データ最終更新
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60種のお茶と浸出飲料を、製法・カフェイン・産地で並べて一覧にしました。どの仲間なのか、いつ飲むのか、名前がどう対応するのかが見えてきます。
製法と産地の区分は一般的な製品に基づく目安です。ブレンドやフレーバーティーは配合がメーカーごとに異なるため、購入前に原材料表示をご確認ください。
お茶の基礎・1/4
私たちが「お茶」と呼ぶものは、もともと茶の木という植物の葉のことです。摘んだ葉は空気に触れて少しずつ色が変わります。これを「酸化」といい、切ったリンゴを置いておくと茶色くなるのと同じです。お茶づくりでは酸化をどこまで進めるかを調節して、さまざまなお茶に仕上げます。
緑茶はほとんど酸化させず、紅茶は最後まで酸化させ、烏龍茶はその中間です。さらに「火入れ」(火でじっくり焙ること)をするお茶や、寝かせて微生物の働きを受けさせる「後発酵」のお茶もあります。
ハーブティーや麦茶などは茶の木の葉ではなく、習慣的に「茶」と呼ばれているだけです。カフェインを含まないとも限らず、たとえばマテ茶はカフェインが多めです。
次から、六大茶類の分け方、同じ名前の二つの意味、いつどの仲間を飲むかの順に見ていきます。
| 茶名と別名 | 見た目と製法 | 味と口当たり | 飲み方 | 買う前に |
|---|---|---|---|---|
龍井茶(ロンジン) Dragon Well (Longjing)
| 平らでつるりとした剣先形の乾茶で、黄緑色。水色は淡い黄緑です。杭州の西湖一帯の釜炒り緑茶で、摘んで数時間のうちに釜で炒りながら押さえて平らにするため、炒った栗のような香りがあります。 産地中国 よくある売り方散茶が中心で、摘採時期によって明前・雨前と分けられ、等級名は缶に書かれています。西湖以外の「浙江龍井」も同じ名前で売られています。 形態 | 甘い栗の香りに、なめらかで旨みのある口当たり、豆のような香りの余韻で、渋みはほとんどありません。カフェインはふつうです。 | 午後にそのまま飲むか、軽い茶菓子と。湯は熱すぎないように80°C前後で2〜3分、ガラスのコップに直接入れて淹れるだけで十分です。 シーン・・ | 「龍井」は製法と産地の名前で、品種名ではありません。核心産地は西湖龍井だけで、「龍井」とだけ書かれたものの多くは浙江省各地のものです。味を変えたいなら、碧螺春や平水珠茶が同じ枠の中国釜炒り緑茶です。日本の緑茶は蒸し製で、香りの方向が違います。 |
煎茶 Sencha
| 濃い緑色の細い針状の乾茶で、水色は黄みのある鮮やかな緑。日本でいちばん一般的な緑茶で、摘んですぐ蒸し、針状に揉んで乾かすため、海苔や青草のような香りがあり、中国の釜炒り茶とはまったく違います。 産地日本・韓国 よくある売り方茶葉、ティーバッグ、ペットボトルまでこの名前で売られています。静岡・鹿児島・宇治がよく見る産地表示で、「深蒸し」は長く蒸して水色が濁り濃くなるタイプです。 形態 | 海苔のような旨みと青草の甘み、後口の軽い渋みがすっきり感を作ります。カフェインはふつうです。 | 食事や寿司、和菓子と一緒に。70〜80°Cの湯で1分、二煎目はもっと短く。夏は水出しにすると苦くなりません。 シーン・・ | 日本語の「緑茶」は日本の緑茶全般を指し、煎茶はその中で最大の種類です。番茶は同じ作り方で遅い時期の硬い葉を使ったもの、玄米茶や焙じ茶は煎茶や番茶を加工したものです。「日本の緑茶」を探していてどれにするか迷ったら、煎茶から始めてください。 |
抹茶 Matcha
| 鮮やかな緑色のごく細かい粉末で、茶筅で泡立てて丸ごと飲みます。覆いをかけて育てた茶葉を蒸した後、揉まずに乾かして碾茶にし、石臼か同等の設備で粉に挽いたものです。 産地日本・韓国 よくある売り方缶や袋入りの粉末で、20〜30g の小缶が一般的。「碾茶」は挽く前の原料名で等級ではなく、「石臼挽き」は製法で、日本の定義では同等の設備も認められています。「セレモニアル」「薄茶用」「料理用」は販売側の区分で、日本茶業中央会の表示基準に等級の規定はなく、この言葉を使わないと明言する茶舗もあります。 形態 | 濃厚な旨みとミルクのようななめらかな甘み、蒸した青菜とほろ苦いカカオのような余韻。葉を丸ごと飲むため、カフェインはやや多めです。 | 朝の一杯や抹茶ラテ、お菓子作りに。粉2グラムをふるい、70〜80°Cの湯で均一に点てるだけで、点てたらすぐ飲みます。 シーン・ | 名前の落とし穴がいちばん多い茶:「緑茶パウダー」「粉末茶」は葉をまるごと粉にしたもので、原料が碾茶でなければ抹茶とは呼べず、インスタントの茶粉はなおさら別物。「宇治抹茶」は京都府茶業会議所の定義では京都・奈良・滋賀・三重産の葉を京都府内の業者が仕上げた茶を指し、宇治市産とも等級とも限りません。薄茶(湯を多めに流れるように点てる)と濃茶(粉を多く湯を少なく練る)は点て方の違いで、別の茶でも上下でもありません。安めの日常用の粉末を探すなら、原料が碾茶かどうかを見てください。 |
玉露 Gyokuro
| 深い墨色がかった緑のごく細い針状の乾茶で、水色は濃い緑。摘む前に20日以上覆いをかけた高級な煎茶で、旨みがとくに強いです。 産地日本・韓国 よくある売り方小袋入りの茶葉で、価格は煎茶の数倍です。八女・宇治がよく見る産地表示で、「かぶせ茶」は覆いの日数が短い手頃な版です。 形態 | とろみのある口当たりに、海苔の旨みとバターのような甘みがあり、渋みはほとんどありません。カフェインはやや多めです。 | 贈り物や、小さな器でゆっくり味わうお茶に。湯温はかなり低く50〜60°C、茶葉は多めにして1分半。一煎目はひと口ふた口分しか出ません。 シーン・ | 日常のお茶ではありません。煎茶の淹れ方の80°Cで淹れると苦くなります。かぶせ茶は覆いの期間が短い中間の版で、価格も旨みも煎茶と玉露の間なので、試したいけれど値段が気になるなら先にそちらを買うのも手です。 |
碧螺春(ビールオチュン) Biluochun
| 小さな螺旋状に巻き、白い毫がびっしりついた柔らかい乾茶で、水色は淡い緑。江蘇省太湖の洞庭山で作られる釜炒り緑茶で、茶園に果樹が混植されているため果物の香りがあります。 産地中国 よくある売り方散茶で、等級が上がるほど芽が細く白毫が多くなります。市場の「碧螺春」の多くは江蘇・浙江の他産地の模倣で、洞庭山産には「洞庭」と書かれています。 形態 | 白桃やあんずの花の香り、甘い豆の風味とすっきりした後口。カフェインはふつうです。 | 午後に軽い茶菓子と、または贈り物に。75〜80°Cの湯を先に注いでから茶葉を入れ、1分半待ちます。 シーン・ | 乾茶の白毫で茶湯が少し濁って見えるのは正常で、汚れではありません。味を変えたいなら、龍井茶が同じ枠の釜炒り緑茶で、香りが果物から栗に変わります。 |
番茶 Bancha
| 葉が大きめで硬い緑色の乾茶で、水色は黄緑。遅い時期の育った葉で作る煎茶で、日本の日常茶です。 産地日本・韓国 よくある売り方大袋の茶葉やティーバッグで安価です。地域ごとに作り方が違い、軽く焙って穀物の香りがあるものもあれば、京都の「京番茶」は煙の香りがするまで焙った別物です。 形態 | 穀物の香りと海苔の気配、やわらかな甘みでタンニンは低め。カフェインはやや少なめです。 | 食事や寿司と、家族で急須にたっぷり。やや熱めの85〜90°Cの湯で1分でよく、水出しでも苦くなりません。 シーン・・ | 日本の飲食店で無料で出される緑茶は、番茶か焙じ茶であることが多いです。「夜にも飲める日本の緑茶」を探すなら、番茶・焙じ茶・玄米茶がカフェインの少ない選択肢で、焙じ茶がいちばん少ないです。 |
焙じ茶 Hojicha
| 赤褐色の乾茶と茎で、水色は琥珀がかった褐色。紅茶のように見えますが緑茶です。番茶や煎茶を高温で焙じ直したもので、カラメルや焼いたような香りがあります。 産地日本・韓国 よくある売り方茶葉、ティーバッグ、ラテ用の焙じ茶パウダーがよく見られます。京都が伝統的な産地表示です。 形態 | 焼いた大麦、カラメル、ナッツに少しカカオを感じる香りで、後口はすっきり。焙じる前から育った葉なので、カフェインはやや少なめです。 | 夕食後や寝る前、和食と一緒に、焙じ茶ラテのベースにも。熱湯をそのまま注いで30秒から1分、苦くなりません。 シーン・・ | 水色は紅茶のようですが紅茶ではありません。焙じ茶は酸化させず、焙っただけです。「夜に飲める、焙った香りの、ハーブではないお茶」を探すなら、焙じ茶がいちばん直接的な答えです。麦茶なら茶葉すら含みません。 |
玄米茶 Genmaicha
| 緑色の茶葉に、黄金色に炒って一部がポップコーンのように弾けた玄米が混ざり、水色は淡い黄緑。煎茶や番茶に炒り米を加えたもので、米の香りが茶の青さをやわらげます。 産地日本・韓国 よくある売り方茶葉とティーバッグ。韓国のスーパーの「현미녹차」のティーバッグも同じ種類のものです。 形態 | ポップコーンのような炒り米の香り、ほのかな海苔の旨みと甘みで渋みはありません。半分が米なので、カフェインはやや少なめです。 | 食事や寿司、お茶漬けに。85°Cの湯で1〜2分、水出しにすると穀物の香りが立ちます。 シーン・・ | 玄米は精白していない米のことで、黒米ではありません。茶葉が番茶か煎茶かで価格と旨みが変わり、缶にはふつう書かれています。もっとカフェインの少ない穀物の風味なら、麦茶は茶葉をまったく含みません。 |
平水珠茶 Gunpowder Green Tea
| 固く巻いて深緑に光る小さな丸い粒で、火薬の粒のように見え、湯の中で大きく開きます。水色は濃いめの黄緑。浙江省平水一帯で作られる輸出向けの大量生産緑茶です。 産地中国 よくある売り方大袋の茶葉で、北アフリカや中東のスーパーでいちばん見かける中国緑茶です。多くの緑茶ティーバッグにも入っています。 形態 | 力強く、軽い煙と草の香りで、口に収れん感があります。カフェインはふつうです。 | 朝の目覚めや味の濃い食事と、モロッコのミントティーのベースにも。85°Cで2〜3分、一煎目をさっと流して捨てると苦みが減ります。 シーン・ | 欧米のスーパーの「green tea」の茶葉は、たいていこれです。モロッコのミントティーを作るならこれに生のミントとたっぷりの砂糖を合わせます。繊細な中国緑茶が飲みたいなら、龍井茶や碧螺春へ。 |
アッサム紅茶 Assam Black Tea
| 濃い褐色から黒の乾茶で、伝統的な揉み方なら細長い条、CTCなら細かい粒。水色は濃い赤褐色です。インド北東部アッサム平原の紅茶で、完全に酸化させてから乾かし、モルトのような風味が看板です。 産地インド・スリランカ よくある売り方茶葉、CTCの粒、ティーバッグのいずれもよく見られます。缶に書かれる「セカンドフラッシュ」は夏の二番摘みで、いちばん濃くモルトの香りが強いとされます。タピオカ店やミルクティー店の「アッサム」はCTCが多いです。 形態 | 濃厚なモルトと黒蜜、レーズンの甘みで、タンニンがはっきりしており、ミルクを入れるとちょうどよくなります。カフェインはやや多めです。 | 朝食や、ミルクティー、チャイのベースに。熱湯で3〜4分、CTCの粒は早く出るので短めでよいです。 シーン・ | 中国語の「紅茶」は英語では black tea で、水色を見るか葉の色を見るかの違いだけです。「アッサム」も地名で品種ではありません。もっと軽やかなインド紅茶ならダージリン紅茶へ、台湾産のミルクティー用なら日月潭紅玉紅茶へ。 |
キームン・ハオヤ Keemun Hao Ya
| 細く引き締まった黒い条に金色の毫が混ざり、水色は明るい赤。安徽省祁門の工夫紅茶で、ゆっくり萎凋させ、十分に酸化させ、炭火で焙じた、中国でもっとも有名な紅茶のひとつです。 産地中国 よくある売り方茶葉で、「毫芽」はいちばん柔らかい芽の等級名でA級・B級に分かれます。一般的な「祁紅」はずっと手頃な価格です。 形態 | 酒粕のような核果、カカオ、蘭に似た香りで、余韻に松の蜜のような甘みがあり、タンニンはきめ細かいです。カフェインはふつうです。 | 午後にそのまま、または茶菓子と、贈り物にも。熱湯で3分、小さな茶壺で短く何煎も淹れると層が出ます。 シーン・ | イングリッシュブレックファストの初期の配合では、香りの軸としてよく祁紅が使われました。中国の紅茶はミルクを入れなくても渋くならず、インド紅茶とは飲み方が違います。同じ枠の中国紅茶なら、滇紅ゴールデンニードルはもっと甘く、ラプサンスーチョンは煙の香りがあります。 |
滇紅ゴールデンニードル Dianhong Golden Needle
| 太く、金色の毛に覆われた芽で、乾茶全体が金色。水色はオレンジがかった赤です。雲南の大葉種で作る紅茶で、芽が多いほど金毫が多くなります。 産地中国 よくある売り方茶葉で、「金針」「金芽」「金螺」は形による呼び名で、いずれも芽だけの等級です。臨滄・鳳慶がよく見る産地表示です。 形態 | 黒蜜、焼き芋、カカオ豆の香りで、口当たりは絹のようにすべらかで渋みはほとんどありません。芽だけなので、カフェインはやや多めです。 | 朝の目覚めや午後の茶菓子と、贈り物にも。熱湯で2〜3分、小さな茶壺で短く淹れると香りがより濃くなります。 シーン・・ | 「滇」は雲南の略称で、滇紅は雲南紅茶のことです。金毫の多い茶は湯の表面に光る「金の輪」が出ますが、正常な現象です。芽だけの紅茶は一般の葉の茶よりカフェインが多めなので、夜には気をつけてください。 |
セイロン・ウバ Ceylon Uva
| 黒褐色の細い条や砕けた葉で、水色は明るいオレンジ赤。スリランカ東部高地のウバ産地の紅茶で、季節風の時期にはウィンターグリーンのような涼しい香りが出ます。 産地インド・スリランカ よくある売り方茶葉とティーバッグ。「セイロン紅茶」はスリランカ紅茶の総称で、ウバ・ヌワラエリヤ・ディンブラは産地名、等級はOP・BOP・FBOPなど葉の細かさのコードで書かれます。 形態 | 柑橘の皮、ウィンターグリーンの香りとモルト感で、きりっとした軽い渋みがあります。カフェインはふつうです。 | 朝食や、ミルクやレモンを入れて、アイスティーにも。熱湯で3〜4分、茶葉を取り出してからミルクを加えると茶湯が澄みます。 シーン・・ | セイロンはスリランカの旧名で、缶の「Ceylon」はスリランカのことです。タピオカ店の「セイロン紅茶」は低地のCTCが多く、高地ウバの香りとはかなり違います。ミルクなしでも飲みやすい紅茶に替えるなら、中国紅茶の枠へ。 |
ニルギリ・フロストティー Nilgiri Frost
| 黒褐色の条で、水色は金色がかったオレンジでとくに澄んでいます。南インドのニルギリ山地の紅茶で、「フロストティー」は寒波の時期に摘む冬茶で、香りがいちばん澄んでいます。 産地インド・スリランカ よくある売り方茶葉とティーバッグ。一般の「Nilgiri」の多くはブレンドやアイスティーに回り、「frost」や「winter」と書かれたものだけが冬摘みです。 形態 | サトウキビの甘み、蘭や桃の皮の香りで、後口は軽快でタンニンは低め。カフェインはふつうです。 | アイスティーにしてもいちばん濁りにくく、午後の茶菓子にも。90°C前後で3分、水出しでも澄みます。 シーン・ | 欧米のボトル入りやレストランのアイスティーには、冷やしても濁らないためこれがよく使われます。ダージリンやアッサムほどの知名度はありませんが、手頃で淹れやすく、インド紅茶の入り口として実用的な選択です。 |
金駿眉 Jin Jun Mei
| 小さく曲がった、金色と黒褐色が混ざる芽で、水色は透明感のある金色。福建省武夷山の桐木村の高級紅茶で、芽だけを手摘みし、2005年前後に登場した新しい種類です。 産地中国 よくある売り方小袋入りの茶葉で、価格はきわめて高いです。市場の「金駿眉」の大半は他産地の模倣で、桐木産の本物は生産量がごくわずかです。 形態 | カラメル、ブラックベリー、カカオ、さつまいもの甘みに、かすかな松の気配があり、口当たりは繊細でなめらかです。カフェインはふつうです。 | 贈り物や、ゆっくり味わうお茶に。90°C前後の湯で、小さな茶壺で20〜30秒の短い抽出にし、熱湯で長く浸さないでください。 シーン・ | ラプサンスーチョンの「燻さない、芽だけの」豪華版で、同じ村で作られています。安い金駿眉はほぼ桐木産ではないので、買うときは一般の工夫紅茶として見ておけば失望しません。 |
ダージリン紅茶 Darjeeling Black Tea
| 緑と銀色の毫が混ざる褐色のゆるい条で、酸化の度合いは一般の紅茶より軽め。水色はオレンジがかった黄から琥珀。ヒマラヤ山麓の高地の紅茶で、「紅茶のシャンパン」と呼ばれます。 産地インド・スリランカ よくある売り方茶葉で、缶には必ず摘採期が書かれます。ファーストフラッシュの春摘みは緑茶のように清らか、セカンドフラッシュの夏摘みはマスカットの香りがもっとも強く、オータムナルの秋摘みはまろやかです。茶園名が書かれることも多いです。 形態 | 高く立つ花の香り、マスカットの甘みと柑橘の余韻で、口当たりは軽やか。カフェインはふつうです。 | 午後にそのまま、スコーンやお菓子と、贈り物にも。90〜95°Cで3分、ミルクなしがいちばん香りを味わえます。 シーン・ | 毎年の本物のダージリンの生産量は市場に出回る名乗りの量よりはるかに少なく、「Darjeeling」の文字より地理的表示と茶園名を見るほうが確かです。ミルクを入れる濃い紅茶が欲しいならアッサム紅茶へ。これにミルクを入れると香りが隠れてしまいます。 |
ラプサンスーチョン Lapsang Souchong
| 黒褐色の太い条で、乾茶の時点で松の煙の香りがします。水色は濃い赤。武夷山の桐木村の紅茶で、完全に酸化させた後に松の木で燻しながら乾かした、もっとも古い紅茶です。 産地中国 よくある売り方茶葉。輸出向けは煙の香りが強く、桐木原産の「正山」はむしろ軽めです。市場には燻さない「無煙小種」もあります。 形態 | 焚き火の煙、松脂、乾燥リュウガンの甘みで、土台には厚みがあります。カフェインはふつうです。 | 塩気のある料理、燻製肉やチーズと。カクテルやお菓子にも使われます。熱湯で3〜4分。 シーン・ | 煙の香りが苦手な人は多いので、買う前に乾茶の香りを確かめてください。同じ産地で煙の香りのない紅茶なら、金駿眉と無煙小種がそれです。煙の強い輸出版の多くは桐木産ではありません。 |
イングリッシュブレックファスト English Breakfast
| 濃い褐色の砕けた葉やCTCの粒で、水色は濃い赤。ひとつの茶ではなくブレンドで、アッサム、セイロン、ケニアなどの紅茶を混ぜ、濃く、早く出て、ミルクに合う朝食用の茶に仕立てたものです。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方ティーバッグが中心で、茶葉もあります。ブランドごとに配合が違い、「Irish Breakfast」はさらに濃く、「Afternoon」ブレンドは軽めです。 形態 | ボディは豊かで、モルトとオークのような感触があり、タンニンが強くミルクを入れるとちょうどよいです。カフェインはやや多めです。 | 朝食にトーストやイングリッシュブレックファストと、ミルクと砂糖を入れて。熱湯で3〜5分。 シーン・ | 買っているのは産地ではなくブランドの配合なので、銘柄を変えれば味も変わります。英語圏で「a cup of tea」と言ったときの既定の一杯がこれです。同じ系統の単一産地の濃い紅茶を探すなら、アッサム紅茶がいちばん近いです。 |
日月潭紅玉紅茶 Sun Moon Lake Ruby Black Tea
| 長く太い黒褐色の条で、水色は透明感のある鮮やかな赤。台湾の茶業改良場がビルマ大葉種と台湾の野生茶を掛け合わせた台茶18号で、南投県魚池郷の日月潭一帯が主産地です。 産地台湾 よくある売り方茶葉とティーバッグ。タピオカ店の「紅玉」の多くはこれか、同産地のアッサム品種の台茶8号です。缶には魚池・日月潭と書かれることが多いです。 形態 | 天然のミントやシナモンのような涼しい香り、黒糖と熟した果実の甘みで、口当たりは厚みがあって渋くありません。カフェインはふつうです。 | ミルクティーやフレッシュミルクティーのベース、朝食、午後にそのまま、海外の友人への贈り物にも。熱湯で3分、ミルクなしでも飲みやすいです。 シーン・・・ | 「紅玉」は品種名の台茶18号で、「日月潭紅茶」は産地名です。同じ地域にはアッサム品種の台茶8号と紅韻の台茶21号もあり、缶に書かれています。輸入の同系統の濃い紅茶を探すなら、アッサム紅茶とセイロン・ウバが同じ列です。 |
鉄観音 Tieguanyin
| 固く巻かれた、墨緑に砂のような緑が混ざる半球形で、湯の中で大きな葉一枚に開きます。水色は金色から琥珀。福建省安渓の烏龍茶で、揺青で葉の縁を酸化させ、球に揉んで焙じて形を定めます。 産地中国 よくある売り方茶葉と真空の小袋。安渓では現在、軽く焙じた「清香型」が主流で、伝統の「濃香型」は焙じが強めです。台湾の木柵鉄観音は別の強焙じの作り方です。 形態 | 蘭の香り、バターのような甘み、炒めた青菜の感触があり、後口に戻ってくる甘さがあります。カフェインはふつうです。 | 脂っこい食事の口直し、初めての烏龍茶、贈り物に。熱湯で小さな茶壺を使い20〜30秒の短い抽出にし、何煎も淹れると香りが変わっていきます。 シーン・・ | 「鉄観音」は品種名でもあり茶の名前でもあります。安渓の清香型と、木柵の強焙じで炭火の風味があるものは同名でも味がかなり違うので、買う前に産地を見てください。同じ枠の中国烏龍茶なら大紅袍や鳳凰単叢がそうですが、どちらも球ではなく条の形です。 |
大紅袍 Da Hong Pao
| 長くねじれた深い褐色の条で、炭焙じのつややかな光沢があります。水色はオレンジがかった赤。武夷山の岩谷の茶園で作られる烏龍茶、いわゆる岩茶で、中〜強めに酸化させた後、繰り返し炭火で焙じます。 産地中国 よくある売り方茶葉と小さな一煎パック。現在売られている大紅袍はほぼすべてブレンドの「商品大紅袍」で、母樹の摘採はずっと前に止まっています。肉桂・水仙は同じ産地の他の品種名です。 形態 | 炭焙じのナッツ、深いカラメル、乾燥リュウガンの甘みに、「岩韻」と呼ばれる鉱物のような感触があります。カフェインはふつうです。 | 脂っこい料理や味の濃い料理と、贈り物に。熱湯で小さな茶壺を使い、一煎目は15秒、煎ごとに少しずつ長くします。 シーン・ | 焙じの強い茶は、買ってから数週間置いて「火を抜く」とまろやかになります。「岩茶」は武夷山の烏龍茶の総称で、大紅袍はその中でいちばん有名な名前にすぎません。焙じた烏龍茶を大金をかけずに探すなら、台湾の凍頂烏龍や木柵鉄観音が同じ列です。 |
凍頂烏龍 Dong Ding
| 固く引き締まった半球形で、墨緑に褐色が混ざり、水色は琥珀寄りの金色。南投県鹿谷の凍頂山一帯の烏龍茶で、中程度の酸化に伝統的な焙じを加えた、台湾の焙じ烏龍茶の代表です。 産地台湾 よくある売り方茶葉と真空パック。鹿谷農会の品評会茶には特等・頭等などの等級が付きます。「凍頂」は現在この作り方全般を指し、凍頂山産に限りません。 形態 | 焙じたカラメル、焼いたサトウキビ、花の香りで、口に入れると厚みがあり、戻ってくる甘さがはっきりしています。カフェインはふつうです。 | 食事と一緒に、初めての焙じ烏龍茶、贈り物に。90°C以上の湯で、一煎目は45秒から少しずつ長くし、小さな茶壺で淹れるのがいちばん向いています。 シーン・・ | 高山烏龍茶との違いは焙じにあります。高山茶は清らかな香り、凍頂には焙じの香りがあり、どちらも「台湾烏龍茶」と呼ばれます。もっと強い焙じなら木柵の鉄観音や大紅袍へ、清らかな香りなら阿里山高山烏龍茶へ。 |
阿里山高山烏龍茶 Alishan High Mountain Oolong
| 固く巻かれた翠緑の半球形で、湯の中では茎のついた完全な葉に開きます。水色は蜜のような緑から淡い金色。嘉義県阿里山の標高1000メートル以上で作られる烏龍茶で、軽く酸化させ、焙じないかごく軽く焙じます。 産地台湾 よくある売り方茶葉と真空パックで、缶には石棹・樟樹湖・梅山などの産区と標高が書かれます。「高山茶」は標高1000メートル以上の台湾烏龍茶の総称で、阿里山・杉林渓・梨山がよく見る名前です。 形態 | クチナシやモクレンのような花の香り、サトウキビの甘み、バターレタスのような鮮やかさがあり、口当たりは澄んでいます。カフェインはふつうです。 | 台湾でいちばんよく贈られるお茶として贈り物に、初めての烏龍茶、水出しに。90〜95°Cの湯で小さな茶壺を使い一煎目は25秒、水出しはひと晩で甘く苦くなりません。 シーン・・ | 阿里山はとても広い範囲で、缶に「阿里山」とだけあっても高山茶区のものとは限りません。標高と産区の小さな地名を見てください。焙じのある台湾烏龍茶なら凍頂烏龍へ、もっと清らかで緑茶に近いものなら文山包種茶へ。 |
金萱ミルク烏龍 Jin Xuan (Milk Oolong)
| 固く巻かれた翠緑の半球形で、水色は淡い金色。台湾の茶業改良場が育成した品種の台茶12号で、それ自体にバターのような香りがあり、軽く酸化させ強く焙じません。 産地台湾 よくある売り方茶葉と真空パックで、阿里山・南投など産区が書かれることが多いです。海外で売られる「milk oolong」のうち香りが極端に強いものの多くは、香料を加えた版です。 形態 | バターのような甘い香り、タフィー、新鮮な豆のさやの感触があり、口当たりはすべらかです。カフェインはふつうです。 | 初めての烏龍茶、午後の茶菓子と、水出しに。90°Cで30秒から1分、水出しはひと晩でミルクのような香りがより際立ちます。 シーン・・ | 本物の金萱のミルクのような香りは淡いもので、缶を開けた瞬間に鼻をつくミルクの匂いはほぼ着香です。「金萱」は品種名で、緑茶や紅茶に仕立てても金萱と呼ばれます。もっと花の香りがある台湾烏龍茶なら、阿里山高山烏龍茶や四季春へ。 |
鳳凰単叢 Phoenix Dancong
| 長くまっすぐな黒褐色の条で、水色は金色からオレンジがかった黄。広東省潮州の鳳凰山の烏龍茶で、一本ごとの母樹の香りの型によって蜜蘭香・鴨屎香・芝蘭香など数十の名前に分かれます。 産地中国 よくある売り方茶葉で、缶に書かれるのは「香型」と老樹の樹齢です。蜜蘭香と鴨屎香がもっともよく見られ、価格は手頃なものから途方もないものまであります。 形態 | 濃厚な花と果実の香りと蜜の甘み、焼いたアーモンドと長く続く鉱物のような余韻があり、長く浸すと渋くなります。カフェインはふつうです。 | 贈り物や、午後にゆっくり飲むお茶に。熱湯で小さな茶壺を使い、一煎目は10〜15秒で注ぎ出します。 シーン・ | 「鴨屎香」は本当にある香型の名前で悪口ではなく、香りはクチナシの花に似ています。単叢は産区より香型のほうが大切なので、買う前に香型を尋ねてください。中国の烏龍茶の中でいちばん「花と果実のお茶」に近い種類で、焙じの風味が苦手な人に向いています。 |
東方美人 Oriental Beauty
| 白・緑・赤・褐・黄の五色が混ざるゆるい条で、白毫がはっきり見えます。水色は琥珀からオレンジ赤。新竹・苗栗の夏茶がウンカに吸われてはじめて作れる茶で、酸化の度合いは烏龍茶の中でいちばん高いです。 産地台湾 よくある売り方茶葉で、新竹県と苗栗県の品評会茶には等級が付きます。価格は虫害の程度と白毫の多さで大きく変わります。 形態 | 蜂蜜、熟した桃、マスカットのような甘い香りで、口当たりはやわらかくなめらか、渋みはほとんどありません。カフェインはふつうです。 | 台湾の物語をいちばん感じるお茶として贈り物に、午後の茶菓子と。85〜90°Cで2分、西洋式のティーポットでもおいしく淹れられます。 シーン・ | ひとつの茶に名前がたくさんあります。東方美人、白毫烏龍、椪風茶、膨風茶、シャンパン烏龍はすべて同じものです。夏にウンカの出る茶区でしか作れないので、安い「東方美人」の多くは虫害が足りず蜜の香りが淡いです。味はすでに紅茶にかなり近く、紅茶から烏龍茶へ移るならここから始められます。 |
文山包種茶 Pouchong (Baozhong)
| 球に揉まない長い条の形の墨緑の乾茶で、水色は蜜のような緑。新北市坪林・石碇一帯の烏龍茶で、酸化はごく軽く、台湾でいちばん緑茶に近い烏龍茶です。 産地台湾 よくある売り方茶葉で、坪林農会の品評会茶には等級が付きます。缶には「文山包種」や「清茶」と書かれることが多いです。 形態 | クチナシやユリのような花の香り、メロンの甘みとすっきりした後口。カフェインはやや少なめです。 | 水出し、午後の茶菓子と、夜に少量。90°Cで2〜3分、ガラスのコップで淹れると葉が開くのが見えます。 シーン・・ | 「包種」は初期に茶を紙で包んでいた習慣に由来し、品種名ではありません。球ではなく条の形なので、買ってくると体積が大きく「ゆるく」見えますが正常です。球形で花の香りがもっと濃いものなら、阿里山高山烏龍茶へ。 |
白毫銀針 Silver Needle (Baihao Yinzhen)
| 太く、銀白色の毛に覆われた一芽だけの茶で、小さな針が並んでいるようです。水色はごく淡いあんず色。福建省福鼎・政和の白茶の最高等級で、天日干しと低温乾燥だけで、ほとんど揉まず炒りません。 産地中国 よくある売り方茶葉が中心で、餅状に圧したものもあります。福鼎大白茶の品種が主流で、白茶は寝かせるのが流行しているため缶に年号が書かれることが多いです。 形態 | ほのかな蜂蜜、干し草、小さなキュウリのような清らかな甘みに白い花の香りがあり、口当たりはやわらかいです。カフェインはやや少なめです。 | 水出し、夜に少量、贈り物に。85°Cで4分、または水出しでひと晩。 シーン・・ | 白茶は白い色のお茶ではなく、芽の白毫から名が付いています。水色が淡くても味がないわけではないので、少し長めに淹れてください。同じ芽の茶で焙じた香りのあるものなら、黄茶の君山銀針が隣の列です。 |
白牡丹 Bai Mudan (White Peony)
| 一芽に一、二枚の葉がつく、灰緑に白毫の混ざるゆるい乾茶で、水色はあんず色。福鼎白茶の第二等級で、白毫銀針より葉が多く、味はより豊かです。 産地中国 よくある売り方茶葉と餅茶のどちらもよく見られ、餅茶には年号が書かれることが多いです。価格は白毫銀針よりずっと手頃です。 形態 | 熟した梨、マスクメロンの甘みと干し草の香り、ほのかなアーモンドの余韻。カフェインはやや少なめです。 | 午後の茶菓子と、水出し、夜に少量。90°Cで3分、小さな茶壺で淹れると果物の香りがより際立ちます。 シーン・・ | 日常に白茶を飲むならこれがいちばん割に合います。白毫銀針の清らかな甘みに葉の厚みが加わります。数年寝かせると蜜やナツメの香りに変わるため、缶に年号があります。もっと安く厚みのある白茶なら寿眉と貢眉へ。 |
寿眉 Shoumei
| 大きく硬い葉と茎で、褐色がかった緑に黄が混ざります。水色はオレンジがかった黄から琥珀で、寝かせるとさらに濃くなります。福建省北部の白茶の粗い葉の等級で、萎凋の時間が長く、他の白茶より酸化が進んでいます。 産地中国 よくある売り方餅茶が中心で、「老白茶」の多くは餅に圧した寿眉です。茶葉や小さな沱茶もあり、缶には必ず年号が書かれます。 形態 | ナツメ、干しあんず、温かい草の香りで、寝かせると蜜の甘みとほのかに乾いた薬草のような香りが出ます。カフェインはやや少なめです。 | 食事と一緒に、夜に少量、煮出しても。熱湯で5分、または弱火で煮ます。 シーン・ | 市場の「老白茶」の大多数は寿眉の餅です。葉が粗いのは品質が悪いのではなく等級の名前で、白茶の中でいちばん煎が続き、煮出しにも向きます。繊細な芽の香りなら白牡丹と白毫銀針へ。 |
貢眉 Gongmei
| 芽のついた小さな葉で、灰緑に褐色が混ざり、水色はオレンジがかった黄。福建省建陽・福鼎で地元の「菜茶」という小葉種から作る白茶で、等級は白牡丹と寿眉の間です。 産地中国 よくある売り方茶葉と餅茶。国家標準では寿眉と別に定義されていますが、市場では混同されることが多く、安い「貢眉」の多くは寿眉です。 形態 | 煮たあんず、ナツメの蜜、焼いた大麦の香りで、温かみのある木質の余韻。カフェインはふつうです。 | 食事と、広東式の点心と。熱湯で4分、または10分煮るとより濃厚になります。 シーン・ | 貢眉と寿眉の違いは品種が菜茶か大白茶かと芽の多さにあり、味はかなり近いです。見分けられなければ「芽のある寿眉」と思ってください。茶楼では点心に合わせてよく使われます。 |
月光白 Yueguangbai (Moonlight White)
| 葉の表は白毫に覆われ裏は深い褐色で、一枚の葉が白と黒の二色です。水色は金色。雲南の大葉種で作る白茶で、夜間に室内で陰干しし、福建の白茶のように天日に当てません。 産地中国 よくある売り方茶葉と餅茶で、勐海・景谷がよく見る産地表示です。雲南大葉種であるため、プーアル茶に分類する店もあります。 形態 | ライチの蜜、熟したスモモ、淡いカカオの香りに、雲南の茶らしい森の気配が少し。カフェインはふつうです。 | 午後にそのまま、贈り物に。熱湯で2分半、小さな茶壺で短く淹れるとライチの香りがいちばん際立ちます。 シーン・ | 白茶に入れるかプーアル茶に入れるかは定まっておらず、売り手によります。製法では白茶、産地と品種では雲南茶です。福建の伝統的な白茶なら白毫銀針と白牡丹へ、同じ雲南大葉種なら生プーアルへ。 |
ダージリンホワイトティー Darjeeling White
| 銀色の毫が混ざるゆるい緑褐色の芽と葉で、水色は淡い金色。ダージリンの茶園が紅茶用の茶樹から作る白茶で、手で軽く揉み、ゆっくり乾かします。 産地インド・スリランカ よくある売り方小袋入りの茶葉で、茶園名と摘採期が書かれます。生産量はごく少なく、価格は高いです。 形態 | マスカット、白桃、山の草の香りで、後口にきりっとした鉱物のような感触があります。カフェインはふつうです。 | 贈り物に、水出しに。85°Cで3分、水出しなら6時間。 シーン・ | ダージリン紅茶の「酸化させない版」で、香りの源は同じですがより澄んでいます。インドの白茶は伝統的な分類ではなく、茶園が高級市場向けに作った新しいものです。正統な白茶を飲みたいなら福建の枠へ。 |
君山銀針 Junshan Yinzhen (Yellow Tea)
| 金色で毛に覆われた一芽だけの茶で、湯の中で立ち上がります。水色は明るいあんず色。湖南省洞庭湖の君山島の黄茶で、緑茶の工程に「悶黄」を一段加え、湿った熱の中で芽をわずかに黄色に変えます。 産地中国 よくある売り方小袋入りの茶葉で、生産量はきわめて少なく価格は高いです。市場で「君山銀針」を名乗るものの多くは他産地の芽の茶で、そもそも「黄茶」自体がめったに見られません。 形態 | スイートコーンや若い栗のような甘い香りで、旨みは緑茶よりやわらかく青さがありません。カフェインはやや少なめです。 | 贈り物や、午後にゆっくり味わうお茶に。75〜80°Cで2〜3分、ガラスのコップで淹れると芽が立つのが見えます。 シーン・ | 六大茶類の中でもっとも珍しい種類です。黄茶は「悶黄」によって緑茶と白茶の間に位置し、多くの茶店にはそもそも置いていません。白毫銀針と同じ一芽の茶で形も近く、違いは黄茶に悶黄があり水色が黄寄りなことです。霍山黄芽・蒙頂黄芽は他の黄茶の名前です。 |
生プーアル Sheng Pu-erh
| 円い餅に圧したものが多く357グラムがいちばん一般的で、磚や沱もある、墨緑から深い褐色の茶葉です。若いうちは水色が黄緑で、置くほど赤くなります。雲南大葉種の天日干しの荒茶を蒸して圧し、時間をかけてゆっくり変化させます。 産地中国 よくある売り方餅・磚・沱・茶葉のいずれもあり、包み紙には必ず年号と茶廠か山の名前が書かれます。班章・易武・冰島がよく見る山の名前です。 形態 | 若いうちは新鮮なあんずの香りとはっきりした苦渋みがあり、すぐに甘さが戻ってきます。寝かせると蜜の甘みとクスノキの香りに変わります。カフェインはふつうです。 | 食事と一緒に、贈り物や収集に。熱湯で小さな茶壺を使い、一度さっと洗茶してから、最初の数煎は10〜15秒です。 シーン・ | 「プーアル」は地名であり茶の種類の名前でもあります。生プーアルは渥堆を経ておらず、作りたてはむしろ緑茶に近く、数年置いてはじめて「プーアルらしい味」になります。初めてですぐにまろやかさを味わいたいなら熟プーアルへ。餅は茶針でほぐし、無理に割らないでください。 |
熟プーアル Shou Pu-erh
| 深い褐色から黒の、餅・磚・沱に圧したか散らした茶葉で、水色は黒に近い深い赤で透明感があります。雲南大葉種を「渥堆」、つまり水をかけて数十日積み上げ微生物に発酵させてから圧したもので、出荷時からまろやかな味です。 産地中国 よくある売り方餅・磚・沱、一粒一煎のミニ沱、茶葉。茶楼やスーパーの「プーアル茶」はほぼ熟プーアルで、包みには年号と茶廠名が書かれます。 形態 | ブラックカカオ、湿った木、乾燥リュウガンの甘みで、口当たりは厚くなめらか、苦渋みはありません。カフェインはふつうです。 | 脂っこい料理や香港式の点心と、鴛鴦茶やプーアルミルクティーにも。熱湯で一度洗茶してから小さな茶壺で15秒から、ポットで長く浸しても構いません。 シーン・ | 中国語の「黒茶」は英語で dark tea で、black tea ではありません。black tea は紅茶です。香港式の茶楼の「プーアル」はこれです。倉庫のような渥堆の匂いがある新しい熟プーアルは、1〜2年置くと抜けます。苦みの後に甘さが戻る生き生きした感じが欲しいなら生プーアルへ。 |
六堡茶 Liu Bao
| 黒褐色の散らした葉で、伝統的には大きな竹の籠に入れて熟成させます。水色は濃い赤。広西省蒼梧の六堡鎮の黒茶で、殺青の後に渥堆し、さらに竹籠の中で寝かせ、「檳榔香」で知られます。 産地中国 よくある売り方竹籠入りの茶葉、小さな籠、餅、磚。マレーシアとシンガポールの華人社会でよく飲まれ、古い六堡茶は南洋から里帰りすることが多いです。 形態 | 湿ったシダー、ビンロウのような草木の香りとクスノキの甘みで、口当たりはまろやかで飲みやすいです。カフェインはやや少なめです。 | 点心や味の濃い料理と、夜に少量。洗茶の後に熱湯で2分、煮出しても構いません。 シーン・ | 熟プーアルと同じ渥堆の黒茶ですが、六堡茶はよりやわらかく、独特の檳榔香があります。古い茶の籠に生える黄色い点の「金花」は菌の一種で、カビではなく加点とみなされます。ただし他の色のカビは傷んでいます。 |
茯磚茶 Fu Zhuan Cha (Fu Brick Tea)
| 長方形の茶磚で、割ると中に黄色い小さな点の金花が広がっています。水色はオレンジがかった赤。湖南省安化の黒茶で、粗い古葉を渥堆してから磚に圧し、温かい環境で意図的に金花の菌を育てます。 産地中国 よくある売り方磚のまま、400グラムから1キログラムがよく見られ、小さく切ったものもあります。陝西省涇陽でも茯磚が作られ、西北の牧畜地域では日常の茶です。 形態 | 焼いた小麦、麦芽糖、ナツメの香りに、かすかに涼しいクスノキの気配があり、口当たりはなめらかです。カフェインはふつうです。 | 食事と、西北の飲み方でミルクティーに煮て。7グラムをほぐし、さっと洗茶してから熱湯で小さな茶壺で淹れるか、弱火で15分煮ます。 シーン・ | 金花は茯磚の目印で、密なほど良いとされます。金花がない、またはまばらな茯磚は、渥堆の湿度が足りなかったことが多いです。磚はとても硬いので茶刀を使ってください。黒茶の中でいちばんミルクを入れて煮るのに向いています。 |
六安籠茶 Liu An Hei Cha
| 竹の葉を敷いた小さな竹籠に押し込んだ黒褐色の茶葉で、水色は赤褐色。安徽省六安と祁門一帯の黒茶で、夏の終わりの葉を釜炒りした後に渥堆し、蒸して籠に入れて寝かせます。 産地中国 よくある売り方約500グラムの小さな竹籠が中心で、籠に茶番号の紙が貼られます。広東・香港や南洋の古い茶荘でよく見られます。 形態 | 赤いナツメ、リュウガン、クスノキの香りに、ほのかな古い杉の気配があり、後半はわずかに乾いた感触です。カフェインはふつうです。 | 食事と、広東式の点心と。熱湯で40秒から、または煮出して。 シーン | 「六安瓜片」と混同しないでください。瓜片は安徽の緑茶、籠茶は黒茶で、同じ地名を使っているだけです。竹籠と竹の葉は風味の一部なので、保存するときは籠ごと置いてください。籠にカビが出たら替えます。 |
千兩茶 Qianliang Cha (Thousand-Tael Tea)
| 竹の皮で巻いた巨大な円柱で、伝統的には一本約36キログラム、切り分けて売られます。水色はオレンジがかった赤。湖南省安化の黒茶で、太い茶葉を蒸して竹の殻に巻き込み、屋外で数十日、日に干し夜露に当てて熟成させます。 産地中国 よくある売り方一本丸ごとはめったに見られず、多くは餅状の薄片に切るか、小さな「百兩茶」「十兩茶」に仕立てられます。安化黒茶の三尖・茯磚・花捲は同じ家族です。 形態 | 黒糖、干しナツメ、淡い松の煙の香りで、後口に涼しいクスノキの気配があります。カフェインはふつうです。 | 食事と、何人かで分け合うとき、一本丸ごとは見栄えがするので贈り物にも。5〜6グラムを切り出し、さっと洗茶してから熱湯で30秒、または薄片を煮ます。 シーン・ | 「千兩」は重さの名前で、旧制の千両は約36キログラム、茶の名前の中の品質等級ではありません。竹の殻は製法の一部で包装ではなく、薄片を買ったときに外側に竹の香りがあるのは正常です。 |
茉莉龍珠茶 Jasmine Dragon Pearl
| 小さな丸い粒に揉んだ白毫のある緑茶で、湯の中で芽と葉に開きます。水色は淡い黄。福建の着香茶で、春の緑茶と夜に咲くジャスミンを層にして重ねる「窨製」を5〜7回繰り返し、花はふるい落として香りだけを茶に残します。 産地中国 よくある売り方粒状の龍珠、葉のままの「ジャスミン茶」、ティーバッグがあります。香港式の茶楼では「香片」と呼びます。茶の中に乾いた花が見えるものは、ふつう飾りで香りの源ではありません。 形態 | 甘いジャスミンの花びらの香り、メロンの甘み、なめらかな緑茶の土台で渋みはありません。カフェインはやや少なめですが、ベースの茶によります。 | 午後の茶菓子と、水出し、夜に少量。85°Cで2分、水出しなら6時間。 シーン・・ | ジャスミン茶はベースが緑茶で、ハーブティーではないのでカフェインがあります。乾いた花がたくさん見える安い版の多くは後から花を加えたもので香りが短く、良いジャスミン茶は花がほとんど見えません。 |
アールグレイ Earl Grey
| 黒褐色の紅茶の葉で、乾茶からはっきりした柑橘の香りがします。水色は赤褐色。産地でも品種でもなく、「ベルガモットの油を加えた紅茶」で、ベースにはセイロン、インド、中国の紅茶がよく使われます。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方ティーバッグと茶葉で、ブランドごとに配合が違います。「Lady Grey」は柑橘の皮とヤグルマギクを加え、「French Earl Grey」は花びらを加え、「Earl Grey Green」は緑茶ベースです。 形態 | 明るいベルガモットの皮の香り、モルトの甘み、ほのかなバニラの余韻。カフェインはふつうです。 | 午後にスコーンやお菓子と、アールグレイのミルクティーにも。熱湯で3分、ミルクティーにするなら濃さを倍にします。 シーン・ | ベルガモットは柑橘の一種で、台湾でいう佛手瓜でも佛手柑の果実でもありません。香りはほぼ香料か精油によるもので、天然かどうかは表示を見てください。着香していない同系統の午後のお茶なら、ダージリン紅茶やセイロン・ウバがよく使われるベースです。 |
マサラチャイ Masala Chai
| CTCの細かい紅茶に、丸ごとか砕いたカルダモン、ショウガ、シナモン、クローブ、黒胡椒を混ぜたもので、煮出すとミルク色の褐色になります。インド北部の街角と家庭の日常の茶で、茶、スパイス、牛乳、砂糖を一緒に煮ます。 産地インド・スリランカ よくある売り方あらかじめ混ぜた茶葉、ティーバッグ、シロップ、インスタントの粉まで chai と呼ばれます。カフェの「チャイラテ」の多くはシロップか濃縮液にミルクを加えたものです。 形態 | カルダモンとショウガの辛い香り、シナモンと黒胡椒の温かみに、煮たミルクの甘みが混ざります。カフェインはふつうで、ミルクを入れるとよりおだやかです。 | 朝食、寒い日の温かい一杯、デザートとして。茶とスパイスをまず水で煮て、同量の牛乳と砂糖を加えて5分沸かし、こします。 シーン・ | いちばん大きな名前の落とし穴です。ヒンディー語の chai はそのまま「茶」なので、「chai tea」は「茶茶」と言っているのと同じです。インドで chai を注文すると出てくるのが、このミルクと砂糖の入ったスパイス茶です。台湾でいう「インドのミルクティー」もこれです。 |
ローズコンゴウ紅茶 Rose Congou
| 黒褐色の紅茶の条に乾いたバラの花びらが混ざり、水色は明るい赤。福建省福州の着香紅茶で、工夫紅茶と生のバラを層に重ねて香りを移してから乾かし、花びらが茶に残されることもあります。 産地中国 よくある売り方茶葉が中心です。「Congou」は西洋で中国の工夫紅茶を指した古い呼び名なので、英語名に残っています。 形態 | バラの砂糖漬け、蜂蜜、赤ブドウの皮のような香りで、土台はやわらかな紅茶です。カフェインはふつうです。 | 午後にお菓子と、花の香りのミルクティーにも。熱湯で3分。 シーン | 香料を吹き付けた「ローズフレーバー紅茶」とは違い、窨製のバラの香りはよりやわらかく、より短いです。バラの花びらは陶器の匂いを吸うので、磁器かガラスで淹れるのがいちばん澄みます。同じ窨製で緑茶ベースのものなら茉莉龍珠茶へ。 |
ライチ紅茶 Lychee Black Tea
| 黒褐色の紅茶の葉で、乾茶に甘い果物の香りがあります。水色は明るい赤。広東・広西の着香紅茶で、伝統的にはライチの殻や果汁と一緒に焙じて香りを付け、現代では香料が多く使われます。 産地中国 よくある売り方茶葉とティーバッグ。タピオカ店の「ライチ紅茶」の多くはシロップと紅茶で、この着香した茶葉ではありません。 形態 | ライチシロップのような甘い香り、カラメルと淡いシダー。カフェインはふつうです。 | アイスティーやフルーツミルクティーに、午後の茶菓子と。熱湯で3分、水出しなら8時間。 シーン・・ | 甘い香りは香りであって糖ではなく、茶そのものは甘くないので、砂糖を入れてはじめて飲料店の味になります。着香していない自然な果物の香りの紅茶なら、ダージリン紅茶や東方美人に天然のブドウや蜂蜜の香りがあります。 |
キンモクセイ烏龍 Osmanthus Oolong
| 翠緑の半球形の烏龍茶に細かい金色のキンモクセイが混ざり、水色は蜜のような黄。台湾南投一帯で、軽く酸化させた烏龍茶に生のキンモクセイを混ぜて香りを移し、花の大部分をふるい落とします。 産地台湾 よくある売り方茶葉とティーバッグで、花をどれだけ残すかは店ごとに違います。中国でもキンモクセイ烏龍やキンモクセイ紅茶が作られています。 形態 | あんずとキンモクセイの蜜のような香り、サトウキビの甘みで、後口はすっきり。カフェインはふつうです。 | 水出し、午後の茶菓子と。90°Cで2分、熱湯はキンモクセイが苦くなるので使いません。水出しは6時間で香りがいちばん澄みます。 シーン・ | キンモクセイ自体にはカフェインがありませんが、ベースが烏龍茶なのでこの一杯にはカフェインがあります。カフェインのない純粋なキンモクセイが欲しいなら、乾いたキンモクセイを単独で買って淹れます。台湾の秋のキンモクセイ茶は、たいていこれです。 |
菊花プーアル Chrysanthemum Pu-erh
| 深い褐色の熟プーアルに乾いた白か黄色の杭菊を合わせ、一粒一煎の小さな沱に圧すことが多いです。水色は金色がかった赤褐色。香港の茶楼で生まれ、雲南の熟プーアルに杭州の菊花を合わせます。 産地中国 よくある売り方ばらの配合、小さな沱、ティーバッグがあります。香港式の茶楼で「菊普」と注文するとこれです。 形態 | 熟プーアルの黒糖と湿った木の香りが菊花の清らかな香りで明るくなり、口当たりは厚みがあります。カフェインはふつうです。 | 飲茶で点心と、たっぷりした食事の後に。熱湯で2分、長く浸しても構いません。 シーン | ベースが黒茶の熟プーアルなので、着香茶に分類していますが製法は後発酵です。菊花は先に一度さっと湯を通して花粉と埃を落とせます。カフェインのない純粋な菊花なら、ハーブの列の菊花茶へ。 |
カモミールティー Chamomile Infusion
| 乾いた小さな白い花と黄色い花芯で、ミニチュアのヒナギクのようです。水色は淡い金色。ヨーロッパとエジプト産のキク科の花を乾かしたもので、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方ティーバッグがもっとも一般的で、丸ごとの乾燥花やハーブブレンドもあります。ジャーマンカモミールとローマンカモミールは別の植物で、ティーバッグの多くはジャーマン種です。 形態 | 蜂蜜とリンゴのような甘い香り、干し草とやわらかな花の香り。カフェインは含みません。 | 夜に、温かいものが飲みたいけれどカフェインは避けたいときに。熱湯で5分、ふたをすると香りが残ります。 シーン | スペイン語の manzanilla はカモミールでもあり、シェリー酒の一種でもあるので、場面で判断します。ハーブティーは英語では herbal tea か tisane で tea ではないため、欧米のメニューでは別に並べられることが多いです。 |
ルイボスティー Rooibos
| 細かく砕けた赤褐色の針状の葉で、水色は赤みのあるオレンジ。南アフリカ西ケープ州のマメ科の灌木の葉で、刻んで積んで酸化させ、天日に干すため、紅茶のような色になります。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方ティーバッグと葉。「グリーンルイボス」は酸化させない版で、色も味もより淡いです。 形態 | 蜂蜜、バニラ、あんずのような甘みに淡い木の香りがあり、渋みはありません。カフェインは含みません。 | 夜に、カフェインなしのミルクティーやラテに、水出しに。熱湯で5分以上、長く浸しても苦くなりません。 シーン・・ | フランス語では thé rouge、つまり赤い茶と呼ばれますが、茶樹ではなく、中国語の紅茶とはまったく別のものです。紅茶にいちばん近いカフェインなしの代わりで、夜にミルクティーが飲みたいならこれをベースにできます。 |
ペパーミントティー Peppermint Leaf
| 深い緑の乾いた刻み葉で、水色は淡い黄緑。欧米産のペパーミントの葉を乾かしたもので、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方ティーバッグがもっとも一般的で、葉のままもあります。「モロッコのミントティー」は別物で、緑茶に生のミントとたっぷりの砂糖を加えたものです。 形態 | 涼しいメントールの感触と甘いハーブの余韻。カフェインは含みません。 | 食後、夜、水出しに。熱湯で4分、レモンを加えて冷やしてもおいしいです。 シーン・・ | 「mint tea」を注文すると、欧米ではたいていこの純粋なミントの葉でカフェインなし、モロッコや北アフリカでは平水珠茶を入れた甘いミントティーでカフェインありです。スペアミントはペパーミントよりおだやかで、ティーバッグの表示に書かれています。 |
ハイビスカスティー Hibiscus Roselle
| 深い赤色の、切り開いた乾燥した萼で、花びらではありません。水色は赤ワインのような鮮やかな赤。スーダンと西アフリカ原産で、メキシコ、東南アジア、台湾の台東でも栽培され、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方乾燥した萼のばら売り、ティーバッグ、フルーツティーのブレンドにもよく入ります。台湾には蜜漬けのローゼルや砂糖漬けもあります。 形態 | クランベリーのような酸味、ザクロのような厚み、すっきりした花の香り。カフェインは含みません。 | 水出しや冷たい飲み物に、夏がいちばんおいしいです。夜にも。熱湯で5分、酸っぱければ砂糖か蜂蜜を加えます。 シーン・ | 同じものに名前がたくさんあります。メキシコでは agua de Jamaica、西アフリカでは bissap、エジプトでは karkade、台湾では洛神です。観賞用のブッソウゲも hibiscus と呼ばれますが別で、淹れるのは食用種の萼です。 |
レモングラスティー Lemongrass Infusion
| 切った淡い黄緑の乾いた草の茎で、水色は淡い黄。東南アジア、スリランカ、台湾でも栽培されるレモングラスの茎を切って乾かしたもので、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方乾いた切り茎のばら売りとティーバッグで、ショウガやミントとブレンドされることが多いです。生のレモングラスを切ってそのまま淹れても構いません。 形態 | はっきりしたレモンの皮の香り、ショウガのようなほのかな温かみ、青草の甘み。カフェインは含みません。 | 水出し、食後、タイ料理や東南アジア料理と。熱湯で6分浸し、繊維をこします。 シーン・・ | 香茅と檸檬草は同じ植物の中国語の二つの名前です。レモンバームやレモンバーベナは別の植物で、香りは近いですがこれではありません。 |
ジンジャーティー Ginger Root Decoction
| 生のショウガを薄切りにして煮るか、乾燥ショウガの薄切りや粉を湯で溶きます。水色は淡い黄から金色。アジア各地にあり、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方乾燥ショウガの薄切り、ジンジャーティーバッグ、黒糖入りの生姜茶の固形、インスタントの粉。韓国の「생강차」は蜂蜜や砂糖で漬けたショウガであることが多いです。 形態 | ショウガの辛みと温かみで、長く煮ると黒糖のような甘みが出て、香りが長く続きます。カフェインは含みません。 | 寒い日に、夜に、ミルクや黒糖を加えて。生のショウガ10グラムを10分煮るか、乾燥の薄切りを5分浸します。 シーン・ | 台湾の「薑母茶」は古いショウガを黒糖と煮たもので甘いです。インドの adrak chai は紅茶にショウガを加えたものでカフェインがあります。ショウガだけでカフェインなしが欲しいなら、成分に「茶」があるかを見てください。 |
菊花茶(ジューファーチャー) Chrysanthemum Flower Tea
| 丸ごと乾かした白か黄色の小さな菊の花で、湯の中で開きます。水色は淡い黄。中国の杭州、桐郷、安徽産の食用菊で、茶葉を含みません。 産地中国 よくある売り方丸ごとの乾燥花で、杭白菊・胎菊・黄山貢菊がよく見る品名です。ティーバッグや缶入りの菊花茶もあり、香港式の茶楼でプーアルと合わせたものは菊普と呼びます。 形態 | 蜂蜜のような花の香り、涼しいハーブの甘み、淡い花粉の風味。カフェインは含みません。 | 脂っこい料理や点心と、水出し、夜に。まず一度さっと湯を通して花を洗い、90°Cで3分。クコの実や氷砂糖を加えることが多いです。 シーン・・ | 胎菊は開く前のつぼみ、杭白菊は開いた花で、どちらも菊の香りですが胎菊のほうが濃いです。「菊花プーアル」との違いは熟プーアルが入っているかどうかで、そちらは茶を含みカフェインがあります。 |
バタフライピー Butterfly Pea Blossom
| 乾いた深い青の花びらで、淹れると瑠璃色の茶湯になり、レモンを加えると紫に変わります。東南アジアと南アジアのマメ科植物の花で、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方乾燥花のばら売りとティーバッグで、飲料店の「グラデーションドリンク」の多くに使われています。マレーシアやタイではもち米やお菓子の色付けに使います。 形態 | 味はとても淡く、ほのかな豆の花と青草の甘み。カフェインは含みません。 | 水出しで色の変わる飲み物やカクテルに、色付けに。熱湯で5分、レモンかライムを加えて色の変化を見ます。 シーン | 売りは色で、味はほとんどありません。味が欲しければレモングラス、ミント、レモンなどのブレンドに頼ります。英語では blue tea と呼ばれますが茶樹ではありません。色は酸性かアルカリ性かで変わり、炭酸水を加えても変わります。 |
マテ茶 Yerba Mate
| 刻んだ緑の乾いた葉に細い茎と粉が混ざり、水色は黄緑。アルゼンチン、パラグアイ、ブラジル南部のモチノキ科植物の葉を乾かして寝かせたもので、茶葉は含みませんがカフェインがあります。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方1キログラム袋の大袋、ティーバッグ、ボトル入り。伝統的にはひょうたんの器と金属のストローのボンビージャで分け合い、ブラジルでは chimarrão、パラグアイで冷たくしたものは tereré と呼びます。 形態 | 干し草と焙った草の香りに軽い煙の感触、苦みの後に甘さがあり、何煎も続きます。カフェインはやや多めで、コーヒーに近いです。 | 朝や仕事中の目覚めに、パラグアイ式の冷たい飲み方にも。75〜80°Cの湯で何度も注ぎ、熱湯は苦くなるので使いません。 シーン・ | ハーブ類がカフェインなしとは限らず、マテ茶がいちばんはっきりした例で、夜は避けてください。ハーブと穀物の浸出飲料に入れているのは、茶樹ではないからにすぎません。「馬黛茶」「瑪黛茶」は同じものの二つの訳です。 |
ラベンダーティー Lavender Bud Tea
| 紫色の乾いた小さな花穂で、水色は灰色がかった淡い黄。地中海一帯、とくにフランスのプロヴァンスが有名で、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方乾燥花のばら売りはごく少量で十分です。ティーバッグもありますが、多くはブレンドやアールグレイの変種に入っています。食用グレードであることを確かめ、観賞用やアロマ用のものは淹れないでください。 形態 | やわらかな花の香り、ほのかな蜜草とカンフルのような一筋の気配。カフェインは含みません。 | 夜に、カモミールやレモンバームと一緒に。90°Cで4分、ひとつまみで十分です。 シーン | 量が多いとすぐ石けんの匂いになり、ハーブティーの中でいちばん淹れ損ないやすいものです。「culinary」「食用」と書かれたものを買ってください。アロマ用のラベンダーは食品ではありません。 |
ローズヒップティー Rosehip Infusion
| オレンジ赤の、半分に切って種を除いた野バラの乾燥果実で、水色はオレンジ赤。チリや東欧、バルカンで採れる野バラの実で、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方乾燥果実のばら売り、ティーバッグ、ハイビスカスとブレンドした「赤いフルーツティー」にもよく入ります。ドイツのスーパーの Hagebuttentee は日常のティーバッグです。 形態 | クランベリーや赤スグリのような酸味と、ほのかな蜂蜜の甘み。カフェインは含みません。 | 水出しや冷たい飲み物に、夜に。熱湯で7分と、花のハーブより長めです。 シーン・ | バラの花ではなくバラの実なので、花の香りはなく酸っぱいです。フルーツティーの中でハイビスカスとよく一緒に出てきますが、どちらも酸っぱく赤いので見分けられなくても不思議はありません。 |
レモンバームティー Lemon Balm Infusion
| しわのある緑の乾いた葉で、ミントの葉のようです。水色は淡い黄緑。南欧と地中海のシソ科植物で、開花前に葉を摘んで乾かしたもので、茶葉を含みません。 産地その他の産地・ブレンド よくある売り方乾いた葉のばら売りとティーバッグで、カモミールやミントとブレンドされることが多いです。生の葉を淹れるとより香ります。 形態 | やわらかなレモンの香り、ほのかなミントの土台と甘いハーブの余韻。カフェインは含みません。 | 夜に、カモミールと一緒に。90°Cで5〜10分、ふたをします。 シーン | 学名は Melissa で、ヨーロッパのティーバッグにはそのまま Melissa や Mélisse と書かれることがよくあります。レモングラスやレモンバーベナもレモンの香りですが別の植物で、この中で葉がいちばんミントに似ているのがこれです。 |
麦茶 Barley Tea
| 焙った大麦の粒で、深い褐色。煮るか浸すと琥珀がかった褐色の湯になります。日本と韓国の家庭の冷蔵庫に欠かせない日常の飲み物で、茶葉を含みません。 産地日本・韓国 よくある売り方一袋で1リットル分の大きなティーバッグ、焙った麦粒のばら売り、ボトルや缶入り。日本のコンビニにずらりと並ぶ「麦茶」、韓国の食堂で無料で出される水の多くがこれです。 形態 | 焙った穀物と淡いカラメルの香りで、口当たりはきれいで甘くも渋くもありません。カフェインは含みません。 | 水出しの冷たい飲み物に、夏はポットごと冷蔵庫へ。食事と、夜に、子どもも飲めます。ティーバッグを冷水で1〜2時間浸すか、熱湯で5分煮て冷まします。 シーン・・ | 穀物であって茶樹でもハーブでもないので、「ハーブと穀物の浸出飲料」に置いています。韓国の食堂の「水」はしばしば温かい麦茶で、日本の麦茶はほとんど冷やして飲まれます。カフェインのある穀物の香りなら玄米茶と焙じ茶へ。 |
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この表では、緑茶、紅茶、烏龍茶、白茶と黄茶、黒茶、フレーバーティー、ハーブ・穀物の浸出飲料を、製法・カフェイン・産地の伝統で比べます。各行に見た目と製法、味と口当たり、飲み方、買う前の注意を書いています。上のお茶選びガイドは60種のお茶を製法の階段、カフェインの階段、製法×産地の地図に並べたもので、同じマスのお茶がいちばん近い仲間です。
検索は茶名、別名、各国の呼び名、シーン、キーワードを照合します。操作列では形態(リーフ、玉状、餅・磚・沱、粉末、ハーブ・穀物の乾燥品、ティーバッグ・ブレンド)とシーン(朝の目覚めに、お菓子と、夜・カフェイン控えめ、水出し・アイス、食事と、ミルクティーのベース、贈り物・おもてなし、はじめての烏龍茶)で絞り込めます。ガイドで製法の段、カフェインの段、地図のマスを選ぶと、表はその仲間だけに絞られます。
この表のカフェインは多い・ふつう・少ない・含まないの4段階だけで、数値は載せません。淹れ方は湯温の目安と大まかな時間だけで、抽出の認定ではありません。製法名、等級、ハーブの原料は産地・ブランド・地域で異なります。妊娠中や服薬中、アレルギーなど体に関わる判断は、パッケージの表示と専門家の助言を確認してください。
このテーマに関するよくある疑問と回答をまとめました。
この表では60種のお茶と浸出飲料を7つに分類して比べます。緑茶、紅茶、烏龍茶、白茶と黄茶、黒茶と熟成茶、フレーバー・スパイスティー、ハーブ・穀物の浸出飲料です。上のガイドでは製法・カフェイン・産地の地図から探せ、表は分類とシーンで絞り込めます。
茶の木から作られていない飲み物は、この表ではハーブ・穀物の浸出飲料に分け、緑茶・烏龍茶・紅茶と混ぜていません。カモミールティー、ルイボスティー、ハイビスカスティーはハーブ、麦茶は穀物です。製法の階段では「茶の木ではない」という別の段になり、カフェインは行ごとに確認が必要です。
違いは摘んだあとの酸化の度合いです。この表では、龍井茶(ロンジン)は摘んで数時間のうちに釜で炒り、葉を酸化させません。鉄観音は揺青で葉の縁を酸化させ、玉状に揉んでから火入れします。アッサム紅茶は葉を完全に酸化させてから乾燥させるため、水色が赤くなります。各行の「見た目と製法」に平易な説明があります。
いいえ。この表ではカモミールティーをカフェインを含まない飲み物、マテ茶をやや多めの飲み物としています。マテ茶は茶の木ではありませんが、カフェインはコーヒーに近い量です。カフェインの階段とパッケージの表示を確認し、分類だけで判断しないでください。
いいえ、同じではありません。この表では、龍井茶(ロンジン)は80°C前後の湯で2〜3分、アッサム紅茶は沸かした湯で3〜4分が目安で、ミルクティーにするならもっと濃くてもかまいません。各行の「飲み方」に湯温の目安と大まかな時間を書いていますが、実際は茶商の案内と好みに合わせて調整してください。
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