NFLアメリカンフットボール用語リファレンス表
オフェンス・ディフェンス・スペシャルチーム・分析指標まで、NFLの代表的な用語を多言語で解説します。
カテゴリ
全ての分類
| 用語 | 略語 | カテゴリ | 説明 | 使い方・補足 |
|---|---|---|---|---|
| スプレッドオフェンス (Spread Offense) | — | オフェンス概念 | 複数のワイドレシーバーを横に広く配置して守備を引き伸ばし、タックルボックスを軽くする攻撃哲学。 | 現代の大学やプロで広く使われ、ミスマッチを生み守備にサブパッケージを強いる。 |
| プレイアクションパス (Play-Action Pass) | PA | オフェンス概念 | 本物のランに見せかけて守備を前に引きつけ、その後ダウンフィールドのレシーバーを狙うパスプレー。 | ランが脅威として確立されているほどフェイクが効きやすい。 |
| ウエストコーストオフェンス (West Coast Offense) | WCO | オフェンス概念 | リズムパスと短い横方向のコンセプト、キャッチ後のヤード獲得でランを補完するシステム。 | QBとレシーバーのタイミング、正確なルート深度が不可欠。 |
| エア・コリール (Air Coryell) | — | オフェンス概念 | ディープルートとモーションを多用し、フィールド全体を縦に広げるパス主体の攻撃体系。 | 強い腕のQBとディープで勝てるレシーバーが必要。 |
| ランパスオプション (Run-Pass Option) | RPO | オフェンス概念 | スナップ後にQBが特定ディフェンダーを読み、ランに渡すかパスを投げるかを決めるプレー。 | アグレッシブなフロントを無力化し、ゾーンランとクイックパスを連動させる。 |
| ゾーンブロッキング (Zone Blocking Scheme) | — | オフェンス概念 | オフェンスラインが横にスライドしながらエリアを守り、カットバックレーンを生むブロッキング手法。 | プレーサイドのレバレッジを読んで一気に切り込むワンカット型RBに合う。 |
| パワーラン (Power Running) | — | オフェンス概念 | ダブルチームと引きガードでランナーを特定のギャップへ導くギャップブロッキング。 | ダウンヒル型RBやフィジカル勝負が必要なショートヤードに向く。 |
| カウンタープレー (Counter Run) | — | オフェンス概念 | 一方向への動きを見せて守備を引きつけた後、引きガードとRBが逆サイドのギャップを突くランプレー。 | ゾーンアクションに過剰反応する守備を逆手に取る。 |
| ドロープレー (Draw Play) | — | オフェンス概念 | パスプロテクションを装った後でRBやQBが中央の空いたレーンを走る遅延ラン。 | パスダウンでラッシュが攻撃的な守備に対して有効。 |
| スクリーンパス (Screen Pass) | — | オフェンス概念 | OLが前に出てコンボイを作り、スクリメージ後方でレシーバーに素早く投げるパスプレー。 | パスラッシュを遅らせ、ランの代替としても機能する。 |
| メッシュコンセプト (Mesh Concept) | — | オフェンス概念 | 2人の浅いクロスでトラフィックを作り、アンダーニースでレシーバーを開けるパスコンセプト。 | マンカバーに強く、スプレッドやエアレイドの要素として多用される。 |
| レベルズコンセプト (Levels Concept) | — | オフェンス概念 | 異なる深さのインブレイキングルートを積み重ね、LBとSに縦のプレッシャーをかけるパスデザイン。 | ウエストコースト系のプレーブックで3rd&ミディアムの定番。 |
| ブートレッグ (Bootleg) | — | オフェンス概念 | QBがハンドオフを偽装してポケットを出て、移動ポケットと段差ルートを組み合わせるプレー。 | ゾーンランと連動し、バックサイドの守備を牽制する。 |
| ジェットスイープ (Jet Sweep) | — | オフェンス概念 | モーションで横切るレシーバーにハンドオフし、エッジを駆け抜けさせるプレー。 | 横方向のプレッシャーを与え、オプションやプレイアクションと組み合わせやすい。 |
| エンドアラウンド (End-Around) | — | オフェンス概念 | レシーバーがバックフィールドを回り込み、逆サイドのエッジを狙うハンドオフを受けるプレー。 | 流れすぎるLBやSを罰するために時折用いられる。 |
| ショットガンフォーメーション (Shotgun Formation) | — | オフェンス概念 | QBがセンターから数ヤード後方に位置し、視界とパス角度を確保するフォーメーション。 | 現代のスプレッドやハリーアップオフェンスの基本配置。 |
| ピストルフォーメーション (Pistol Formation) | — | オフェンス概念 | QBがセンター後方数ヤード、RBがその直後に位置するハイブリッド配置。 | ダウンヒルランの角度を保ちつつ、ショットガンの視界を活かせる。 |
| ワイルドキャット (Wildcat) | — | オフェンス概念 | RBやWRがダイレクトスナップを受け、フェイクやオプション要素を組み込むパッケージ。 | ギャップ管理や人数有利を揺さぶるチェンジアップとして使われる。 |
| チェックダウン (Checkdown) | — | オフェンス概念 | 第1ターゲットが塞がれたりラッシュが迫った際に、QBが手堅くアンダーニースへ投げるパス。 | オフェンスのリズムを保ち、マイナスプレーを防ぐ。 |
| ホットルート (Hot Route) | — | オフェンス概念 | スナップ前後のブリッツ読みでレシーバーが即応ルートに切り替え、QBの即座の逃げ道となる。 | プロテクションチェックの一部として組み込まれ、ブリッツに対抗する。 |
| カバー0 (Cover 0) | C0 | ディフェンスパッケージ | ディープの助けなしで全員マンツーマンを取り、追加のラッシャーでQBに圧力をかけるカバレッジ。 | 3rd&ロングや終盤などでリスク覚悟で使い、素早い投球を強いる。 |
| カバー1 (Cover 1) | C1 | ディフェンスパッケージ | 1人のセーフティーがディープを守り、コーナーとLBがアンダーニースでマンカバーする。 | 攻撃性を保ちつつ、ビッグプレーに備えるセーフティーネットとなる。 |
| カバー2 (Cover 2) | C2 | ディフェンスパッケージ | 2人のセーフティーがディープを分担し、コーナーがジャムしてからフラットに下がるゾーンカバレッジ。 | ディープパスに強いが、シームやパワフルなランに弱点がある。 |
| タンパ2 (Tampa 2) | — | ディフェンスパッケージ | カバー2の派生で、MLBがディープに下がり、セーフティー間のシームを守る。 | 広い守備範囲を持つLBと、ギャップを守るパスラッシュが求められる。 |
| カバー3 (Cover 3) | C3 | ディフェンスパッケージ | シングルハイのセーフティーと2人のコーナーがディープを三等分し、下の守備が4つのゾーンに散る。 | シアトル系守備の基本で、ランとパスのバランス攻撃に対応する。 |
| カバー4 (Cover 4) | C4 | ディフェンスパッケージ | 4人のディープディフェンダーがフィールドを4分割し、下ではマッチアップ原則を用いる。 | バーティカルルートを制限し、アグレッシブなフロントと好相性。 |
| カバー6 (Cover 6) | C6 | ディフェンスパッケージ | 片側でクォーターズ、反対側でカバー2を採用するハイブリッドカバレッジ。 | 片側にレシーバーを固めるトリップス隊形に有効。 |
| マッチクォーターズ (Quarters Match) | — | ディフェンスパッケージ | カバー4の位置取りから始まり、レシーバーの動きに応じてマンカバーに切り替える手法。 | バーティカルを抑えつつ、クロスやクイックアウトの窓も狭められる。 |
| ゾーンブリッツ (Zone Blitz) | — | ディフェンスパッケージ | ブリッツを送りながらDLが浅いゾーンに下がり、空いたスペースを埋めるパッケージ。 | プロテクションとQBの読みを混乱させる。 |
| ダブルAギャップブリッツ (Double A-Gap Blitz) | — | ディフェンスパッケージ | 2人のラインバッカーがセンター両側のAギャップを突いて内側プロテクションを圧迫するブリッツ。 | センターとRBに即座のプロテクション判断を強いる。 |
| プレスマンカバレッジ (Press Man Coverage) | — | ディフェンスパッケージ | コーナーがレシーバーに密着し、スクリメージでジャムしてからマンツーマンで付き合う手法。 | フィジカルなセカンダリーとパスラッシュへの信頼がある時に効果的。 |
| ブラケットカバレッジ (Bracket Coverage) | — | ディフェンスパッケージ | 2人の守備が高低または内外のレバレッジを分担し、特定のレシーバーを封じる。 | チームの1番レシーバーや危険なTEなど、エースターゲットを封じるために使う。 |
| ロバーカバレッジ (Robber Coverage) | — | ディフェンスパッケージ | セーフティーがスプリットハイから降りてクロスやインブレイクのパスを狙う手法。 | パスダウンでディグやメッシュなどのインブレイクルートに対抗する際によく使う。 |
| スパイアサインメント (Spy Assignment) | — | ディフェンスパッケージ | モバイルQBや後衛の脅威を追尾し、ラッシュやディープドロップの代わりに監視する役割。 | スクランブルを得意とするQBやオプション攻撃への対策に使う。 |
| エッジコンテイン (Edge Contain) | — | ディフェンスパッケージ | 守備が外側のレバレッジを保ち、ボールキャリアが外へ逃げないよう内側に追い込む責務。 | アウトサイドゾーンやオプション、モバイルQBへの対応で不可欠。 |
| ラインスタント (Line Stunt) | — | ディフェンスパッケージ | スナップ後にDLがループしながらギャップを入れ替えてブロッカーを混乱させる動き。 | パスラッシュのレーンを作り、ゾーンブロッキングを乱すのに有効。 |
| ワンギャップテクニック (One-Gap Technique) | — | ディフェンスパッケージ | DLが特定の1つのギャップを責任範囲として貫通・制圧する。 | スピードと破壊力を重視するアグレッシブなフロントで好まれる。 |
| ツーギャップテクニック (Two-Gap Technique) | — | ディフェンスパッケージ | DLが正面のブロッカーを制御し、両隣のギャップを同時に守る。 | 貫通よりギャップ管理を重視する3-4守備の要。 |
| ベース3-4ディフェンス (Base 3-4 Defense) | — | ディフェンスパッケージ | 3人のDLと4人のLBで構成され、ブリッツの偽装に柔軟性があるアライメント。 | ラッシュとカバーをこなせる多才なLBがいるチームに向く。 |
| ベース4-3ディフェンス (Base 4-3 Defense) | — | ディフェンスパッケージ | 4人のDLと3人のLBで構成され、エッジを強化しギャップ責任が明確なアライメント。 | 伝統的守備の基盤で、重い人員構成に対する基本となる。 |
| ベアフロント (Bear Front) | — | ディフェンスパッケージ | DLが内側のOL全員を覆い、内部のギャップを塞いでダウンヒルランを止める前線構え。 | パワーランに対抗するショートヤードやゴール前で有効。 |
| アメーバフロント (Amoeba Front) | — | ディフェンスパッケージ | スナップ前に守備が立ったままライン周辺を動き回り、どこからラッシュが来るかを偽装する配置。 | OLに綿密なコミュニケーションを要求し、思わぬ角度からのフリーラッシャーを生み出す。 |
| オンサイドキック (Onside Kick) | — | スペシャルチーム | キックオフで意図的に短く蹴り、10ヤード以上進んだボールを自軍がリカバーしに行くプレー。 | ビハインド時にポゼッションを取り戻すために試みられることが多い。 |
| コフィンコーナーパント (Coffin Corner Punt) | — | スペシャルチーム | ゴールライン近くのサイドライン方向に蹴り込み、相手を自陣深くに閉じ込めるパント。 | 自陣中央付近からのパントで、タッチバックを避けつつ陣地を大きく変える目的で使われる。 |
| フェアキャッチ (Fair Catch) | — | スペシャルチーム | リターナーが腕を振って合図を出し、接触を受けずにボールをキャッチできるが前進はできないルール。 | カバレッジが同時に到達する高いパントでよく選択される。 |
| タッチバック (Touchback) | TB | スペシャルチーム | キックがエンドゾーンに入り、リターン側がダウンして所定のヤードラインから攻撃を開始する状況。 | 深いキックオフやゴールラインを超えたパントで一般的に発生する。 |
| スクイブキック (Squib Kick) | — | スペシャルチーム | 低く弾ませるキックで、前列の選手にボール処理を強いてビッグリターンを防ぐ。 | 残り時間が少ない状況で時間を消費しつつ距離を短くする目的で使われる。 |
| プーチパント (Pooch Punt) | — | スペシャルチーム | 高く柔らかく蹴り込み、20ヤード以内でカバレッジがすぐにダウンさせる狙いのパント。 | ミッドフィールド付近でタッチバックを避けたいがサイドラインを狙わない場合に用いる。 |
| フェイクパント (Fake Punt) | — | スペシャルチーム | パント隊形から実際には蹴らず、ランやパスでファーストダウンを狙う奇襲。 | 4thダウンでポゼッション維持を狙うサプライズとして使われる。 |
| フェイクフィールドゴール (Fake Field Goal) | — | スペシャルチーム | フィールドゴール隊形からキックではなくパスやランを仕掛けるトリックプレー。 | ショートヤードの4thダウンで守備の隙を見つけた際に仕掛ける。 |
| エクストラポイント (Extra Point) | PAT | スペシャルチーム | タッチダウン後に所定の距離から蹴る1点の試み。 | 2ポイントコンバージョンを狙わない限り標準の選択肢。 |
| ツーポイントコンバージョン (Two-Point Conversion) | 2PT | スペシャルチーム | タッチダウン後に2~3ヤード地点からプレーを行い、成功すれば2点を得る試み。 | 終盤の点差計算やリード幅を調整したい場面で選択される。 |
| キックオフカバレッジ (Kickoff Coverage) | — | スペシャルチーム | キック後に各レーンを守りながらフィールドを駆け下り、リターナーを仕留めるユニット。 | フィールドポジションを守り、ビッグリターンを防ぐ要。 |
| キックオフリターン (Kickoff Return) | KR | スペシャルチーム | リターン側がウェッジやレーンを作り、リターナーがリターンラインを走るユニット。 | 隠れたヤードやタッチダウンを狙える特勤のチャンス。 |
| パントカバレッジ (Punt Coverage) | — | スペシャルチーム | パント後にフィールドを駆け下り、リターナーを包囲してボールをダウンさせるユニット。 | レーンディシプリンと確実なタックルでロングリターンを防ぐ。 |
| パントリターン (Punt Return) | PR | スペシャルチーム | リターン側が壁を作り、リターナーがパントを捕球してヤードを稼ぐユニット。 | ビッグゲインで陣地を逆転させるか、フェアキャッチで安全に処理するかを選べる。 |
| ロングスナッパー (Long Snapper) | LS | スペシャルチーム | パントやプレースキック時に正確なスナップを行うスペシャリスト。 | スナップの速度と位置の安定がタイミングとプロテクションに不可欠。 |
| パーソナルプロテクター (Personal Protector) | PP | スペシャルチーム | パントでラインの後方に位置し、プロテクションの指示と内側からのラッシュを止める役割。 | パントチームの司令塔として、オーバーロードへの対応を担う。 |
| ガナー (Gunner) | — | スペシャルチーム | サイドライン沿いを全速で駆け抜け、リターナーに最初に到達するスペシャリスト。 | パントを深く抑え、フェアキャッチを強いるうえで不可欠な役割。 |
| スクリプトプレー (Scripted Plays) | — | ゲーム戦略 | ディフェンスの傾向を探りつつオフェンスのリズムを作るために事前に用意されたプレーシーケンス。 | 最初の10〜15プレーを想定し、その後に状況へ合わせて修正することが多い。 |
| ノーハドルオフェンス (No-Huddle Offense) | — | ゲーム戦略 | 従来のハドルを省き素早く整列してテンポを上げ、守備の選手交代を制限する攻撃。 | 点差を追う場面や重量級フロントを疲れさせたい時に有効。 |
| ツーミニッツドリル (Two-Minute Drill) | 2MD | ゲーム戦略 | 残り時間が少ない状況でテンポを速め、サイドラインルートや時計を止める手段を重視する攻撃。 | ハーフ前や試合終盤に備えて毎週練習される。 |
| フォーミニッツオフェンス (Four-Minute Offense) | 4MO | ゲーム戦略 | 試合終盤に時計を消費することを目的に、ランや界内でのプレーを重視する戦略。 | リードして終盤を迎えた際に実行し、相手のタイムアウトを使わせつつリードを守る。 |
| ボールコントロールオフェンス (Ball-Control Offense) | — | ゲーム戦略 | 持続的なドライブと効率的なショートパス、安定したランでポゼッション時間を支配する考え方。 | 相手の強力オフェンスをベンチに縛り付け、自軍ディフェンスを守る。 |
| ベンドドントブレイク (Bend-Don’t-Break) | — | ゲーム戦略 | 自陣中盤まではある程度の前進を許しつつ、レッドゾーンで締めてFGに抑える守り方。 | 確実なタックルとレッドゾーンでの状況判断が必要。 |
| シチュエーショナルフットボール (Situational Football) | — | ゲーム戦略 | ダウン・距離・残り時間・フィールド位置などの状況を細かく想定し、最適解を選べるよう準備する考え方。 | ゴールライン守備やハーフ終盤の攻防など、要所での勝敗を左右する。 |
| コンプリメンタリーフットボール (Complementary Football) | — | ゲーム戦略 | オフェンス・ディフェンス・スペシャルチームが互いを補完するように戦略を組む思想。 | パントやフィールドポジション、攻め方の度合いなどをロースターの強みに合わせて決める指針となる。 |
| フィールドポジション戦略 (Field Position Strategy) | — | ゲーム戦略 | パントやカバレッジ、慎重なプレー選択で平均的な開始位置を有利にすることを重視する戦略。 | ロースコアや悪天候での守備戦に向いている。 |
| アナリティクス主導の決断 (Analytics-Driven Decision) | — | ゲーム戦略 | 4thダウンのギャンブルや2ポイントトライなどを勝率モデルやデータ分析に基づいて判断すること。 | 直感に頼らずリスクとリターンを数値化する手段として普及している。 |
| クロックマネジメント (Clock Management) | — | ゲーム戦略 | タイムアウトやプレー選択、テンポを調整して試合時間を保つまたは消費する戦略。 | ハーフ終盤やチャレンジ、逆転を狙う場面で特に重要。 |
| クォーターバック (Quarterback) | QB | 選手の役割とポジション | スナップを受けてプレーを指揮し、大半のプレーでパスかハンドオフを行う攻撃の司令塔。 | スナップ前の読みやオーディブル、オフェンスのテンポを管理する。 |
| ランニングバック (Running Back) | RB | 選手の役割とポジション | バックフィールドに位置し、ランやチェックダウンのキャッチ、パスプロテクションを担う。 | スキームによってパワー型からレシービング型まで役割が幅広い。 |
| フルバック (Fullback) | FB | 選手の役割とポジション | バックフィールドに位置し、ランをリードブロックしパスプロもこなすパワー系選手。 | ヘビー人員やショートヤード、プレイアクションで重要。 |
| ワイドレシーバー (Wide Receiver) | WR | 選手の役割とポジション | サイドライン付近に位置し、フィールドを縦横に広げる役割を持つレシーバー。 | 配置やモーションの役割に応じてX・Z・スロットに分類される。 |
| スロットレシーバー (Slot Receiver) | — | 選手の役割とポジション | 外側レシーバーとOLの間に位置し、ショートからミドルのシームを狙うレシーバー。 | 素早いリリースやオプションルート、QBとの連携が求められる。 |
| タイトエンド (Tight End) | TE | 選手の役割とポジション | ライン際でブロックとレシーブの両方を担うハイブリッド役。 | LBやSとのミスマッチを生み、ラン攻撃も支える。 |
| レフトタックル (Left Tackle) | LT | 選手の役割とポジション | QBのブラインドサイドを守り、エリートエッジラッシャーを止める主力パスプロテクター。 | パス主体のシステムでは最重要とされ、OLの中でも最高報酬を得ることが多い。 |
| ライトタックル (Right Tackle) | RT | 選手の役割とポジション | ストロングサイドでパワー系ラッシャーを受け止め、ランゲームを支えるタックル。 | パスセットとギャップスキームでのダウンブロックの両立が求められる。 |
| ガード (Guard) | LG/RG | 選手の役割とポジション | センターとタックルの間に位置し、プルやダブルチーム、パスプロを担うインテリアOL。 | ゾーンとギャップ双方で重要で、とりわけダブルチームで力を発揮する。 |
| センター (Center) | C | 選手の役割とポジション | スナップを行い、プロテクションの指示を出しつつ内側の守備をブロックするラインマン。 | ノーズタックルとの1対1に対処しつつ、ラインのチェックを調整する必要がある。 |
| エッジラッシャー (Edge Rusher) | — | 選手の役割とポジション | タックル外側に位置し、エッジからQBへプレッシャーをかける主力パスラッシャー。 | スキームによって4-3DEや3-4OLBが務める。 |
| インテリアディフェンシブライン (Interior Defensive Lineman) | IDL | 選手の役割とポジション | ガードやタックルの内側に構え、ランを止めつつポケットにプレッシャーをかける守備ライン。 | スキームによっては貫通型3テクや堅牢な2ギャップ守備が含まれる。 |
| ノーズタックル (Nose Tackle) | NT | 選手の役割とポジション | センターの正面に構え、両Aギャップを支配する大型ディフェンダー。 | 3-4フロントやショートヤードパッケージの要。 |
| マイクラインバッカー (Mike Linebacker) | MIKE | 選手の役割とポジション | フロントの調整を指示し、ランサポートで前に出る中央のラインバッカー。 | 守備のQBとして機能し、プレーを素早く読む必要がある。 |
| ウィルラインバッカー (Will Linebacker) | WILL | 選手の役割とポジション | ウィークサイドに位置し、プレーを追いかけRBをカバーするラインバッカー。 | スピードを活かしてライン裏を自在に動き、スペースを守る。 |
| サムラインバッカー (Sam Linebacker) | SAM | 選手の役割とポジション | タイトエンド側に位置し、ブロックを受け止めフラットゾーンを守るラインバッカー。 | タイトエンドのブロックを外し、ランに対してフォース役を果たす。 |
| ニッケルコーナー (Nickel Corner) | — | 選手の役割とポジション | サブパッケージで投入され、スロットレシーバーをカバーしたり内側からブリッツするDB。 | パス主体の現代NFLでは全スナップの6割以上でフィールドに立つ。 |
| ダイムバック (Dime Back) | — | 選手の役割とポジション | 明らかなパス局面で投入される6人目のDBで、さらなるカバレッジを提供する。 | スピードのあるSやCBが務め、ディープやシームをカバーする。 |
| フリーセーフティー (Free Safety) | FS | 選手の役割とポジション | ディープを広くカバーし、中央やディープハーフを守って上から援護するセーフティー。 | QBの目を読み、ボールに寄せて最後の砦となる。 |
| ストロングセーフティー (Strong Safety) | SS | 選手の役割とポジション | ボックス付近に配置され、ランサポートやTEのマーク、時にブリッツを担うセーフティー。 | スロットTEやRBとマッチアップするハイブリッド役が増えている。 |
| コーナーバック (Cornerback) | CB | 選手の役割とポジション | 外側でWRをマークし、サイドラインを守るディフェンダー。 | マッチアップやスキームに応じてバウンダリーとフィールドに分けられる。 |
| フォルススタート (False Start) | FS | 反則・違反 | センター以外のオフェンス選手がスナップ前に動いたりスナップを偽装した際の反則。 | デッドボールファウルとして5ヤード罰退し、ダウンをやり直す。 |
| オフサイド (Offsides) | OS | 反則・違反 | スナップの瞬間にラインを越えて並んでいた場合の反則で、接触がないケース。 | ディフェンスに5ヤードの罰退が科され、プレーは続行される。 |
| エンクローチメント (Encroachment) | — | 反則・違反 | ディフェンスがニュートラルゾーンに侵入して接触し、プレーが即座に止まる反則。 | 5ヤードのデッドボールファウルとして処理され、ダウンはやり直し。 |
| ディレイオブゲーム (Delay of Game) | DOG | 反則・違反 | プレークロックが0になる前にスナップできなかったり、不要に試合を遅らせた場合の反則。 | 5ヤード罰退となり、ダウンはやり直し。 |
| イリーガルフォーメーション (Illegal Formation) | — | 反則・違反 | スクリメージライン上に7人を配置しなかったり、eligibleレシーバーを覆ってしまう反則。 | 前の位置から5ヤード罰退。 |
| イリーガルシフト (Illegal Shift) | — | 反則・違反 | 複数のオフェンス選手が同時にシフトし、スナップ前に1秒以上静止しなかった場合の反則。 | 5ヤードの罰退でダウンやり直し。 |
| イリーガルモーション (Illegal Motion) | — | 反則・違反 | モーションする選手がスナップ時に前進していたり、他の選手が1秒静止していない場合の反則。 | 前の地点から5ヤード罰退。 |
| イネリジブルレシーバーダウンフィールド (Ineligible Receiver Downfield) | — | 反則・違反 | パスが投げられる前に非eligibleのラインマンが1ヤード以上前進した場合の反則。 | 前の地点から5ヤード罰退で、スクリーンパスでは早めの投球が必要。 |
| インテンショナルグラウンディング (Intentional Grounding) | — | 反則・違反 | ポケット内でサックを避けるために、成功の見込みのない場所へ意図的に投げ捨てる反則。 | 投げた地点にボールが戻されダウンを失い、エンドゾーンではセーフティーとなる。 |
| オフェンシブホールディング (Offensive Holding) | OH | 反則・違反 | オフェンス選手がディフェンダーを掴んで動きを妨げる反則で、体の外側を握るケースが多い。 | 反則地点から10ヤード罰退となり、ドライブが崩れる原因になる。 |
| ディフェンシブホールディング (Defensive Holding) | DH | 反則・違反 | パスが投じられる前に、守備がレシーバーを5ヤード以上の地点で掴む反則。 | 5ヤード罰退に加え、オフェンスにオートマチックファーストダウン。 |
| イリーガルコンタクト (Illegal Contact) | IC | 反則・違反 | QBがボールを保持している間に、守備が5ヤード以上下でレシーバーに大きく接触する反則。 | 5ヤード罰退とオートファーストダウンとなり、レシーバーの自由なリリースを守る目的。 |
| ディフェンスパスインターフェアランス (Defensive Pass Interference) | DPI | 反則・違反 | ボール到達前に守備がレシーバーのキャッチ機会を著しく妨げる反則。 | NFLでは反則地点でオートファーストダウン、カレッジでは最低15ヤード。 |
| オフェンスパスインターフェアランス (Offensive Pass Interference) | OPI | 反則・違反 | スクリメージラインから1ヤード以上でオフェンスが守備を妨害し、スペースを作る反則。 | 前の地点から10ヤード罰退し、ダウンを失う。 |
| ラフィングザパサー (Roughing the Passer) | RTP | 反則・違反 | パスを投げた後のQBに対する過度な接触や禁止されたヒットに適用されるパーソナルファウル。 | 15ヤード罰退とオートファーストダウンで、QB保護を目的とする。 |
| ラフィングザキッカー (Roughing the Kicker) | RTK | 反則・違反 | キック後にディフェンスがパンサーやプレースキッカーに激しく接触する反則。 | 15ヤード罰退とオートファーストダウンとなり、軽いランニングイントゥとの違いがある。 |
| ランニングイントゥザキッカー (Running Into the Kicker) | RIK | 反則・違反 | キッカーに軽い接触をしてしまう反則で、軸足に触れるケースが多い。 | 5ヤード罰退で、キックが成功した場合などはディクライン可能。 |
| アンネセサリラフネス (Unnecessary Roughness) | UR | 反則・違反 | ホイッスル後や無防備な選手への暴力的接触を対象とするパーソナルファウル。 | 15ヤード罰退とオートファーストダウン、もしくはゲインに加算される。 |
| トーント (Taunting) | — | 反則・違反 | 相手を挑発したり侮辱するジェスチャーや言動をする反則。 | 15ヤード罰退で、繰り返すと退場処分となる場合がある。 |
| フェイスマスク (Face Mask) | FM | 反則・違反 | 相手のフェイスマスクを掴んで引いたりねじったりする危険な行為。 | 安全面から15ヤードのパーソナルファウル。 |
| ホースカラータックル (Horse-Collar Tackle) | — | 反則・違反 | ボールキャリアの背中や肩口の内側を掴んで後方から引き倒す危険なタックル。 | 重大な怪我を防ぐため15ヤードのパーソナルファウル。 |
| チョップブロック (Chop Block) | — | 反則・違反 | 2人のブロッカーが1人の守備に対し、一方が上半身、もう一方が膝より下を攻撃する危険なブロック。 | 重大な怪我に繋がるため15ヤードのパーソナルファウル。 |
| ブロック・イン・ザ・バック (Illegal Block in the Back) | IBB | 反則・違反 | 腰より上で背後から相手を押す反則で、リターン時によく起こる。 | 反則地点から10ヤード罰退。 |
| ブラインドサイドブロック (Blindside Block) | — | 反則・違反 | 視界に入っていない相手へ不必要な強さでヒットする危険なブロック。 | 無防備な選手を守るため15ヤードの罰退。 |
| クリッピング (Clipping) | — | 反則・違反 | 背後から腰より下をブロックする危険な反則。 | 反則地点から15ヤード罰退となるパーソナルファウル。 |
| イリーガルユーズオブハンズ (Illegal Use of Hands) | IUH | 反則・違反 | 手で相手の頭や首周辺を押したり叩いたりする反則。 | オフェンスでは10ヤード、ディフェンスでは5ヤードとオートファーストダウンとなる。 |
| イリーガルサブスティテューション (Illegal Substitution) | — | 反則・違反 | スナップ前に交代を完了できなかったり、ハドルに11人を超える選手がいる場合の反則。 | デッドボールファウルとして5ヤード罰退。 |
| 12メン・オン・ザ・フィールド (Too Many Men on the Field) | 12 | 反則・違反 | フォーメーションに11人を超える選手がいたり、交代選手がスナップ前に出きらなかった場合の反則。 | 5ヤード罰退となり、ディフェンス側ではビッグプレーが帳消しになることも。 |
| ヤード・アフター・キャッチ (Yards After Catch) | YAC | 分析・指標 | キャッチした後に稼いだ距離で、スペースでの回避能力やプレー設計を示す指標。 | スペーシングの有効性や自力でヤードを稼げるレシーバーの評価に使われる。 |
| パサーレーティング (Passer Rating) | PR | 分析・指標 | 成功率・平均ヤード・TD・INT割合を統合したNFL独自のパス効率指標。 | 最高158.3でQBの効率を測り、近年は高度な指標と併用される。 |
| コンプリーション率 (Completion Percentage) | Comp% | 分析・指標 | 成功したパス数を試投数で割った割合で、オフェンスの精度とリズムを示す。 | エアヤードや投げ分けの深さと合わせて見ることで、成功率の質を評価する。 |
| ヤード・パー・アテンプト (Yards Per Attempt) | YPA | 分析・指標 | 成功・失敗を含めた試投1回あたりの平均ヤードで、量と効率のバランスを見る指標。 | ビッグプレー志向のパス攻撃と相関し、成功率と合わせて評価される。 |
| アジャステッドネットヤードパーアテンプト (Adjusted Net Yards Per Attempt) | ANY/A | 分析・指標 | 獲得ヤード・TD・INT・サック損失を加味したパス指標で、総合的な効率を測る。 | サックとターンオーバーも評価に含むため、時代を超えたQB比較に役立つ。 |
| ラッシングヤード (Rushing Yards) | Rush Yds | 分析・指標 | ランプレー全般で獲得した総ヤードで、QBのスクランブルも含む。 | ランゲームの生産性と負荷を測る基本指標。 |
| ヤード・パー・キャリー (Yards Per Carry) | YPC | 分析・指標 | ラン1回あたりの平均ヤードで、量ではなく効率を測る。 | 状況やビッグゲイン率と合わせて有効性を判断する。 |
| ヤード・アフター・コンタクト (Yards After Contact) | YACON | 分析・指標 | ディフェンスの接触後にランナーが稼いだ距離を示す指標。 | パワー型RBやコンタクト後も押し込めるOLの評価に使われる。 |
| サック率 (Sack Rate) | Sack% | 分析・指標 | ドロップバックに占めるサックの割合で、パスプロとQB判断を示す。 | オフェンス・ディフェンス双方でプレッシャーの成果を測るために用いる。 |
| プレッシャーレート (Pressure Rate) | Press% | 分析・指標 | 相手のドロップバックでQBにプレッシャーを与えた割合。 | ディフェンス前線の破壊力とOLのパスプロ品質を測る重要指標。 |
| ターンオーバーディファレンシャル (Turnover Differential) | TO Diff | 分析・指標 | 奪ったターンオーバー数から失った数を引いた差で、ポゼッションの優位性を示す。 | 勝敗と強く相関し、プラス差のチームは高い勝率を誇る。 |
| サードダウン成功率 (Third-Down Conversion Rate) | 3rd% | 分析・指標 | 3rdダウンでファーストダウンまたはTDにつながった割合。 | オフェンスのドライブ継続力やディフェンスの阻止力を示す。 |
| レッドゾーン効率 (Red Zone Efficiency) | RZ% | 分析・指標 | 敵陣20ヤード以内のシリーズがFGやターンオーバーではなくTDで終わった割合。 | オフェンスの決め切る力とディフェンスの粘り強さを測る指標。 |
| エクスペクテッドポイントアディッド (Expected Points Added) | EPA | 分析・指標 | ダウン・距離・フィールドポジションから算出される期待得点をどれだけ上下させたかを測る解析指標。 | プレーごとやドライブ、シーズン単位で集計し、従来の数字以上に効率を評価する。 |
| サクセスレート (Success Rate) | SR | 分析・指標 | 1stで40%、2ndで60%、3rd/4thで必要距離を獲得したプレーの割合。 | 状況に応じた安定感をオフェンス・ディフェンス双方で測る。 |
| レッドゾーン (Red Zone) | RZ | ゲームシチュエーション | 敵陣20ヤードからゴールラインまでのエリアで、フィールドが狭まりプレー選択が変化する。 | TD率とFG止まりの割合を計測し、仕上げの強さを把握する。 |
| ゴールトゥゴー (Goal-to-Go) | GTG | ゲームシチュエーション | タッチダウンのみが必要な状況で、敵陣10ヤード以内で発生することが多い。 | ヘビーパッケージやトリックを使って近距離から決めにいく。 |
| サードアンドロング (Third-and-Long) | 3rd & Long | ゲームシチュエーション | 7ヤード以上が必要な3rdダウンで、パス主体が予測される状況。 | 守備はサブパッケージやブリッツを仕掛け、攻撃はマックスプロテクションやスプレッドで対抗する。 |
| サードアンドショート (Third-and-Short) | 3rd & Short | ゲームシチュエーション | 3ヤード以下でファーストダウンが狙える3rdダウンで、ランとパスの選択肢が残る。 | オフェンスはパワーランやクイックアウト、スニークを選び、守備はボックスを厚くしたりランブリッツを仕掛ける。 |
| フォースアンドインチズ (Fourth-and-Inches) | 4th & Inches | ゲームシチュエーション | 1ヤード未満で更新できる重要な局面。 | フィールドポジションと分析を基に、スニークやハードカウント、パントを決断する。 |
| バックアップシチュエーション (Backed Up) | — | ゲームシチュエーション | 自陣10ヤード以内から攻撃を始める状況で、安全策とターンオーバー回避が重要。 | 安全なランやクイックパス、最大保護のロングパスで陣地を変えにいく。 |
| ツーミニッツウォーニング (Two-Minute Warning) | 2MW | ゲームシチュエーション | 各ハーフ残り2分で入る自動タイムアウトで、追加のタイムアウトのように機能する。 | クロック管理やチャレンジ、選手交代の余地を与える重要な節目。 |
| ツーミニッツドリル (Two-Minute Drill) | 2MD | ゲームシチュエーション | ハーフ終盤や試合終盤に行う高速ドライブで、時計を止める手段とサイドラインへのパスを優先する。 | 毎週練習し、コミュニケーションやスパイク動作、状況判断を磨く。 |
| フォーミニッツオフェンス (Four-Minute Offense) | 4MO | ゲームシチュエーション | 終盤にリードしているチームが時間を消費するための攻撃。 | ボール管理とインバウンズ維持、相手のタイムアウトを使わせることが重要。 |
| オーバータイム (Overtime) | OT | ゲームシチュエーション | 同点で正規時間が終わった際の延長戦で、NFLでは交互のポゼッションに改良サドンデスを組み合わせる。 | 残りタイムアウトやフィールドポジション、先攻後攻の選択を慎重に判断する必要がある。 |
| ビクトリーフォーメーション (Victory Formation) | — | ゲームシチュエーション | QBがニーダウンして安全に時間を消費するための密集フォーメーション。 | リードして相手のタイムアウトがない状況で使い、リスクのあるハンドオフを避ける。 |