートからボールが入るなどの妨害でも適用される。 |
| フットフォルト (Foot Fault) | — | ルール・判定 | サーブの際にベースラインを踏む、または越えて打ってしまう反則。 | 線審や電子判定が足元を監視し、繰り返すと追加のペナルティが科される。 |
| ダブルフォルト (Double Fault) | DF | ルール・判定 | ファーストサーブとセカンドサーブを続けて失敗しポイントを失うこと。 | ダブルフォルト数は重要ポイントでのサーブのプレッシャーを示す指標となる。 |
| タイムバイオレーション (Time Violation) | — | ルール・判定 | ポイント間やチェンジエンド、メディカル処置で定められた時間を超えると科される反則。 | 初回は警告で済むが、再発するとサーブ権やポイントを奪われる。 |
| コードバイオレーション (Code Violation) | — | ルール・判定 | ラケット破壊や暴言、違法コーチングなどの不適切行為に対して出される警告。 | 警告から始まりポイント没収、ゲーム没収へと段階的に重くなり、最終的に失格に至る場合もある。 |
| ハインドランス (Hindrance) | — | ルール・判定 | 選手が故意または過失で相手のプレーを妨害した場合に適用される規則。 | 故意と判断されれば相手にポイントが与えられ、偶発的ならレットでやり直しとなる。 |
| メディカルタイムアウト (Medical Timeout) | MTO | ルール・判定 | 急性の症状に対してコート上で治療を受けられる休止で、回数と時間が制限されている。 | 診断後に最長3分の処置が認められ、濫用すると警告や違反が課される。 |
| トイレブレーク (Toilet Break) | — | ルール・判定 | 試合中に認められるトイレ休憩は回数が限られ、審判が時間管理を行う。 | 規定時間を超えて戻るとタイムバイオレーションやコード違反となる場合がある。 |
| オンコートコーチング (On-Court Coaching) | — | ルール・判定 | ツアーや大会によって異なる、試合中にコーチが選手へ指示できるタイミングを定めた規則。 | WTAでは指定タイミングの言語・ジェスチャー指示が認められる一方、四大大会は原則禁止としてきた。 |
| ビデオレビュー (Video Review) | — | ルール・判定 | ホークアイなどの技術を使い、ライン判定に異議を唱えてリプレー確認できる仕組み。 | 各セットで失敗できる挑戦回数に制限があり、完全電子ライン判定では自動的にリプレーが表示される。 |
| クレーコート (Clay Court) | — | コート・サーフェス | 粉砕したレンガなどで構成され、バウンドが高くラリーが遅くなるサーフェス。 | トップスピンとスライドが重要で、粘り強さが求められる。 |
| 芝コート (Grass Court) | — | コート・サーフェス | 天然芝で構成され、足元が滑りやすくバウンドが低くポイントが早い。 | 鋭いサーブやネットプレーが有利で、体勢を崩すとミスにつながりやすい。 |
| ハードコート (Hard Court) | — | コート・サーフェス | アスファルトやコンクリートにアクリルを塗布したコートで、バウンドが安定しスピードは中程度。 | ツアーで最も一般的で、攻撃から守備まで多様な戦術が成立する。 |
| インドアハード (Indoor Hard Court) | — | コート・サーフェス | 屋内アリーナに設置されたハードコートで、風や太陽の影響がなくスピード感が増す。 | バウンドが一定のため攻撃的なグラウンドストロークと正確なサーブが生きる。 |
| カーペットコート (Carpet Court) | — | コート・サーフェス | 屋内で用いられる着脱式の人工サーフェスで、球足が速くスキッドしやすいが現在は稀。 | かつてはサーブ&ボレー型が得意としたが、現在は下部大会に限られる。 |
| ベースライン (Baseline) | — | コート・サーフェス | コート奥にある境界線で、サーブやベースラインラリーの起点となる。 | ベースライン付近の深さをコントロールできるかが攻守を分ける。 |
| サービスライン (Service Line) | — | コート・サーフェス | ネットと平行に引かれ、サービスボックスの前方境界を示すライン。 | サーブはこのラインとネットの間の正しいボックスに着地しなければならない。 |
| シングルスサイドライン (Singles Sideline) | — | コート・サーフェス | シングルスで使用されるコート幅を示す内側のサイドライン。 | シングルスでは外側に出るとアウトだが、ダブルスでダブルスアレー内ならインとなる。 |
| ダブルスアレー (Doubles Alley) | — | コート・サーフェス | シングルスラインとダブルスラインの間にある外側レーンで、ダブルスのみ有効。 | サーブ&ボレーのペアはアレーを狙って相手を広げ、ロブを誘う戦術を使う。 |
| デュースサイド (Deuce Court) | — | コート・サーフェス | サーバーから見て右側のコートで、デュース時のサーブが始まる位置。 | デュースサイドではワイドにスライスサーブを打ち相手をコート外へ引き出す戦術が多い。 |
| アドサイド (Ad Court) | — | コート・サーフェス | サーバーから見て左側のコートで、アドバンテージポイントが行われる。 | レフティーはアドサイドから外へ曲がるサーブで右利きのバックハンドを狙う。 |
| センターマーク (Center Mark) | — | コート・サーフェス | ベースライン中央の小さな印で、サーブ時にその左右をまたいではならない基準となる。 | サーバーはセンターマークを基準に微調整し、ワイドやボディへのサーブを隠す。 |
| ネットコード (Net Cord) | — | コート・サーフェス | ネット上部の帯とケーブルで、ボールが触れると軌道が変わる。 | サーブがネットコードに触れて入った場合はレットになり、ラリー中なら幸運なウィナーになることもある。 |
| グランドスラム大会 (Grand Slam Tournament) | — | ツアー・大会 | 全豪・全仏・ウィンブルドン・全米の4大会で、最大のランキングポイントと賞金が与えられる。 | シングルス優勝者は2000ポイントを獲得し、生涯グランドスラム達成が大きな目標となる。 |
| ATPツアー (ATP Tour) | — | ツアー・大会 | プロテニス選手協会が運営する男子主要ツアーで、250・500・マスターズ1000のカテゴリーがある。 | ここで得たポイントがATPランキングとシーズン最終戦の出場権を左右する。 |
| WTAツアー (WTA Tour) | — | ツアー・大会 | 女子テニス協会が運営する女子主要ツアーで、WTA250・500・1000のカテゴリーがある。 | WTAランキングやファイナルズ、エリートトロフィー出場に直結する。 |
| ATPマスターズ1000 (ATP Masters 1000) | — | ツアー・大会 | グランドスラムに次ぐ格付けのATP主要9大会で、優勝者に1000ポイントが与えられる。 | トップ選手は原則出場義務があり、シーズンを通じて様々なサーフェスで開催される。 |
| WTA1000 (WTA 1000) | — | ツアー・大会 | 優勝者に1000ポイントが与えられる女子ツアーの主要大会で、義務大会と任意大会がある。 | グランドスラムやWTAファイナルズへの流れを左右する重要大会として位置づけられる。 |
| ATP500 (ATP 500) | — | ツアー・大会 | 優勝者に500ポイントが与えられる男子ツアーの中位カテゴリ。 | マスターズ1000の前後に組まれることが多く、調整の場として重視される。 |
| WTA500 (WTA 500) | — | ツアー・大会 | 優勝者に500ポイントが与えられる女子ツアーの中位カテゴリで、出場選手も豪華。 | ここで優勝すると世界ランク上位20位以内へ押し上げるケースが多い。 |
| ATPファイナルズ (ATP Finals) | — | ツアー・大会 | 年間ポイントレース上位8名とダブルス8組が出場するATPの最終戦。 | グループリーグを経て準決勝・決勝へ進む方式で、全試合が重要な意味を持つ。 |
| WTAファイナルズ (WTA Finals) | — | ツアー・大会 | WTAレース上位8名とダブルス8組が争う女子ツアー最終戦。 | ATPファイナルズ同様にグループリーグ後に準決勝と決勝が行われる。 |
| デビスカップ (Davis Cup) | — | ツアー・大会 | 国際テニス連盟が主催する男子国別対抗戦で、伝統ある団体大会。 | 近年はグループステージと決勝トーナメントを組み合わせた形式で開催される。 |
| ビリー・ジーン・キング・カップ (Billie Jean King Cup) | — | ツアー・大会 | 旧フェドカップに当たる女子国別対抗戦で、デビスカップに類似した形式を採用する。 | 2020年に改称され、毎年ファイナルズ週間で女王国を決定する。 |
| オリンピックテニス (Olympic Tennis Tournament) | — | ツアー・大会 | 4年に一度のオリンピック種目で、シングルス・ダブルス・ミックスダブルスにメダルが授与される。 | ランキングポイントは付与されないが国威発揚の場として重視され、各国協会が代表を選出する。 |
| ATPチャレンジャーツアー (ATP Challenger Tour) | — | ツアー・大会 | ATPツアーの下部に位置する男子ツアーで、若手がポイントと経験を積む場。 | 将来のトップ選手が本ツアーへ移行する前に実績を積む舞台として重要。 |
| ITFワールドテニスツアー (ITF World Tennis Tour) | — | ツアー・大会 | 国際テニス連盟が運営する男女共通の入門プロ大会で、旧称フューチャーズ。 | 賞金は高くないが、チャレンジャーやツアー大会へ進むためのポイントを得られる。 |
| テニスラケット (Tennis Racket) | — | ギア・アクセサリー | フレームとストリング面で構成される打球用の基本ギア。 | スイングや戦術に合わせてヘッドサイズや重さ、バランスを選ぶ。 |
| スイートスポット (Sweet Spot) | — | ギア・アクセサリー | 打球感が最も安定し振動が少ないストリング面の最適ゾーン。 | ストリングテンションやスペックを調整してスイートスポットを広げたり位置を最適化する。 |
| ストリングテンション (String Tension) | — | ギア・アクセサリー | どれだけ強くストリングを張るかを示す数値で、ポンドやキログラムで表記されコントロールとパワーに影響する。 | プロは45〜60ポンド程度に張ることが多く、コート条件や天候に合わせて調整する。 |
| ストリングパターン (String Pattern) | — | ギア・アクセサリー | 縦糸と横糸の本数を示す配列で、16×19などの表記がスピン量や打球感に影響する。 | オープンパターンはスピンがかけやすく、密なパターンは耐久性とコントロールに優れる。 |
| ハイブリッドストリング (Hybrid String) | — | ギア・アクセサリー | ポリエステルとナチュラルガットなど異なる素材を組み合わせて性能のバランスを取る張り方。 | 耐久性とスピン、腕への負担をバランス良く調整する目的で広く使われる。 |
| オーバーグリップ (Overgrip) | — | ギア・アクセサリー | 元のグリップの上から巻く薄いテープで、フィーリングや吸汗性を高め、太さを調整できる。 | 滑り止めの感触を保つため、試合や練習ごとに巻き替えることも多い。 |
| リプレースメントグリップ (Replacement Grip) | — | ギア・アクセサリー | ハンドルに巻かれているベースの厚いグリップで、クッション性やレザーのしっかりした感触を与える。 | 角をはっきり感じたい場合はレザーに替え、快適さを求めるならクッション性素材を選ぶ。 |
| バイブレーションダンプナー (Vibration Dampener) | — | ギア・アクセサリー | ストリングの間に装着して打球時の振動を抑える小さなアクセサリー。 | ボタン型やワーム型など好みで選び、テンションを変えずにフィーリングを調整する。 |
| テニスボール (Tennis Ball) | — | ギア・アクセサリー | 加圧されたゴム芯をフェルトで覆ったボールで、大きさやバウンドが規格化されている。 | ツアーでは7〜9ゲームごとにボールを交換し、バウンドとフェルトの状態を保つ。 |
| テニスシューズ (Tennis Shoes) | — | ギア・アクセサリー | 横方向のサポートやクッション性、サーフェスに適したアウトソールを備えた専用シューズ。 | クレー用のヘリンボーンパターンやハード向けの耐久モデルなど、サーフェス別に履き分ける。 |
| リードテープ (Lead Tape) | — | ギア・アクセサリー | ラケットフレームに貼り付けてスイングウェイトやバランスを調整するためのテープ。 | 12時方向に貼るとパワーが増し、3時と9時に貼るとねじれ安定性が向上する。 |
| ボールマシン (Ball Machine) | — | ギア・アクセサリー | 速度や回転、間隔を設定してボールを打ち出す練習用の機器。 | 左右の首振りやテンポを変えて、狙ったラリー展開やフットワークを反復練習できる。 |
| シード選手 (Seed) | — | 出場資格・ステータス | ランキングに基づき配置され、序盤で強豪同士が当たらないようにする選手。 | グランドスラムでは32名がシードされ、小規模大会では8名や16名など大会により異なる。 |
| ワイルドカード (Wild Card) | WC | 出場資格・ステータス | 主催者の裁量で与えられる出場枠で、ランキングが足りない選手でも本戦に入れる。 | 地元選手や復帰を目指す元チャンピオン、有望な若手に与えられることが多い。 |
| 予選勝者 (Qualifier) | Q | 出場資格・ステータス | 予選ラウンドを勝ち抜いて本戦入りした選手。 | グランドスラムでは128ドローに16名の予選通過者が加わり、直近の勝利で勢いがある。 |
| ラッキールーザー (Lucky Loser) | LL | 出場資格・ステータス | 予選最終ラウンドで敗れたが、本戦出場者の欠場により繰り上げ出場する選手。 | 繰り上げ順は最終ラウンド敗者のランキング順で、欠場が重なれば複数名が選出される。 |
| プロテクトランキング (Protected Ranking) | PR | 出場資格・ステータス | 怪我で離脱した選手が一定大会で離脱前のランキングを用いて出場できる制度。 | 最低6か月の離脱が条件で、復帰時に出場申請には使えるがシードには反映されない。 |
| オルタネイト (Alternate) | ALT | 出場資格・ステータス | 大会開始前に欠場者が出た場合に繰り上がる待機選手。 | ATP・WTAファイナルズやダブルス大会で欠場が出た際に投入されることが多い。 |
| スペシャルエグゼンプト (Special Exempt) | SE | 出場資格・ステータス | 前週大会で勝ち残って予選に出られない選手に与えられる本戦出場枠。 | クレーや芝の連戦で日程が重なる際によく活用される。 |
| ウォークオーバー (Walkover) | WO | 出場資格・ステータス | 試合開始前に相手が棄権し、自動的に勝ち上がること。 | 勝利として記録されるが、エース数などの試合統計は付与されない。 |
| 途中棄権 (Retirement) | RET | 出場資格・ステータス | 試合途中で怪我や体調不良などにより続行できなくなった際の記録。 | 退場時点までのスタッツが残り、相手がそのまま次のラウンドへ進む。 |