MLB野球用語リファレンス表
現代野球で使われる用語を、指標・戦術・ロスター運用まで分かりやすく整理しました。
カテゴリ
全ての分類
| 用語 | 略語 | カテゴリ | 説明 | 使い方・補足 |
|---|---|---|---|---|
| アリゾナ・ダイヤモンドバックス (Arizona Diamondbacks) | ARI | 球団と愛称 | 1998年創設のナ・リーグ西地区所属。本拠地はアリゾナ州フェニックスのChase Field。 | 通称はDバックス、スネークスなど。スコアボードではARIと表記される。 |
| コロラド・ロッキーズ (Colorado Rockies) | COL | 球団と愛称 | 1993年創設のナ・リーグ西地区所属。本拠地はコロラド州デンバーのCoors Field。 | 通称はロッキーズ、ロックスなど。スコアボードではCOLと表記される。 |
| ロサンゼルス・ドジャース (Los Angeles Dodgers) | LAD | 球団と愛称 | 1883年創設のナ・リーグ西地区所属。本拠地はカリフォルニア州ロサンゼルスのDodger Stadium。 | 通称はドジャース、ブルーなど。スコアボードではLADと表記される。 |
| サンディエゴ・パドレス (San Diego Padres) | SD | 球団と愛称 | 1969年創設のナ・リーグ西地区所属。本拠地はカリフォルニア州サンディエゴのPetco Park。 | 通称はパドレス、フライアーズなど。スコアボードではSDと表記される。 |
| サンフランシスコ・ジャイアンツ (San Francisco Giants) | SF | 球団と愛称 | 1883年創設のナ・リーグ西地区所属。本拠地はカリフォルニア州サンフランシスコのOracle Park。 | 通称はジャイアンツ、オレンジ&ブラックなど。スコアボードではSFと表記される。 |
| アトランタ・ブレーブス (Atlanta Braves) | ATL | 球団と愛称 | 1876年創設のナ・リーグ東地区所属。本拠地はジョージア州カンバーランドのTruist Park。 | 通称はブレーブス、ブラーボスなど。スコアボードではATLと表記される。 |
| マイアミ・マーリンズ (Miami Marlins) | MIA | 球団と愛称 | 1993年創設のナ・リーグ東地区所属。本拠地はフロリダ州マイアミのloanDepot park。 | 通称はマーリンズ、フィッシュなど。スコアボードではMIAと表記される。 |
| ニューヨーク・メッツ (New York Mets) | NYM | 球団と愛称 | 1962年創設のナ・リーグ東地区所属。本拠地はニューヨーク市クイーンズ区のCiti Field。 | 通称はメッツ、アメージンズなど。スコアボードではNYMと表記される。 |
| フィラデルフィア・フィリーズ (Philadelphia Phillies) | PHI | 球団と愛称 | 1883年創設のナ・リーグ東地区所属。本拠地はペンシルベニア州フィラデルフィアのCitizens Bank Park。 | 通称はフィリーズ、ファイティンフィルズなど。スコアボードではPHIと表記される。 |
| ワシントン・ナショナルズ (Washington Nationals) | WSH | 球団と愛称 | 1969年創設のナ・リーグ東地区所属。本拠地は米国ワシントンD.C.のNationals Park。 | 通称はナッツ、ナショナルズなど。スコアボードではWSHと表記される。 |
| シカゴ・カブス (Chicago Cubs) | CHC | 球団と愛称 | 1876年創設のナ・リーグ中地区所属。本拠地はイリノイ州シカゴのWrigley Field。 | 通称はカブス、ノースサイダーズなど。スコアボードではCHCと表記される。 |
| シンシナティ・レッズ (Cincinnati Reds) | CIN | 球団と愛称 | 1882年創設のナ・リーグ中地区所属。本拠地はオハイオ州シンシナティのGreat American Ball Park。 | 通称はレッズ、ビッグレッドマシンなど。スコアボードではCINと表記される。 |
| ミルウォーキー・ブルワーズ (Milwaukee Brewers) | MIL | 球団と愛称 | 1969年創設のナ・リーグ中地区所属。本拠地はウィスコンシン州ミルウォーキーのAmerican Family Field。 | 通称はブルワーズ、ブリュークルーなど。スコアボードではMILと表記される。 |
| ピッツバーグ・パイレーツ (Pittsburgh Pirates) | PIT | 球団と愛称 | 1882年創設のナ・リーグ中地区所属。本拠地はペンシルベニア州ピッツバーグのPNC Park。 | 通称はパイレーツ、バッカニアーズなど。スコアボードではPITと表記される。 |
| セントルイス・カージナルス (St. Louis Cardinals) | STL | 球団と愛称 | 1882年創設のナ・リーグ中地区所属。本拠地はミズーリ州セントルイスのBusch Stadium。 | 通称はカージナルス、レッドバーズなど。スコアボードではSTLと表記される。 |
| ボルチモア・オリオールズ (Baltimore Orioles) | BAL | 球団と愛称 | 1954年創設のア・リーグ東地区所属。本拠地はメリーランド州ボルチモアのOriole Park at Camden Yards。 | 通称はオリオールズ、バードランドなど。スコアボードではBALと表記される。 |
| ボストン・レッドソックス (Boston Red Sox) | BOS | 球団と愛称 | 1901年創設のア・リーグ東地区所属。本拠地はマサチューセッツ州ボストンのFenway Park。 | 通称はレッドソックス、ボソックスなど。スコアボードではBOSと表記される。 |
| ニューヨーク・ヤンキース (New York Yankees) | NYY | 球団と愛称 | 1901年創設のア・リーグ東地区所属。本拠地はニューヨーク市ブロンクス区のYankee Stadium。 | 通称はヤンキース、ブロンクス・ボンバーズなど。スコアボードではNYYと表記される。 |
| タンパベイ・レイズ (Tampa Bay Rays) | TB | 球団と愛称 | 1998年創設のア・リーグ東地区所属。本拠地はフロリダ州セントピーターズバーグのTropicana Field。 | 通称はレイズ、デビルレイズなど。スコアボードではTBと表記される。 |
| トロント・ブルージェイズ (Toronto Blue Jays) | TOR | 球団と愛称 | 1977年創設のア・リーグ東地区所属。本拠地はカナダ・トロントのRogers Centre。 | 通称はブルージェイズ、ジェイズなど。スコアボードではTORと表記される。 |
| シカゴ・ホワイトソックス (Chicago White Sox) | CWS | 球団と愛称 | 1901年創設のア・リーグ中地区所属。本拠地はイリノイ州シカゴのGuaranteed Rate Field。 | 通称はホワイトソックス、サウスサイダーズなど。スコアボードではCWSと表記される。 |
| クリーブランド・ガーディアンズ (Cleveland Guardians) | CLE | 球団と愛称 | 1901年創設のア・リーグ中地区所属。本拠地はオハイオ州クリーブランドのProgressive Field。 | 通称はガーディアンズ、ガーズなど。スコアボードではCLEと表記される。 |
| デトロイト・タイガース (Detroit Tigers) | DET | 球団と愛称 | 1901年創設のア・リーグ中地区所属。本拠地はミシガン州デトロイトのComerica Park。 | 通称はタイガース、モーターシティキティーズなど。スコアボードではDETと表記される。 |
| カンザスシティ・ロイヤルズ (Kansas City Royals) | KC | 球団と愛称 | 1969年創設のア・リーグ中地区所属。本拠地はミズーリ州カンザスシティのKauffman Stadium。 | 通称はロイヤルズ、ボーイズ・イン・ブルーなど。スコアボードではKCと表記される。 |
| ミネソタ・ツインズ (Minnesota Twins) | MIN | 球団と愛称 | 1901年創設のア・リーグ中地区所属。本拠地はミネソタ州ミネアポリスのTarget Field。 | 通称はツインズ、トゥインキーズなど。スコアボードではMINと表記される。 |
| ヒューストン・アストロズ (Houston Astros) | HOU | 球団と愛称 | 1962年創設のア・リーグ西地区所属。本拠地はテキサス州ヒューストンのMinute Maid Park。 | 通称はアストロズ、ストロズなど。スコアボードではHOUと表記される。 |
| ロサンゼルス・エンゼルス (Los Angeles Angels) | LAA | 球団と愛称 | 1961年創設のア・リーグ西地区所属。本拠地はカリフォルニア州アナハイムのAngel Stadium。 | 通称はエンゼルス、ヘイローズなど。スコアボードではLAAと表記される。 |
| オークランド・アスレチックス (Oakland Athletics) | OAK | 球団と愛称 | 1901年創設のア・リーグ西地区所属。本拠地はカリフォルニア州オークランドのOakland Coliseum。 | 通称はアスレチックス、グリーン&ゴールドなど。スコアボードではOAKと表記される。 |
| シアトル・マリナーズ (Seattle Mariners) | SEA | 球団と愛称 | 1977年創設のア・リーグ西地区所属。本拠地はワシントン州シアトルのT-Mobile Park。 | 通称はマリナーズ、エムズなど。スコアボードではSEAと表記される。 |
| テキサス・レンジャーズ (Texas Rangers) | TEX | 球団と愛称 | 1961年創設のア・リーグ西地区所属。本拠地はテキサス州アーリントンのGlobe Life Field。 | 通称はレンジャーズ、ローンスターズなど。スコアボードではTEXと表記される。 |
| 打球角度 (Launch Angle) | — | 打撃概念 | 打球がバットを離れる際の地面に対する垂直角度。 | 適切な角度に整えることでライナーや本塁打が生まれやすくなる。 |
| 打球初速 (Exit Velocity) | EV | 打撃概念 | バットを離れた瞬間の打球速度で、一般的にマイル/時で表される。 | 高い打球初速は質の高いコンタクトを示し、好結果に繋がる傾向がある。 |
| バレルヒット (Barrel) | — | 打撃概念 | 最適な初速と角度の組み合わせで打たれた打球を指すスタットキャスト分類。 | バレル率は打者が質の高いコンタクトをどれだけ生むかを示す。 |
| ハードヒット率 (Hard-Hit Rate) | — | 打撃概念 | 初速95マイル以上で打たれた打球の割合を示す指標。 | 常に強い打球を放つ打者の指標となる。 |
| バットスピード (Bat Speed) | — | 打撃概念 | バットがインパクトゾーンを通過する速度で、センサーで計測されることが多い。 | バットスピードが速いほど引きつけて強く打てる利点がある。 |
| スイートスポット割合 (Sweet Spot Percentage) | — | 打撃概念 | 打球角度が8〜32度に入った割合で、生産性が高いゾーンとされる。 | 初速と合わせて、最適な角度帯で打球を生む打者を評価できる。 |
| ライナー (Line Drive) | — | 打撃概念 | 低く真っ直ぐに伸びる弧を描かない打球。 | バットタイプの中でも特にヒットになりやすい。 |
| フライボール (Fly Ball) | — | 打撃概念 | 上方向に放物線を描いて長く空中に留まる打球。 | フライを多く打つ打者は打率より長打力を重視する傾向がある。 |
| ゴロ (Ground Ball) | — | 打撃概念 | 打たれてすぐ地面に落ち、内野を転がる打球。 | ゴロが多い打者は長打よりも走力やコース取りでヒットを狙う。 |
| 引っ張り打者 (Pull Hitter) | — | 打撃概念 | 利き手側の方向へ打球を引っ張る傾向が強い打者。 | 引っ張り打者はシフトを敷かれやすいが、回転の力で長打を生む。 |
| 流し打ち打者 (Opposite-Field Hitter) | — | 打撃概念 | 利き手と逆方向へ打球を流すことが多い打者。 | 流し打ちはシフト対策になり、ゾーン全体をカバーできる証拠でもある。 |
| スプレーチャート (Spray Chart) | — | 打撃概念 | 打者の打球がフィールドのどこに飛んだかを示す可視化図。 | 守備位置の決定や打者の傾向分析に役立つ。 |
| 選球眼 (Plate Discipline) | — | 打撃概念 | ストライクとボールを見極め、スイングする球を選ぶ力。 | 選球が優れるほど四球を得やすく、カウント有利に運べる。 |
| ボール球スイング率 (Chase Rate) | — | 打撃概念 | ストライクゾーン外の球にスイングした割合。 | 追いかける割合が低いほど忍耐強く、出塁力が高まる。 |
| コンタクト率 (Contact Rate) | — | 打撃概念 | スイングした際にバットがボールに当たった割合。 | コンタクト率が高い打者は三振が少なく、つなぎ役として重宝される。 |
| シチュエーション打撃 (Situational Hitting) | — | 打撃概念 | ランナーを進めるなど状況に応じた結果を優先する打撃姿勢。 | 犠牲フライやランナーの後ろへの打球、2ストライクでのコンパクトなスイングが例。 |
| フォーシーム (Four-Seam Fastball) | — | 投球戦略 | 縫い目を横切って握り、強いバックスピンで伸びを生む最も速いストレート。 | 多くの投手がカウント作りや高めでの空振り奪取に使う基本ボール。 |
| ツーシーム (Two-Seam Fastball) | — | 投球戦略 | 縫い目に沿って握り、腕側へ動きながら沈む速球。 | 低めに集めるとゴロや弱い当たりを誘発する。 |
| シンカー (Sinker) | — | 投球戦略 | 強い沈みを持つ速球系の変化球で、ゴロを狙う球種。 | 膝元からさらに沈めることでバットの芯を外すことができる。 |
| カットボール (Cutter) | — | 投球戦略 | 終盤にグラブ側へ滑る速球で、芯を外したりバットを折る球。 | マリアノ・リベラが左右問わず抑える決め球として広めた。 |
| スライダー (Slider) | — | 投球戦略 | 強いスピンで横滑りしつつ若干沈む変化球。 | 低めに落として空振りを狙ったり、外角から入れて見逃しを奪える。 |
| カーブ (Curveball) | — | 投球戦略 | 強いトップスピンで大きく弧を描き急激に落ちる変化球。 | ストレートとのトンネリングで見分けを難しくし、タイミングを狂わせる。 |
| チェンジアップ (Changeup) | — | 投球戦略 | ストレートと同じ腕の振りで球速を落としてタイミングを外す変化球。 | 逆方向へ抜ける軌道で逆打席の打者の芯を外すのに適する。 |
| スプリッター (Splitter) | — | 投球戦略 | 人差し指と中指で挟み、終盤に鋭く落ちる球。 | ストレートと同じ軌道から急落し、空振りを奪う決め球となる。 |
| ナックルボール (Knuckleball) | — | 投球戦略 | ほとんど回転がなく空中で揺れ動く低速の変化球。 | 専用捕手が必要だが、制球できれば長打力のある打線も封じられる。 |
| スピンレート (Spin Rate) | RPM | 投球戦略 | 投球の回転数を示し、伸びや変化量に直結する指標。 | 高いスピンはストレートの伸びや変化球のキレを高めるが、軸とのバランスが重要。 |
| トンネリング (Pitch Tunneling) | — | 投球戦略 | 複数の球種を序盤同じ軌道で進ませ、終盤で分岐させる配球戦略。 | 速球と変化球の見分けを難しくし、打者の反応を遅らせる。 |
| 球数 (Pitch Count) | — | 投球戦略 | 登板で投げた球数、またはシーズンを通した累計球数。 | 球数管理で疲労や故障リスクを抑え、救援の運用も決める。 |
| WHIP(投球回当たりの出塁数) (Walks plus Hits per Inning Pitched) | WHIP | 投球戦略 | 四球とヒットで許した走者数を投球回で割った投手指標。 | WHIP が低いほど無駄な走者を出さない制球力を示す。 |
| オープナー戦略 (Opener Strategy) | — | 投球戦略 | リリーフ投手に1〜2回を任せ、その後にロングリリーバーへ繋ぐ戦術。 | 上位打線とのマッチアップを調整し、若手先発を保護する目的で使われる。 |
| 内野シフト (Infield Shift) | — | 守備シフト | 打者の傾向に合わせて内野手を片側に寄せる守備配置。 | 強いゴロを封じるために使われるが、近年は極端な配置が制限されている。 |
| ダブルプレー体型 (Double-Play Depth) | — | 守備シフト | 二塁付近に寄り、素早くダブルプレーを狙う守備位置取り。 | 一塁走者・アウト少なめの場面で、ゴロを打たせる投手と組み合わせて用いられる。 |
| 前進守備 (Infield In) | — | 守備シフト | 本塁への返球を短くして走者を刺すために内野手を前進させる布陣。 | 終盤で1点を守る場面など、三塁走者がいてアウトが少ない状況で用いられる。 |
| コーナー前進守備 (Corners In) | — | 守備シフト | 一塁手と三塁手が本塁側に前進し、バントやスクイズに備える守備。 | バントが予想される場面で頻繁に用いられる守備配置。 |
| 長打警戒守備 (No-Doubles Defense) | — | 守備シフト | 外野が深く守り、コーナー内野が線を守って長打を防ぐ布陣。 | 終盤に僅差リードを守る際によく使われる。 |
| ウィールプレー (Wheel Play) | — | 守備シフト | 三塁手がバント処理に出て、遊撃手が三塁をカバーし、一塁手が前進して二塁手が一塁を守る輪転守備。 | 三塁走者がいる場面でスクイズを警戒する際に行う。 |
| 中継役 (Cutoff Man) | — | 守備シフト | 外野手と目標塁の間に入り、送球を中継する内野手。 | 送球を安定させ、プレーの状況に応じて行き先を変える役割を担う。 |
| 中継送球 (Relay Throw) | — | 守備シフト | 外野から内野へ送ってから塁へ投げる二段階の送球プレー。 | 深い打球で外野手が一投で届かない場合に不可欠なプレー。 |
| タッグプレー (Tag Play) | — | 守備シフト | ボールを保持したまま走者にタッチしてアウトを奪う守備プレー。 | 盗塁阻止や挟殺、本塁クロスプレーなどフォースが効かない場面で重要。 |
| 追い込む挟殺プレー (Rundown) | — | 守備シフト | 塁間に走者を挟み、複数の守備が送球を繰り返してアウトを狙うプレー。 | 短い送球と素早いタッチでミスなく仕留めることが重要。 |
| 外野補殺 (Outfield Assist) | — | 守備シフト | 外野手が塁や本塁へ送球して進塁する走者をアウトにするプレー。 | 外野手の強肩と正確性が光り、イニングの流れを変えることがある。 |
| フレーミング (Pitch Framing) | — | 守備シフト | 捕手がミットを巧みに動かして際どい球をストライクに見せる技術。 | フレーミングの価値がデータ化され、捕手の評価や起用に影響するようになった。 |
| スモールボール (Small Ball) | — | ゲーム戦略 | バントや盗塁で走者を進めて得点を狙う攻撃スタイル。 | 接戦や投手戦で1点を取りに行く場面で使われる。 |
| ヒットエンドラン (Hit and Run) | — | ゲーム戦略 | 走者がスタートを切り、打者がボールを転がして走者を援護する戦術。 | 併殺を避けつつ内野の穴を狙う意図で仕掛けられる。 |
| スクイズ (Squeeze Play) | — | ゲーム戦略 | 三塁走者がスタートし、打者がバントで本塁生還を狙うプレー。 | 終盤の1点が欲しい場面で用いられるリスクの高い作戦。 |
| セーフティスクイズ (Safety Squeeze) | — | ゲーム戦略 | バントが転がったのを確認してから三塁走者が本塁へ走る安全重視のスクイズ。 | バントが確実に決まってから走者を走らせたい場面で選択される。 |
| 犠牲バント (Sacrifice Bunt) | — | ゲーム戦略 | 打者がアウトになる覚悟でバントし、走者を得点圏に進める戦術。 | 投手打席や接戦の終盤で1点を確実に取りたい場面で使われる。 |
| ダブルスイッチ (Double Switch) | — | ゲーム戦略 | 投手と野手を同時に交代し、打順を入れ替えて投手の打席を先送りする作戦。 | 新投手の打席を遠ざけながら終盤の采配幅を広げられる。 |
| ブルペンデー (Bullpen Day) | — | ゲーム戦略 | 複数のリリーフ投手で試合全体を継投する戦略。 | 過密日程や先発不足の際に投手陣をやりくりする手段として活用される。 |
| プラトーン有利 (Platoon Advantage) | — | ゲーム戦略 | 左右の相性を利用して有利な対戦を作るための起用方法。 | 左右打者を入れ替えて終盤の駆け引きや選手のコンディション管理を行う。 |
| 故意四球戦術 (Intentional Walk Strategy) | — | ゲーム戦略 | 打者を一塁に歩かせてフォースプレーや併殺を狙い、または次の打者との勝負を選ぶ策。 | 得点差や塁状況、次打者の力量を踏まえてベンチが四本指を出す。 |
| 打率 (Batting Average) | AVG | アドバンスドスタッツ | 安打数を打数で割った基本的な打撃指標。 | 古くから打撃力の指標として使われるが、四球や長打は反映しない。 |
| 出塁率 (On-Base Percentage) | OBP | アドバンスドスタッツ | 安打・四球・死球で出塁した割合を打席数で割った指標。 | 打率だけではわからない出塁能力を評価する際に重要。 |
| 長打率 (Slugging Percentage) | SLG | アドバンスドスタッツ | 総塁打を打数で割り、長打力を示す指標。 | 出塁率と組み合わせて攻撃力を判断するのに使われる。 |
| OPS (On-base Plus Slugging) | OPS | アドバンスドスタッツ | 出塁率と長打率を足し合わせた総合打撃指標。 | 時代やリーグを越えて打者を比較する際の目安だが、構成要素の比重は同じ扱い。 |
| OPS+ (OPS Plus) | OPS+ | アドバンスドスタッツ | リーグや球場の影響を補正し、100を平均とする指標。 | 100を超えれば平均以上、下回れば平均以下の打撃力を示す。 |
| wOBA (Weighted On-base Average) | wOBA | アドバンスドスタッツ | 各打撃結果に得点価値の重み付けを行い、打席あたりの貢献度を示す指標。 | wRC+など高度指標の土台となり、OPSより説明力が高いとされる。 |
| wRC+ (Weighted Runs Created Plus) | wRC+ | アドバンスドスタッツ | wRCをリーグや球場で補正し、100を平均とする打撃指標。 | 環境差を吸収できるため、打者比較で重視される。 |
| WAR(代替選手との差分勝利数) (Wins Above Replacement) | WAR | アドバンスドスタッツ | 代替レベルの選手と比べて何勝分貢献したかを推定する総合指標。 | ポジションを超えて価値を比較する際に使われ、算出方法はサイトにより異なる。 |
| BABIP (Batting Average on Balls in Play) | BABIP | アドバンスドスタッツ | フェアゾーンに入った打球のみを対象に算出する打率。 | 運や守備の影響を読み解く指標で、極端な数値は徐々に平常値へ戻る傾向。 |
| 防御率 (Earned Run Average) | ERA | アドバンスドスタッツ | 9イニングあたりに許した自責点の平均。 | 昔ながらの投手指標だが、守備や記録員の裁定に左右される。 |
| FIP (Fielding Independent Pitching) | FIP | アドバンスドスタッツ | 奪三振・与四球・死球・被本塁打から算出し、守備の影響を除外した投手指標。 | 投手が主導できる結果だけを見るため、将来のERAを予測する指標として有効。 |
| 奪三振率 (Strikeout Rate) | K% | アドバンスドスタッツ | 投手が対戦打者を三振に仕留めた割合、または打者が三振した割合。 | 投手は高い奪三振率が評価され、打者は逆に低さが評価される。 |
| 与四球率 (Walk Rate) | BB% | アドバンスドスタッツ | 打席のうち四球となった割合を示す指標。 | 投手は低さが制球力の証明、打者は高さが選球眼の良さを示す。 |
| 奪三振率/与四球率比 (Strikeout-to-Walk Ratio) | K/BB | アドバンスドスタッツ | 奪三振数を与四球数で割り、制球と支配力を表す指標。 | 数値が高いほど無駄な四球を出さず三振を奪えている証となる。 |
| クオリティスタート (Quality Start) | QS | アドバンスドスタッツ | 先発投手が6回以上を投げ自責3以内に抑えた登板を指す。 | 安定感の指標として使われる一方、救援の負担や圧倒度は考慮しない。 |
| 残塁率 (Left on Base Percentage) | LOB% | アドバンスドスタッツ | 出塁した走者を得点させずに残した割合。 | 極端な残塁率は次第に平均へ戻る傾向があり、ERAとの乖離を読む材料になる。 |
| セーブ (Save) | SV | アドバンスドスタッツ | 勝利試合の終盤で特定条件を満たして締めたリリーフ投手に与えられる記録。 | クローザー評価の代表指標だが、近年はレバレッジや奪三振力も併せて見る。 |
| インフィールドフライ (Infield Fly Rule) | — | ルール・規定 | 走者がいてアウトが2つ未満の状況で内野への小飛球が上がると、自動的に打者アウトとなりイージーなダブルプレーを防ぐ。 | 審判が「インフィールドフライ、バッターアウト」と宣告し、走者はリスクを負って進塁できる。 |
| ピッチクロック (Pitch Clock) | — | ルール・規定 | 投球間の時間を制限し、試合のテンポを向上させるルール。 | 違反すると投手側にはボール、打者側にはストライクが加算される。 |
| ボーク (Balk) | — | ルール・規定 | 走者がいる状況で投手が不正な動きを行い、全走者が一塁ずつ進められる反則。 | セットポジションで静止しない、モーション中に揺れる、一塁へ投げる素振りをしてプレートを外さないなどが代表例。 |
| 指名打者制 (Designated Hitter Rule) | DH | ルール・規定 | 投手の打席を指名打者が代わりに担い、投手は投げる役割に専念できる制度。 | 2022年から両リーグで採用され、攻撃力の向上や守備難の大砲の起用を助けている。 |
| 三打者対戦ルール (Three-Batter Minimum) | — | ルール・規定 | 故障を除き、救援投手は最低3人の打者と対戦するか、イニングを終えるまで交代できない規則。 | 過度な継投を抑え、終盤のテンポを保つ目的で導入された。 |
| チャレンジ制度 (Challenge System) | — | ルール・規定 | 監督が回数制限付きでリプレー検証を要求し、判定を覆す制度。 | 試合ごとに1回のチャレンジが与えられ、成功すれば権利が維持される。 |
| オブストラクション (Obstruction) | — | ルール・規定 | ボールを持っていない守備側が走者の進路を妨害した場合、走者に進塁が認められる。 | 追い込みプレーや捕手がボールを持たずに本塁を塞ぐ場面で適用されることが多い。 |
| 打者妨害 (Batter Interference) | — | ルール・規定 | 打者が捕手や守備のプレーを妨げた場合、打者アウトとなり走者は元の塁に戻される。 | 盗塁阻止の送球に触れる、打席から出て捕手の動きを妨げるなどが該当。 |
| フォースプレースライドルール (Force-Play Slide Rule) | — | ルール・規定 | フォースプレーで走者は正当なスライディングを行う義務があり、守備者を危険から守る目的がある。 | 2016年のアトリー事件をきっかけに導入され、違反すると走者と打者走者の両方がアウトとなる。 |
| タイブレークランナー (Extra-Innings Runner) | — | ルール・規定 | 延長回に入ると直前の打者を二塁走者として配置し、試合決着を早める制度。 | 長時間試合や救援酷使を防ぐために導入され、レギュラーシーズンで継続されている。 |
| アクティブロースター (Active Roster) | — | ロスター運用 | レギュラーシーズンで試合出場資格を持つ26人のメンバー。 | ブルペンやベンチ要員のバランスを取るため、日々入れ替えが行われる。 |
| 40人枠 (40-Man Roster) | — | ロスター運用 | メジャー出場資格を持つ選手をまとめた保護リストで、マイナー在籍中でも権利が保持される。 | プロスペクトをルール5ドラフトから守るために40人枠へ登録する必要がある。 |
| オプションイヤー (Option Year) | — | ロスター運用 | 40人枠の選手がメジャーとマイナーを自由に行き来できるシーズンを指す。 | 通常3年分のオプションがあり、使い切ると再度降格する際にウェーバーを通過する必要がある。 |
| 故障者リスト (Injured List) | IL | ロスター運用 | 負傷選手を一時的に登録外とする制度で、10日・15日・60日区分がある。 | 60日ILに入ると40人枠が空き、短期ILは戦力を維持しながら療養できる。 |
| DFA 指名割当 (Designated for Assignment) | DFA | ロスター運用 | 選手枠を空けつつ7日以内にトレード・ウェーバー・解雇を決める手続き。 | 新戦力の登録や故障者の復帰で枠を空ける際によく用いられる。 |
| サービスタイム (Service Time) | — | ロスター運用 | メジャー登録または故障者リストに在籍した日数の累積で、年俸やFA資格に影響する。 | シーズン終盤にオプションで降格させ、サービスタイムの調整を行うことがある。 |
| 年俸調停資格 (Arbitration Eligibility) | — | ロスター運用 | サービスタイム3年以上(またはスーパー2)で年俸調停にかけられる資格。 | 契約更改で折り合わない場合、双方が希望額を提示し調停で決着する。 |
| スーパー2 (Super Two) | — | ロスター運用 | サービスタイム2年以上で、同世代の上位22%に入る選手に与えられる早期調停資格。 | 球団は余分な調停年を避けるため、昇格時期を遅らせる場合がある。 |
| ノンロースター招待選手 (Non-Roster Invitee) | NRI | ロスター運用 | 40人枠外ながらメジャーの春季キャンプに招かれた選手。 | 活躍すれば開幕ロースター入りの可能性があり、そうでなければ3Aで控えとなる。 |
| ウェーバー獲得 (Waiver Claim) | — | ロスター運用 | 他球団がウェーバーに出した選手を獲得し、契約を引き継ぐ仕組み。 | シーズン序盤は勝率の低い順、7月以降は同リーグ内の成績順で優先順位が決まる。 |
| タクシースクワッド (Taxi Squad) | — | ロスター運用 | チームと同行し、故障や体調不良が出た際に即座に昇格できる控え選手たち。 | 移動制限期に重宝され、現在もダブルヘッダーや緊急時の保険として活用される。 |