ボクシング用語リファレンス表
パンチの種類やディフェンス、採点やジム文化までボクシングの重要語を網羅。
カテゴリ
全ての分類
| 用語 | 略語 | カテゴリ | 説明 | 使い方・補足 |
|---|---|---|---|---|
| ジャブ (Jab) | 1 | パンチ種類 | リードハンドで繰り出す素早いストレートで、間合いを測りリズムを崩す。 | ポイントを稼ぎ距離を維持し、連打やカウンターへの布石となる。 |
| クロス (Cross) | 2 | パンチ種類 | 後ろ手から繰り出す強力なストレートで、的を突き抜ける威力がある。 | ジャブの直後やカウンターとして放ち、大きなダメージを与える有効打になる。 |
| 左フック (Left Hook) | 3 | パンチ種類 | リードハンドで弧を描く近距離のパンチで、頭部やボディーを狙う。 | スリップ後や接近戦で角度をついて放ち、不意を突く有効打となる。 |
| 右フック (Right Hook) | 4 | パンチ種類 | 後ろ手で弧を描きガードの外側から打ち抜く強力なフック。 | 連打の流れや相手がハイガードで固まった際に横から叩き込める。 |
| アッパーカット (Uppercut) | 5 | パンチ種類 | 下から上へ突き上げてガードの下を狙う縦方向のパンチ。 | 接近戦で頭を下げる相手に、または連打の合間に織り交ぜて放つ。 |
| オーバーハンド (Overhand) | — | パンチ種類 | 上から弧を描いて振り下ろし、相手のガード越しに叩き込む豪快なパンチ。 | 相手のジャブや甘いリードに合わせて振れば、ダウンを奪う見栄えする一撃になる。 |
| ボディーブロー (Body Shot) | — | パンチ種類 | 胴体を狙って体力を奪い、とくにレバーなどの急所を打ち抜くパンチ。 | 連打に組み込んで相手の動きを鈍らせ、上段への隙を作り出す。 |
| ボロパンチ (Bolo Punch) | — | パンチ種類 | フックとアッパーの中間のようにすくい上げる軌道で、視線を惑わせてから当てるパンチ。 | 派手な動きで注意を引き、ストレートやボディーへの本命を当てる布石にする。 |
| チェックフック (Check Hook) | — | パンチ種類 | 相手の突進に合わせて軸を回しながら放つリードフックで、空振りさせる技術。 | 守りから攻めへ切り替えつつ距離を保ち、無謀な前進を抑止する。 |
| ショベルフック (Shovel Hook) | — | パンチ種類 | フックとアッパーの中間軌道で45度に突き上げ、肋骨やレバーを狙うパンチ。 | ハイガードの相手にボディーへえぐり込むと効果的で、接近戦にも適する。 |
| ガゼルパンチ (Gazelle Punch) | — | パンチ種類 | 前足で踏み切って跳び込みながら放つ爆発的なフックで、一気に間合いを詰める。 | フロイド・パターソンや井上尚弥で知られ、不意打ちの切り札として使われる。 |
| ハイガード (High Guard) | — | ディフェンス技術 | グローブを顔の近くに構え、肘を締めて胴体を守る防御スタイル。 | まっすぐのパンチを受け止め、ロープ際のラッシュでもあごを守れる。 |
| スリップ (Slip) | — | ディフェンス技術 | 頭部を小さく動かしてパンチをかわし、身体全体を下げずに済む防御。 | ストレートをかわした直後に左フックやアッパーで反撃する布石になる。 |
| ボブ&ウィーブ (Bob and Weave) | — | ディフェンス技術 | しゃがみ込みと横移動を組み合わせ、フックの下をくぐって角度を作る防御。 | 距離を詰めてボディ攻撃やカウンターにつなげる際に役立つ。 |
| パリング (Parry) | — | ディフェンス技術 | グローブや前腕で素早くはじき、飛んでくるパンチの軌道を外すテクニック。 | ジャブをはじいた直後にストレートなど中央へ反撃しやすくなる。 |
| クリンチ (Clinch) | — | ディフェンス技術 | 相手を抱き寄せて攻防を止め、レフェリーのブレイクを誘う行為。 | ダメージを負ったときやプレッシャーを和らげたいときに時間を稼げる。 |
| フィリーシェル (Philly Shell) | — | ディフェンス技術 | 前側の肩を突き出し、後ろ手であごとボディーを守る防御スタイル。 | 肩でストレートを流しつつ素早いカウンターへつなげられる。 |
| キャッチ&シュート (Catch and Shoot) | — | ディフェンス技術 | グローブでパンチを受け止めた直後に短いカウンターを返す技術。 | 攻めのジャブを殺しつつ、自分も打てる構えを保てる。 |
| プルカウンター (Pull Counter) | — | ディフェンス技術 | 上体を引いてジャブを空振りさせ、すぐ前に戻りながら反撃を当てる技。 | フロイド・メイウェザーらカウンターパンチャーの得意技で、読まれたリードを制裁する。 |
| ピボットアウト (Pivot Out) | — | ディフェンス技術 | 前足を軸に角度を作って回り込み、攻防をリセットする動き。 | アウトボクサーがロープを避け、リング中央で戦い続けるためによく使う。 |
| リング・ジェネラルシップ (Ring Generalship) | — | ファイト戦術 | 有利な位置とペースで戦いを進め、リング内を支配する力。 | 相手をロープ際やリング中央へ思い通りに誘導できれば評価が高まる。 |
| カット・オフ・ザ・リング (Cutting Off the Ring) | — | ファイト戦術 | 横方向のフットワークで逃げ道を塞ぎ、動き回る相手をコーナーへ追い込む戦術。 | プレッシャーファイターがテクニシャンを捕まえて連続攻撃する際に必須となる。 |
| コンビネーション (Combination Punching) | — | ファイト戦術 | 部位と角度を変えながら連続でパンチを繰り出し、防御を崩す攻め方。 | 連打で手数を見せれば審判へのアピールになり、決定打のチャンスも生まれる。 |
| フェイント (Feint) | — | ファイト戦術 | わざと仕掛けるフェイクや軽いパンチで相手の反応を誘い、隙を作る動作。 | 相手に食いつかせてカウンターやボディー攻撃を当てやすくする。 |
| カウンターパンチング (Counterpunching) | — | ファイト戦術 | 相手のパンチに合わせてすぐ打ち返し、できた隙を突く戦略。 | 正確なタイミングと堅いディフェンスが必要で、落ち着いた選手に向く。 |
| プレッシャーファイト (Pressure Fighting) | — | ファイト戦術 | 絶えず前へ出て距離を詰め、相手に打ち合いを強いる戦法。 | スタミナとヘッドムーブメントが不可欠で、圧力をかけながら被弾を抑える。 |
| アウトボクシング (Outboxing) | — | ファイト戦術 | リーチとフットワーク、ジャブを駆使して遠間で得点し、捕まらないよう戦う。 | 戦術を崩さず打ち合いに巻き込まれない冷静さが求められる。 |
| ボディーアタック (Body Attack) | — | ファイト戦術 | ボディーブローを中心に組み立て、体力を奪ってガードを下げさせる戦術。 | 打たれ強い相手もラウンドを重ねると鈍らせ、上段への決定打につなげやすい。 |
| スイッチヒッティング (Switch Hitting) | — | ファイト戦術 | オーソドックスとサウスポーを切り替えて角度を変え、相手の読みを乱す戦法。 | 連打やピボット後に切り替えると効果的で、相手に常に迷いを与えられる。 |
| サウスポーストラテジー (Southpaw Strategy) | — | ファイト戦術 | 前足を外側に置いてラインを確保し、左ストレートを通す構成の戦術。 | オーソドックスのジャブを無効化し、中央へ強打を通しやすくする。 |
| ペースコントロール (Pace Control) | — | ファイト戦術 | 手数やクリンチ、フットワークを使い分け、試合の進行速度を制御する考え方。 | ベテランはスタミナを温存しつつ相手の流れを切り、終盤のラウンドを奪うために活用する。 |
| ロードワーク (Roadwork) | — | トレーニングとコンディショニング | 持久力を高めるための長距離走や体力トレーニングで、長時間の試合に備える。 | 早朝に行い、その日の技術練習の前に心肺機能を整えることが多い。 |
| シャドーボクシング (Shadowboxing) | — | トレーニングとコンディショニング | 仮想の相手をイメージしながらパンチとフットワークを磨く単独練習。 | スパーリングや試合前に体を温め、動作確認や戦術イメージに役立つ。 |
| 縄跳び (Jump Rope) | — | トレーニングとコンディショニング | 縄跳びでフットワークの速さや協調性、心肺持久力を鍛える。 | 試合と同じようなラウンド構成で行い、ウォームアップや体力トレーニングに用いる。 |
| ミット打ち (Mitt Work) | — | トレーニングとコンディショニング | トレーナーがミットを構えてパンチを受け、正確性やリズム、コンビネーションを磨く練習。 | 指導を受けながら試合用の動きやディフェンスカウンターを反復する。 |
| バッグワーク (Bag Work) | — | トレーニングとコンディショニング | ヘビーバッグやダブルエンド、アクアバッグを使い、ラウンド制でパワーと体力を鍛える。 | 試合と同じ長さで行い、パンチのメカニクスやペース、持久力を確認する。 |
| ダブルエンドドリル (Double-End Drills) | — | トレーニングとコンディショニング | ダブルエンドバッグを用い、命中精度やリズム、防御反応を磨くラウンド練習。 | 反発のたびにガードを上げたまま打ち返す集中力を養う。 |
| スパーリング (Sparring) | — | トレーニングとコンディショニング | パートナーと強度を調整しながら行う実戦形式の練習で、技術を実際に試す。 | 強度を変えながら戦術やスタミナ、メンタル面を確認する場となる。 |
| 筋力&コンディショニング (Strength & Conditioning) | — | トレーニングとコンディショニング | プライオメトリクスやウエイト、サーキットなどでパンチ力と体力を底上げする補強練習。 | ボクシング練習とバランスを取りながら実施し、疲労をためず爆発力を養う。 |
| インターバルスプリント (Interval Sprints) | — | トレーニングとコンディショニング | 全力疾走と短い休息を繰り返し、試合の強弱リズムを再現するランニング。 | 体力強化の日やミット練習の後に行い、終盤のスタミナを養う。 |
| 映像研究 (Film Study) | — | トレーニングとコンディショニング | 過去の試合映像を見返し、自身の課題や次戦の相手を研究する。 | コーチが課題を示し、スパーリングや試合プランに反映させる。 |
| テンポイントマストシステム (Ten-Point Must System) | — | 採点・判定 | ラウンドの勝者に10点を与え、劣勢の選手には減点する標準的な採点法。 | 各ラウンドを10対10から評価し、有効打やディフェンス、支配力で点差を付ける。 |
| 採点基準 (Scoring Criteria) | — | 採点・判定 | 有効打、効果的攻勢、ディフェンス、リング支配の四要素を総合評価する。 | 接戦のラウンドでジャッジごとの評価が割れる理由を示している。 |
| ノックダウン (Knockdown) | KD | 採点・判定 | 正規のパンチを受けた結果、足の裏以外がマットに触れる状態。 | 一般的には10対8で採点されるが、倒された選手が盛り返せば点差が縮まることもある。 |
| スプリットデシジョン (Split Decision) | SD | 採点・判定 | 3人の審判のうち2人が一方の選手を支持し、1人が相手を支持する採点結果。 | 有効打や主導権の評価が分かれる接戦で見られる。 |
| ユナニマスデシジョン (Unanimous Decision) | UD | 採点・判定 | 3人の審判全員が同じ選手を勝者とする判定。 | 採点を巡る議論の余地がほとんどない明確な勝利を示す。 |
| マジョリティーデシジョン (Majority Decision) | MD | 採点・判定 | 2人の審判が同じ選手を支持し、もう1人はドローとする結果。 | 僅差で優勢だったものの、全会一致の評価でないことを示す。 |
| テクニカルデシジョン (Technical Decision) | TD | 採点・判定 | 偶発的な反則で試合が途中終了し、規定回数を過ぎていれば採点表で勝者を決める判定。 | 規定回数前ならノーコンテストとなり、テクニカルデシジョンは適用されない。 |
| マジョリティドロー (Majority Draw) | MD | 採点・判定 | 2人の審判がドロー、もう1人が一方を支持した場合に成立する引き分け。 | 一人が優勢をつけても、残り二人がドローなら結果は引き分けになることを示す。 |
| スプリットドロー (Split Draw) | SD | 採点・判定 | 一人がAを支持、もう一人がBを支持、残る一人がドローとし、総合結果が引き分けになるケース。 | 誰が勝ったか判断が割れ、明確な勝者が出なかった超接戦を示す。 |
| ユナニマスドロー (Unanimous Draw) | UD | 採点・判定 | 3人の審判全員が同じドローの採点を提出した場合。 | 全ての観点で差がつかず、ほぼ異論のない引き分けであることを示す。 |
| オープンスコアリング (Open Scoring) | — | 採点・判定 | 試合途中でジャッジの合計点を陣営に公表する方式。 | 緊張感を高める目的で採用される地域もあるが、戦術に影響すると懸念する声もある。 |
| スタンディングエイトカウント (Standing Eight Count) | — | ルールと反則 | レフェリーが試合を止め、立ったままの選手に8カウントを入れて続行可能か確認する。 | ダウンしていなくても危険と判断した際に介入し、選手を守るために用いられる。 |
| 義務づけられた8カウント (Mandatory Eight Count) | — | ルールと反則 | ダウンがあった場合、試合再開前に必ず8カウントを取ることを義務付ける規定。 | 多くの地域で採用され、ダウン後に安全確認を行うための最低限の措置となっている。 |
| テクニカルノックアウト (Technical Knockout) | TKO | ルールと反則 | 選手が安全に戦えないと判断され、レフェリーやドクター、陣営が試合を止める結果。 | カウントアウトがなくても試合停止で勝利となる。 |
| ノックアウト (Knockout) | KO | ルールと反則 | ダウンした選手が10カウントまでに立ち上がれない場合に宣告される勝利。 | 最も決定的な決着とされ、戦績でも強調される。 |
| スリー・ノックダウン・ルール (Three-Knockdown Rule) | — | ルールと反則 | 同ラウンドで3度のダウンを喫すると、自動的にTKO負けとなる規定。 | 地域によって採用されるが、過度な早期終了を避けるため王座戦では適用外とされることが多い。 |
| ゴングに救われる (Saved by the Bell) | — | ルールと反則 | ラウンド終了のゴングが鳴った際、カウントを打ち切れるかどうかを定める規定。 | 後半ラウンドではゴングで救済できないとする地域が多く、ダメージを負った選手の延命を防ぐ。 |
| ノーコンテスト (No Contest) | NC | ルールと反則 | 規定ラウンドに達する前に偶発的事象で続行不能となり、試合結果が無効になる判断。 | 偶発的な反則や外的要因で不利になった選手を救済する意味合いがある。 |
| ローブロー (Low Blow) | — | ルールと反則 | ベルトより下や鼠径部に当たる反則パンチ。 | 悪質度に応じて注意、減点、失格などの処分が下る。 |
| ラビットパンチ (Rabbit Punch) | — | ルールと反則 | 後頭部や首筋を狙う危険な反則打撃で、脊椎へのダメージが懸念される。 | 反則を重ねれば減点や即時失格の対象となる。 |
| 偶発的反則 (Accidental Foul) | — | ルールと反則 | 意図せず発生した反則で、偶然のバッティングや滑って当たったローブローなどが該当する。 | 規定に従い減点やテクニカル判定、ノーコンテストへの移行などを判断する。 |
| 故意の反則 (Intentional Foul) | — | ルールと反則 | 意図的に行われた反則で、頭突きやゴング後の打撃、倒れた相手への攻撃などが含まれる。 | まず減点となり、悪質であれば失格処分へ発展する。 |
| 減点 (Point Deduction) | — | ルールと反則 | 反則を重ねた選手や重大な反則をした選手からポイントを差し引く処置。 | ジャッジと両陣営に宣告され、僅差のラウンドの採点が動く要因となる。 |
| 失格 (Disqualification) | DQ | ルールと反則 | 悪質な反則やレフェリーの指示を無視した場合に試合を打ち切って敗者とする裁定。 | 敗戦扱いとなり、その後の出場停止や罰金が科されることもある。 |
| マウスピース (Mouthguard) | — | 装備・セコンド用品 | 口の中に装着して歯を守り、衝撃を吸収する防具。 | 試合では必須で、インターバル中にセコンドが洗って再装着させる。 |
| バンテージ (Hand Wraps) | — | 装備・セコンド用品 | 手首や拳を保護するために巻く布製のバンテージ。 | グローブをつける前に巻き、衝撃や長時間の練習による怪我を防ぐ。 |
| ボクシンググローブ (Boxing Gloves) | — | 装備・セコンド用品 | パッド入りで拳を守り、相手への衝撃も和らげるグローブ。 | 練習やスパー、公式戦など目的に応じてオンスを使い分ける。 |
| ヘッドギア (Headgear) | — | 装備・セコンド用品 | アマチュア試合やスパーで着用し、出血や腫れを軽減する防具。 | 脳震とうを完全には防げないが、強度の高いスパーでも安全性を高める。 |
| ファウルカップ (Groin Protector) | — | 装備・セコンド用品 | 硬いカップとベルトで構成され、ローブローから下腹部を守る防具。 | 男子プロでは必須で、練習でも多くの選手が装着する。 |
| ボクシングシューズ (Boxing Shoes) | — | 装備・セコンド用品 | リング内でのグリップと足首の安定を確保する軽量ハイトップシューズ。 | 素早いピボットを助け、横移動で滑るリスクを減らす。 |
| サンドバッグ (Heavy Bag) | — | 装備・セコンド用品 | 吊り下げられた重量あるサンドバッグで、強打や体力向上の練習に使う。 | 打ち込みを繰り返すことでパンチ力や腰の回転、バランス感覚を養う。 |
| ダブルエンドバッグ (Double-End Bag) | — | 装備・セコンド用品 | 上下のゴムで固定され、素早く戻る球体で正確性やリズム、反射神経を鍛える。 | パンチの戻りに合わせて頭を動かし、カウンターのタイミングを磨くのに最適。 |
| スピードバッグ (Speed Bag) | — | 装備・セコンド用品 | 空気の入った小さなバッグが素早く跳ね返り、リズムやタイミング、肩の持久力を鍛える。 | ウォームアップで使用され、調整力やパンチスピードを高める。 |
| ミット (Focus Mitts) | — | 装備・セコンド用品 | トレーナーが手にはめ、パンチを受けてコースを指示するパッド。 | 1対1の指導でコンビネーションやディフェンス、タイミングを磨く。 |
| リングスツール (Ring Stool) | — | 装備・セコンド用品 | ラウンド間にコーナーへ設置される持ち運び式の椅子で、選手が休息する。 | セコンド陣が手当てや指示、呼吸の管理を行うための時間を確保する。 |
| ラウンドタイマー (Round Timer) | — | 装備・セコンド用品 | ラウンド開始と経過時間、インターバルを音で知らせる装置。 | ジムで公式のリズムを再現し、体力サーキットを組む際に使われる。 |
| カットマンキット (Cutman Kit) | — | 装備・セコンド用品 | エンスウェルやアドレナリン綿棒、テープなどカットマンが傷をケアするための道具一式。 | インターバル中に使用し、腫れや出血を抑えて試合続行を助ける。 |
| アンダーカード (Undercard) | — | 試合構成 | メインイベントの前に行われる序盤の試合群。 | 有望株や地元選手、挑戦者決定戦などが組まれ、興行を盛り上げる。 |
| メインイベント (Main Event) | — | 試合構成 | 興行の目玉となる試合で、多くの場合タイトルが懸かる。 | カードの最後に配置され、視聴者を集めるため大々的に宣伝される。 |
| テイル・オブ・ザ・テープ (Tale of the Tape) | — | 試合構成 | 選手の身長やリーチ、年齢、戦績などを紹介する試合前の比較表。 | 試合開始前に体格差やスタイルを把握する手掛かりとなる。 |
| ルールミーティング (Rules Meeting) | — | 試合構成 | 入場前にレフェリーが両陣営へ判定基準と反則事項を説明する場。 | 双方が基準を共有することで、判定を巡る抗議を未然に防ぐ役割がある。 |
| 計量 (Weigh-In) | — | 試合構成 | 試合前日に実施される公式計量で、契約体重を満たしているかを確認する。 | 体重超過は罰金や契約変更、試合中止につながることがある。 |
| リングウォーク (Ringwalk) | — | 試合構成 | 音楽やセコンド陣に伴われて控室からリングへ向かう入場の行進。 | 試合の雰囲気を作り、選手の個性や観客の熱気を示す演出となる。 |
| 選手紹介 (Fighter Introductions) | — | 試合構成 | リング上で名前や出身地、トレーナー、戦績などを紹介するセレモニー。 | 試合開始が目前であることを示し、観客のテンションを高める。 |
| ゴング (Opening Bell) | — | 試合構成 | 第1ラウンド開始を知らせ、試合の幕開けを告げるゴング。 | 指示があればグローブタッチを行い、戦略どおりに動き始める合図となる。 |
| インターバル (Round Break) | — | 試合構成 | 各ラウンドの間にある60秒の休憩で、選手が着席して水分補給と指示を受ける時間。 | セコンドが傷のケアや戦術修正、呼吸管理を行う重要な時間。 |
| セコンドストップ (Corner Stoppage) | — | 試合構成 | セコンドがタオル投入などで棄権を示し、試合を終了させる行為。 | 判定上はテクニカルノックアウトとなり、選手の安全を最優先する判断。 |
| 公式判定発表 (Official Decision) | — | 試合構成 | 試合終了後、リングアナが採点表やストップの結果を読み上げる場面。 | 勝者や決着方法、王座の移動などが正式に伝えられる重要な瞬間。 |
| 試合後インタビュー (Post-Fight Interview) | — | 試合構成 | 判定後にリング上で行われる短いインタビューで、感想や今後の意向を聞く。 | 放送局にコメントを提供し、次の対戦カードへの伏線となることも多い。 |
| 記者会見 (Press Conference) | — | 試合構成 | 試合の前後に開かれる公式な会見で、質疑応答や宣伝を行う場。 | プロモーターが物語性を高め、勝者も敗者も今後の展望を語る場となる。 |
| ミニマム級 (Minimumweight) | — | 階級一覧 | プロ最軽量の105ポンド(約47.6kg)以下で、スピードとスタミナが光る階級。 | 12ラウンド通して手数が落ちず、息詰まる打ち合いが見られる。 |
| ライトフライ級 (Light Flyweight) | — | 階級一覧 | 108ポンド(約49.0kg)以下で、俊敏なテクニシャンが活躍する階級。 | タイトル統一後にフライ級へ上がり、より大きな試合を目指すケースが多い。 |
| フライ級 (Flyweight) | — | 階級一覧 | プロでは112ポンド(約50.8kg)以下で、スピードと手数が鍵となる階級。 | ペースの速さと緻密なテクニックで知られ、俊敏な選手が多い。 |
| スーパーフライ級 (Super Flyweight) | — | 階級一覧 | 115ポンド(約52.2kg)以下で、スピードとKO力が高次元で融合する階級。 | ロサンゼルスや東京での名勝負が続き、人気階級として注目を浴びている。 |
| バンタム級 (Bantamweight) | — | 階級一覧 | 118ポンド(約53.5kg)以下で、スピードとパワーのバランスが取れた階級。 | 連打の鋭さが目立ち、トップ選手同士の統一戦も多い。 |
| スーパーバンタム級 (Super Bantamweight) | — | 階級一覧 | 122ポンド(約55.3kg)以下で、トップアマチュアが世界の舞台へ羽ばたく階級。 | ボディワークと鋭いカウンターフックが交錯する戦術戦が多い。 |
| フェザー級 (Featherweight) | — | 階級一覧 | 126ポンド(約57.2kg)以下で、スピードとスタミナに加えKO力も備わる階級。 | 多くの伝説的王者を輩出し、華やかな歴史を持つ人気階級。 |
| スーパーフェザー級 (Super Featherweight) | — | 階級一覧 | 130ポンド(約59.0kg)以下で、スピードとKO力がバランスよく交わる階級。 | アグレッシブなスタイルが集まり、年間最高試合候補が多く生まれる。 |
| ライト級 (Lightweight) | — | 階級一覧 | 135ポンド(約61.2kg)以下で、スピードとパンチ力を併せ持つ階級。 | 近年のスター選手がここで名を上げてから階級を上げることが多い。 |
| スーパーライト級 (Super Lightweight) | — | 階級一覧 | 140ポンド(約63.5kg)以下で、スピードとリーチ、KO力が揃う階級。 | ワールド・ボクシング・スーパーシリーズなどで国際的な注目が高まった。 |
| ウェルター級 (Welterweight) | — | 階級一覧 | 147ポンド(約66.7kg)以下で、スピードとリーチ、決定力のバランスが優れる。 | 常に強豪が揃い、大型マッチが数多く生まれてきた階級。 |
| スーパーウェルター級 (Super Welterweight) | — | 階級一覧 | 154ポンド(約69.9kg)以下で、アウトボクシングも打ち合いもこなす万能型が多い。 | 近年は主要4団体統一王者も誕生し、注目度が高い。 |
| ミドル級 (Middleweight) | — | 階級一覧 | 160ポンド(約72.6kg)以下で、機敏さとKO力が高次元で両立する階級。 | 宿敵対決や統一戦が多く、歴史的な重みを持つ階級。 |
| スーパーミドル級 (Super Middleweight) | — | 階級一覧 | 168ポンド(約76.2kg)以下で、サイズとスピードを兼ね備えた強打者が集う。 | スーパーシックストーナメントや統一王者誕生が近年の象徴となった。 |
| ライトヘビー級 (Light Heavyweight) | — | 階級一覧 | 175ポンド(約79.4kg)以下で、長身で強打の選手が多く戦術戦も展開される。 | 王者がヘビー級へ挑む、またはミドル級に下げて支配するケースも見られる。 |
| クルーザー級 (Cruiserweight) | — | 階級一覧 | 200ポンド(約90.7kg)以下で、ライトヘビー級とヘビー級の間を埋める階級。 | 世界トーナメントや統一戦が盛んで、その後ヘビー級へ挑む王者も多い。 |
| ブリッジャー級 (Bridgerweight) | — | 階級一覧 | WBCが創設した200ポンド超〜224ポンド(約101.6kg)までの階級で、ヘビー級との橋渡し役。 | 比較的軽いヘビー級選手が極端な体重差を背負わずに済む舞台となる。 |
| ヘビー級 (Heavyweight) | — | 階級一覧 | 200ポンド超の無制限階級で、圧倒的なパワーが勝敗を左右する。 | 歴史的スターと世界的注目度が集まり、KO率も非常に高い階級。 |