NHLアイスホッケー用語リファレンス表
ポジションや戦術、ゴーリー技術から最新データ指標までNHLの用語を網羅します。
カテゴリ
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| 用語 | 略語 | カテゴリ | 説明 | 使い方・補足 |
|---|---|---|---|---|
| パックサイクル (Cycle the Puck) | — | オフェンス概念 | 攻撃ゾーンでボード際を使ってパックを回しながらポジションを入れ替え、守備を疲弊させる攻め方。 | 攻撃時間を稼ぎつつゴール前のレーンを作りたい時に用いられる。 |
| ギブ&ゴー (Give-and-Go) | — | オフェンス概念 | 味方に素早くパックを渡し、自らスペースへ滑り込んで即座に返しを受けるコンビプレー。 | 狭いエリアでディフェンスを崩し、至近距離のチャンスを作る際に有効。 |
| オッドマンラッシュ (Odd-Man Rush) | — | オフェンス概念 | トランジションで攻撃側のスケーターが守備側より多い状態での速攻。 | ディフェンスにシュートかパスかの選択を迫り、高危険度のチャンスにつながりやすい。 |
| ゴール前プレゼンス (Net-Front Presence) | — | オフェンス概念 | ゴール前のクリーズ付近に立ち、ゴーリーの視界を遮りリバウンドを狙う配置。 | パワープレーやポイントからのショットで deflection やセカンドチャンスを生むために重要。 |
| ゴールへクラッシュ (Crash the Net) | — | オフェンス概念 | シュート直後にクリーズへ突入し、リバウンドやルーズパックを狙う動き。 | 終盤で泥臭いゴールが欲しい場面によく用いられる。 |
| ロイヤルロードパス (Royal Road Pass) | — | オフェンス概念 | スロットラインを横切るパスで、ゴーリーを左右に動かし決定機を作り出す。 | PPではハーフウォールからこのパスを狙い、ウィークサイドのワンタイマーを引き出す。 |
| ロー・トゥ・ハイ (Low-to-High) | — | オフェンス概念 | ゴール裏やコーナーのパックをポイントのDFへ戻してシュートを狙う攻撃パターン。 | 受動的な守備に有効で、シュート後にフォワードがゴール前へ詰めてチップやリバウンドを狙う。 |
| バックチェック (Backcheck) | — | ディフェンス概念 | フォワードが自陣へ全力で戻り、相手のラッシュを潰しにかかる動き。 | ターンオーバー直後に使われ、数的不利を防ぎポジションを整えるために重要。 |
| ギャップコントロール (Gap Control) | — | ディフェンス概念 | ディフェンダーとパック保持者との距離を適切に保ち、時間と選択肢を奪う技術。 | 中立ゾーンでギャップを詰めることで、突進してくる相手を外へ追い込みやすくなる。 |
| スティックリフト (Stick Lift) | — | ディフェンス概念 | 相手のスティックブレードをすくい上げ、反則を犯さずにパックを奪うテクニック。 | ボード際やゴール前でクリーンにパックを奪いたい場面で重宝される。 |
| ショットブロック (Shot Blocking) | BK | ディフェンス概念 | 体やスティックを投げ出し、相手のシュートをゴールまで届かせないようにするプレー。 | ペナルティキルや終盤の守りきりで特に重要視される。 |
| クリア (Clear the Zone) | — | ディフェンス概念 | ディフェンスゾーンからパックを弾き出し、プレッシャーを逃れるプレー。多くはボードやガラスを使う。 | 疲労して押し込まれている時ほど、ディフェンスは強いクリアを求められる。 |
| ボックスアウト (Box Out) | — | ディフェンス概念 | 体で有利なポジションを取り、相手をゴール前やルーズパックから遠ざける守備技術。 | PKやゴール前の混戦で重要で、ゴーリーの視界とシュートレーンを確保する。 |
| スティックオンパック (Stick on Puck) | — | ディフェンス概念 | 相手のスティックとパックにブレードを当て続け、パスを逸らしターンオーバーを誘う守備技術。 | ニュートラルゾーンのシステムで徹底され、シームパスやラッシュの機会を減らす目的がある。 |
| ダンプアンドチェイス (Dump-and-Chase) | — | チーム戦術 | パックをディープゾーンへ打ち込み、フォアチェックで取り返す戦術。 | 中立ゾーンが詰まっている時や相手ディフェンスを消耗させたい時に用いられる。 |
| ニュートラルゾーントラップ (Neutral Zone Trap) | — | チーム戦術 | 氷の中央を埋め、ブルーライン前でターンオーバーを誘う守備陣形。 | リード時の終盤に採用されることが多く、速いチームの攻撃を遅らせつつカウンターを狙う。 |
| ストレッチパス (Stretch Pass) | — | チーム戦術 | 自陣から守備の裏へ抜けたフォワードへ一気に通すロングパスで速攻を仕掛ける手法。 | 相手の激しいフォアチェックを逆手に取り、ブレイクアウェイを生む狙いで用いられる。 |
| ラインマッチング (Line Matching) | — | チーム戦術 | 相手ユニットとの相性を見極め、こちらのラインやペアを当てる采配。 | ホームチームが最後の交代権を使い、相手の主力を封じるために活用する。 |
| オフェンスゾーン・リグループ (Offensive Zone Regroup) | — | チーム戦術 | 無理に攻めず、一度パックを外へ運び体勢を整えてからスピードに乗って再突入する判断。 | 配置が崩れたりボード際に固まって動きが止まった際に指示されることが多い。 |
| モーションオフェンス (Motion Offense) | — | チーム戦術 | 5人がポジションを入れ替えながらパックと人の動きを連動させ、守備のマークを混乱させる戦術。 | マンツーマン守備を崩す目的で用いられ、ウィークサイドのシームを開いてバックドアを狙う。 |
| ツーウェイフォワード (Two-Way Forward) | — | 選手の役割 | 攻撃でも守備でも信頼される、責任感あるフォワード。 | 主力センターへのマッチアップやPKの重要な場面で起用される。 |
| パワーフォワード (Power Forward) | — | 選手の役割 | 体格の良さを武器にゴールへ突進し、ボード際で強さを発揮するウイング。 | 上位ラインでテクニカルな味方にスペースを与え、ディフェンスを削る役割を担う。 |
| プレーメイキングセンター (Playmaking Center) | — | 選手の役割 | テンポを操り味方を活かしながら攻撃を司るセンター。 | パワープレーではハーフウォールやハイ・スロットから采配し、重要なフェイスオフも任される。 |
| 守備型ディフェンス (Stay-at-Home Defenseman) | — | 選手の役割 | 守備に徹し、相手を抑えつつゴール前を掃除し、確実なプレーを選ぶディフェンス。 | 攻撃的な相棒と組んでバランスを取り、終盤の守りでは重宝される。 |
| エンフォーサー (Enforcer) | — | 選手の役割 | 激しいヒットやファイトで相手をけん制し、味方を守る役割。 | 近代では出番が減ったが、宿敵戦やムードを変えたい場面で起用されることがある。 |
| パックムービングDF (Puck-Moving Defenseman) | — | 選手の役割 | 自らスケートでパックを運び、ラッシュに加わって後方から攻撃を創出するDF。 | ブレイクアウトやパワープレーで素早いトランジションと横の動きを担う。 |
| ネットフロントプレゼンス (Net-Front Presence) | — | 選手の役割 | ゴールクリーズに陣取り、GKの視界を遮りながらチップやリバウンドを狙う役割のFW。 | PPで大柄な選手や当たりを厭わないウィンガーが配置され、DFにプレッシャーをかける。 |
| コーシ (Corsi) | CF% | アナリティクス・スタッツ | 選手がリンクにいる間の全シュート試行(枠内・外れ・ブロック)を数え、支配力を測る指標。 | 得点以外のエリア支配を把握するために Corsi% が参照される。 |
| フェンウィック (Fenwick) | FF% | アナリティクス・スタッツ | Corsi に近いがブロックされたシュートを除外し、得点機会を近似する指標。 | フェンウィック比が高いチームは、ブロックされないシュートで圧力をかけ続けている傾向がある。 |
| PDO | PDO | アナリティクス・スタッツ | 5対5でのシュート成功率とセーブ率を足した値で、運の指標とされる。 | PDO は100付近に収束するため、極端な値は成績の揺り戻しを示唆する。 |
| 期待得点 (Expected Goals) | xG | アナリティクス・スタッツ | ショットの位置・種類・状況を加味して得点確率を算出する指標。 | 単なるシュート数ではなく、質の高いチャンスの生成量を測るのに用いられる。 |
| アイスタイム (Time on Ice) | TOI | アナリティクス・スタッツ | 試合で選手が滑った合計分数。5対5やパワープレーなど状況別に区分される。 | アイスタイムが長い選手は指揮官の信頼が厚く、負傷者やベンチの薄さを示す場合もある。 |
| 代替選手超過得点 (Goals Above Replacement) | GAR | アナリティクス・スタッツ | 代替レベルの選手と比べ、どれだけ得点価値を上積みしているかを示す指標。 | ポジションや状況を超えて総合的な貢献度を比較する際に用いられる。 |
| オフサイド (Offside) | — | ルール・反則 | パックより先に攻撃側の選手がブルーラインを越えて攻撃ゾーンへ入ると取られる反則。 | ラインズマンが笛を吹き中立ゾーンでフェイスオフを行う。 |
| アイスイング (Icing) | — | ルール・反則 | センターラインの後ろから放ったパックが誰にも触れず相手ゴールラインを越えると適用される反則。 | 自陣でのフェイスオフとなり、違反したチームは選手交代ができない。 |
| ハイブリッドアイシング (Hybrid Icing) | — | ルール・反則 | 現行ルールで、フェイスオフサークル手前でどちらが先に到達するかをラインズマンが判断し、危険な衝突を減らす仕組み。 | 守備側が優勢と見なされれば笛が鳴り、攻撃側が勝ると判断されればアイシングは解除される。 |
| ハンドパス (Hand Pass) | — | ルール・反則 | 手でパックを味方に送るプレー。自陣内のみ認められる。 | 守備ゾーン外で行うとプレーが止められ、元の地点でフェイスオフとなる。 |
| 遅延行為(パックアウト) (Delay of Game - Puck Over Glass) | DOG | ルール・反則 | 自陣からパックを誰にも当てずに観客席へ飛ばすと科されるマイナーペナルティ。 | 2分間のペナルティキルを強いられ、安易なクリアを抑止する目的がある。 |
| コーチズチャレンジ (Coach's Challenge) | — | ルール・反則 | ゴーリーインターフェアやオフサイド得点など、限定されたプレーに対し監督がビデオ検証を求められる制度。 | 失敗するとマイナーペナルティとなるため、タイミングと確信度が問われる。 |
| 明確なキック動作 (Distinct Kicking Motion) | — | ルール・反則 | 得点者が明確なキック動作でパックを押し込んだかをビデオレビューで判断し、ゴール取り消しの基準となる。 | クリーズ付近でのゴールは必ずチェックされ、合法なディフレクションとキックを区別する。 |
| パックオーバーグラス (Puck Over Glass) | — | ルール・反則 | 守備側が自陣からパックを誰にも当てずにダイレクトで観客席へ出した際に科される遅延行為のマイナー。 | DFは縦に逃がす際にガラスに当てたり支柱を狙って跳ねさせ、反則を避ける工夫をする。 |
| センター (Center) | C | ポジション | フェイスオフを担当し、攻守の橋渡し役としてスロット中央でゲームを作るフォワード。 | 一流のセンターは長時間プレーし、PPを指揮しつつ深く戻って守備する。 |
| レフトウイング (Left Wing) | LW | ポジション | 左サイドを担当し、ワイドなエントリーやブレイクアウトでDFを助け、ポイントをプレッシャーする役目。 | 右利きセンターのパスからワンタイマーを狙うスナイパー型が多い。 |
| ライトウイング (Right Wing) | RW | ポジション | 右サイドでダンプインを追い、アグレッシブにフォアチェックを仕掛け、ラインのプレーメーカーとなることが多いフォワード。 | 右DFをサポートし、彼が攻め上がる際にはポイントをカバーする責任がある。 |
| ディフェンスマン (Defenseman) | D | ポジション | ブルーライン付近に構え、ラッシュを止め攻撃を断ち切りトランジションを始動させる選手。 | 6人のDFが3組に分かれて出場し、攻撃的タイプと守備的タイプを組み合わせることが多い。 |
| ゴールテンダー (Goaltender) | G | ポジション | パッドやグローブを駆使し、クリーズ内でポジショニングしてシュートを止める最後の砦。 | 正守が大半の試合に出場し、バックアップが連戦や過密日程で穴を埋める。 |
| エクストラスケーター (Extra Skater) | EA | ポジション | 終盤にゴーリーを下げて投入される追加スケーターで、6対5など数的優位を作る狙い。 | 空きネットのリスクを負いながらも攻勢を強め、素早いパック回しとゴール前のスクリーンが求められる。 |
| ローバー (Rover) | — | ポジション | FWとDFの役割を行き来しながらスペースやミスマッチを突く自由度の高いポジション。 | 現代のPPで機動力のあるDFやプレーメーカーFWが高い位置を回遊してパックを裁く形が増えている。 |
| マイナーペナルティ (Minor Penalty) | 2:00 | ペナルティ | フッキングやトリッピングなどの一般的な反則で科される2分間の罰則。 | 時間が終わるか相手のパワープレーで得点されるまで数的不利で戦う。 |
| ダブルマイナー (Double Minor) | 4:00 | ペナルティ | 2つのマイナーが連続して科される罰。流血を伴うハイスティッキングなどが典型。 | 2本分のパワープレーが与えられ、得点されると一つ分のみ時間が消化される。 |
| メジャーペナルティ (Major Penalty) | 5:00 | ペナルティ | ファイトやボーディングなど危険な反則に科される5分間の罰。 | 相手は5分間通しで数的有利を得て、得点しても終了しない。 |
| ミスコンダクト (Misconduct) | 10:00 | ペナルティ | 非紳士的行為や度重なる抗議で科される10分間の罰。別のペナルティと組み合わせない限り人数は減らない。 | 当該選手は10分間ペナルティボックスに入るが、味方が代わりに出場できる。 |
| ゲームミスコンダクト (Game Misconduct) | GM | ペナルティ | 悪質な行為やメジャーの累積などで試合から退場させられる罰則。 | 付随するペナルティ時間が消化された後は別選手を投入できるが、罰金や出場停止の対象になることも。 |
| マッチペナルティ (Match Penalty) | MP | ペナルティ | 故意に傷害を与えようとした場合などに科される最も重い罰で、選手は退場しチームは5分間のメジャーを課される。 | 試合後にリーグが自動的に審査し、追加処分が科される場合がある。 |
| ベンチマイナー (Bench Minor) | 2:00 | ペナルティ | 氷上の人数超過や不正な交代などでチームベンチに科されるマイナー。 | 指名された選手がボックスに入り、監督はラインを組み替えて対処する。 |
| ハンドオンパック (Closing Hand on Puck) | — | ペナルティ | 氷上で手を使ってパックを掴んだり覆ってプレーを止めた際に課されるマイナー。 | ゴーリーのフリーズは認められるが、DFがスクランブルで手を使えば即座に反則になる。 |
| ニュートラルゾーン (Neutral Zone) | — | リンクゾーン | 2本のブルーラインに挟まれたリンク中央部で、ポゼッション争いやトランジションが行われるエリア。 | ニュートラルゾーンの守り方でフォアチェックの形やゾーンエントリーの成否が左右される。 |
| スロット (Slot) | — | リンクゾーン | ゴール前のフェイスオフサークル間に広がる決定的チャンスが生まれるエリア。 | ディフェンスはスロットを守ってリバウンドや至近距離のシュートを抑える。 |
| クリーズ (Crease) | — | リンクゾーン | ゴール前に塗られた半円状のブルーエリアで、ゴーリーの保護エリアとなる。 | 攻撃側がこのエリアでゴーリーを妨害するとゴールが取り消される場合がある。 |
| トラペゾイド (Trapezoid) | — | リンクゾーン | ゴール裏に描かれた台形ゾーンで、ゴーリーがパックを扱える範囲。外で触れると反則になる。 | ダンプインを止めてブレイクアウトを始動する際、この範囲内で行う必要がある。 |
| ハーフウォール (Half Wall) | — | リンクゾーン | ゴールラインとブルーラインの間のボード沿いで、ウイングが攻撃を組み立てたりPPを展開するポイント。 | プレーメイカーのセンターがここへ回り、パワープレーの配球を担うことも多い。 |
| ブルーライン (Blue Line) | — | リンクゾーン | ゾーンを区切りオフサイドを判定する太い青線で、DFのポジション取りの基準にもなる。 | ディフェンスは攻撃を続けるためブルーラインをキープし、遅延オフサイド時は一度出て立て直す必要がある。 |
| ハッシュマーク (Hash Marks) | — | リンクゾーン | フェイスオフサークル横にある小さな印で、フェイスオフ時の立ち位置やポジション争いの基準となる。 | 守備ゾーンのフェイスオフではウイングがハッシュマークに立ち、笛と同時にスロットへ突入する。 |
| ホームプレートエリア (Home Plate Area) | — | リンクゾーン | ゴールポストからフェイスオフドット、サークルトップへと繋がるホームプレート型の守備エリア。 | 最優先で守るべきゾーンとして守備陣形を内側に絞り、外からのシュートに限定させる。 |
| バタフライスタイル (Butterfly Style) | — | ゴールテンダー技術 | 両膝をつきパッドを広げて氷を塞ぐ現代的なゴーリー技術。 | 現代ではほぼ標準の構えで、シューターに高めを狙わせる。 |
| リバースVH (Reverse-VH) | RVH | ゴールテンダー技術 | ゴールポスト際の攻めに対し、ポスト側のパッドを縦に立て遠い側を寝かせて隙間を塞ぐ構え。 | ゴール裏からの攻撃やラップアラウンドを止める際に多用される。 |
| パドルダウン (Paddle Down) | — | ゴールテンダー技術 | スティックのブレードを氷に寝かせ、ポスト際での押し込みやラップアラウンドを防ぐ動作。 | RVHと併用され、ゴールライン際の混戦で下半分を塞ぐ目的で使われる。 |
| ポークチェック (Poke Check) | — | ゴールテンダー技術 | 接近する相手のパックをスティックで突いて奪うゴーリーの動き。 | ブレイクアウェイで相手のコントロールが甘い時などに有効。 |
| グローブセーブ (Glove Save) | — | ゴールテンダー技術 | ゴーリーがグローブでパックを捕らえ、プレーを止めたりリバウンドを抑えるセーブ。 | 華やかなグローブセーブは流れを変え、人垣越しの高いシュートにも効果的。 |
| ポスト・トゥ・ポストスライド (Post-to-Post Slide) | — | ゴールテンダー技術 | 一方のポストからもう一方へ横滑りして横方向のパスに合わせる動き。 | 氷面との隙間を作らず、肩をシュートラインに正対させることが求められる。 |
| ポストインテグレーション (Post Integration) | — | ゴールテンダー技術 | レッグパッドとスケート、スティックでポストに密着し、ニアサイドや鋭角の攻めを防ぐ技術。 | パック位置と脅威に応じてRVHやオーバーラップなど複数のポストプレーを使い分ける。 |
| パワープレー (Power Play) | PP | スペシャルチーム | 相手のペナルティで数的有利となり、セットプレーやスペースを活用できる状況。 | 1-3-1 やオーバーロードなどの配置で横のパスやゴール前のスクリーンを狙う。 |
| ペナルティキル (Penalty Kill) | PK | スペシャルチーム | 数的不利の中で相手のパワープレーを凌ぐための守備ユニット。 | ダイヤやボックスなどの陣形でパック保持者にプレッシャーをかけ、素早くクリアする。 |
| ショートハンドゴール (Shorthanded Goal) | SHG | スペシャルチーム | ペナルティキル中の数的不利な側が決めるゴール。 | 積極的なフォアチェックやニュートラルゾーンでの奪取から生まれ、流れを一気に変える。 |
| 5対3 (Five-on-Three) | 5v3 | スペシャルチーム | 相手が2人ペナルティボックスに入り、こちらが2人多い数的有利の場面。 | バンパーとゴールラインに人を置き、素早い三角パスやワンタイマーを繰り出す。 |
| エンプティネットゴール (Empty-Net Goal) | ENG | スペシャルチーム | 相手がゴーリーを下げエクストラスケーターを投入した際に決める空っぽのゴールへの得点。 | 終盤に勝利を決定づける場面で狙われ、守備側が安全なクリアをゴールへ通す。 |
| パワーキル (Power Kill) | — | スペシャルチーム | 受動的なボックスを敷くのではなく、スピードとプレッシャーで積極的に攻める最新のPKコンセプト。 | 俊足のFWを起用して高い位置でターンオーバーを奪い、ショートハンドのラッシュに繋げる。 |
| ディーク (Deke) | — | 代表的なプレー | スティックや体のフェイクでゴーリーやDFを騙し、スペースを作る技術。 | ブレイクアウェイの名手は複数のディークを組み合わせてゴーリーを攻略する。 |
| トードラッグ (Toe Drag) | — | 代表的なプレー | スティックブレードの先端でパックを体側に引き寄せ、相手のスティックをかわしつつ角度を変える技。 | ブルーラインでDFを抜く際や中へ切り込むシーンで映えるプレー。 |
| ソーサーパス (Saucer Pass) | — | 代表的なプレー | パックを少し浮かせて相手のスティックをかわしつつ、受け手のところでフラットに落とすパス。 | オッドマンラッシュやPPでのクロスアイスパスに欠かせない。 |
| ワンタイマー (One-Timer) | — | 代表的なプレー | 味方のパスを止めずにそのまま打ち込むシュートで、タイミングと威力を両立する。 | パワープレーでフェイスオフサークルやポイントに構えるシューターが多用する。 |
| ラップアラウンド (Wraparound) | — | 代表的なプレー | パック保持者がゴール裏を回り込み、逆サイドのポストに押し込むフィニッシュ。 | ゴーリーが行き過ぎたり守備が裏を見失った瞬間に決まりやすい。 |
| ドロップパス (Drop Pass) | — | 代表的なプレー | パックを持った選手が進みながら後ろの味方へそっと置き渡し、スピードに乗った形で受けさせるパス。 | パワープレーのゾーンエントリーでよく用いられ、守備を足止めする効果がある。 |
| ミシガンゴール (Lacrosse Goal) | — | 代表的なプレー | ゴール裏でパックをブレードに乗せ、ラクロスのようにすくって包み込む華やかな得点。 | 高度なハンドリングとスペースが必要なため、DFは早めにポストを塞いで警戒する。 |
| スピンオラマ (Spin-o-rama) | — | 代表的なプレー | 狭いスペースで守備をかわしたりシュート角度を変えるために使う360度スピンの妙技。 | ブレイクアウェイやSOで披露され、反転のバックハンドフィニッシュやドロップパスと組み合わせられる。 |
| ハットトリック (Hat Trick) | — | 試合状況 | 一試合で3ゴールを決める快挙で、観客が帽子をリンクへ投げ入れて祝福する慣習がある。 | 球団のSNSなどで記念グラフィックやスタッツが紹介される。 |
| ゴーディ・ハウ・ハットトリック (Gordie Howe Hat Trick) | — | 試合状況 | 1試合でゴール・アシスト・ファイトを全て達成する珍しい偉業。 | 技術とフィジカルを兼ね備えた昔気質の快挙として語られる。 |
| サドンデスオーバータイム (Sudden Death Overtime) | — | 試合状況 | 60分で決着しない場合に行われ、先に得点したチームが即座に勝利する延長方式。 | レギュラーシーズンでは3対3の延長を行い、決着しなければシュートアウトになる。 |
| シュートアウト (Shootout) | SO | 試合状況 | 延長でも決着しない場合に行う交互のペナルティショット合戦。 | まず各チーム3人ずつ指名し、それでも同点ならサドンデス方式で続く。 |
| 60分間 (Regulation Time) | — | 試合状況 | 各20分の3ピリオド、合計60分から成る通常の試合時間(停止時間は除く)。 | 順位表では60分での結果と延長・SOの敗戦が区別されて記録される。 |
| バックトゥバック (Back-to-Back) | B2B | 試合状況 | 連日の試合が組まれ、疲労やゴーリーの起用法に影響する日程。 | どちらかの試合でバックアップゴーリーを起用し、移動や休養を綿密に調整する。 |
| ホームアイスアドバンテージ (Home-Ice Advantage) | — | 試合状況 | ラストチェンジやリンクの癖、観客の後押しなどホームチームが得る様々な恩恵。 | ホームではスター同士を徹底的に当てたり、知り尽くしたボードバウンドを使ったセットプレーを仕掛ける。 |
| フォワードライン (Forward Line) | — | チーム編成 | 3人のフォワードで構成されるユニットで、第1〜第4ラインと序列付けされる。 | 監督は相性やマッチアップ、怪我状況に応じてラインを組み替える。 |
| ディフェンスペア (Defensive Pairing) | — | チーム編成 | 2人のDFで組むユニット。利き手や攻守タイプを補完させることが多い。 | チームは3組のペアを用意し、監督が得意分野に合わせてマッチアップやゾーンスタートを調整する。 |
| チェッキングライン (Checking Line) | — | チーム編成 | 相手の主力を抑えるために当てられるフォワードラインで、激しいチェックとエネルギーを提供する。 | 多くは第3ラインで、守備ゾーンのフェイスオフで真っ先に投入される。 |
| トップシックス (Top Six) | — | チーム編成 | チームの得点源となる第1・第2ラインを指す呼び方。 | GMは有望株がトップシックスに入る素質があるか、それともボトムシックス要員かを見極める。 |
| ヘルシースクラッチ (Healthy Scratch) | — | チーム編成 | ケガをしていないが戦術的判断で出場から外される選手。 | 監督は控えのモチベーションを維持するためローテーションでスクラッチを入れ替える。 |
| ブラックエース (Black Aces) | — | チーム編成 | プレーオフで負傷者に備えて帯同し、ロースター争いを活性化させる控え組。 | ケガ人が出ればすぐに起用される可能性があるため、常に準備しておくよう求められる。 |
| リーダーシップグループ (Leadership Group) | — | チーム編成 | キャプテンやアシスタントらのベテランを中心に構成され、ロッカーでの規範作りやスタッフとの橋渡しを担う。 | 遠征計画や練習強度、チーム内の課題などをリーダー陣と協議しながら決めていく。 |
| コンポジットスティック (Composite Stick) | — | 装備 | カーボンなどの複合素材で作られ、しなりとリリースの速さが向上した現代のスティック。 | シュートスタイルやポジションに合わせてフレックスやブレードカーブを調整する。 |
| バイザー (Visor) | — | 装備 | ヘルメットに装着する透明のシールドで、目を守りながら下半分は開放されている。 | 2013年以降にリーグ入りした選手は着用が義務付けられ、ベテランのみ免除されることがある。 |
| ホロー (Skate Hollow) | ROH | 装備 | スケートブレードに削られた溝の深さで、半径によってエッジの食いつきや滑りが変わる。 | 1/2インチや5/8インチなど好みのホローを注文して、俊敏性や滑走性を調整する。 |
| テーピング (Tape Job) | — | 装備 | ブレードやシャフトに布テープを巻き、グリップやパックフィーリングを調整する個人のこだわり。 | 選手は試合前にテープを巻き直し、色やワックス、巻き方にこだわって感触を一定に保つ。 |
| ゴーリーギア一式 (Goalie Gear Set) | — | 装備 | パッドやブロッカー、キャッチャー、チェストプロテクター、パンツ、マスク、スケートなどゴーリー専用装備一式。 | チームカラーに合わせたデザインを選び、ストラップを調整してフィット感やリバウンドの制御を最適化する。 |
| カットレジスタントソックス (Cut-Resistant Socks) | — | 装備 | アラミドなどの耐切創繊維で編まれ、アキレス腱や足首をスケート刃から守るソックス。 | 腱の裂傷事故を受け多くのリーグで着用義務化され、キャンプ時にチームから支給される。 |