サッカー用語リファレンス表
プレス戦術やフォーメーション、先進的スタッツや移籍用語まで、世界のサッカー用語を総ざらい。
カテゴリ
全ての分類
| 用語 | 略語 | カテゴリ | 説明 | 使い方・補足 |
|---|---|---|---|---|
| ハイプレス (High Press) | — | 戦術コンセプト | チーム全体でラインを押し上げ、パスコースを塞いで敵陣深くでボール奪取を狙う守備戦術。 | ビルドアップ志向の相手にプレッシャーをかけ、判断を急がせてロングボールを蹴らせる狙いで使われる。 |
| ローブロック (Low Block) | — | 戦術コンセプト | 自陣深くにラインを敷いてスペースを消すコンパクトな守備ブロック。 | リードを守る時や、広大なスペースを得意とする相手に対してカウンター狙いで用いられる。 |
| ミドルブロック (Mid Block) | — | 戦術コンセプト | 相手のビルドアップはある程度容認し、ハーフウェーライン付近で一気にプレッシャーを掛ける守備ブロック。 | 陣形をコンパクトに保ちつつ裏のスペースも管理したいチームが採用する。 |
| ゲーゲンプレス (Gegenpressing) | — | 戦術コンセプト | ボールを失った瞬間に集団でプレスを仕掛け、相手の切り替え前に奪い返す戦術。 | クロップやラングニックが浸透させたスタイルで、連動するトリガーを共有した走力豊富なチームに向く。 |
| ティキタカ (Tiki-taka) | — | 戦術コンセプト | 細かなパス回しと三角形の連携で相手守備を崩す流動的なポゼッションサッカー。 | グアルディオラ期のバルサや黄金期スペイン代表が披露した、支配力の高いスタイルとして知られる。 |
| トータルフットボール (Total Football) | — | 戦術コンセプト | 選手がポジションを入れ替わりながらも全体バランスを崩さない流動的な戦術概念。 | リヌス・ミケルス率いるアヤックスやオランダ代表が確立し、現代のポジショナルプレーにも影響を与えた。 |
| ポジショナルプレー (Positional Play) | — | 戦術コンセプト | エリアごとに役割と立ち位置を設計し、常に数的優位を作りながら攻める考え方。 | ポジショナルプレーを徹底することで、ビルドアップとリスク管理を両立させる狙いがある。 |
| カテナチオ (Catenaccio) | — | 戦術コンセプト | リベロを最後尾に置き、厳しいマンマークで相手を封じ込めるイタリア発祥の戦術。 | 1960年代の欧州を席巻し、現在でも堅守速攻の代名詞として語られる。 |
| 攻撃への切り替え (Attacking Transition) | — | 戦術コンセプト | ボールを奪い返した直後、相手守備が整う前に速攻を仕掛ける局面。 | トランジション練習で動き出しやパスコースを共有し、素早い人数掛けのカウンターを目指す。 |
| 4-3-3 フォーメーション | 4-3-3 | フォーメーションと配置 | アンカー1人とインテリオール2人、幅を取るウイングで構成されるポゼッション型の定番布陣。 | ポジショナルプレーを志向するチームが好み、SBのインナーラップや偽SBを組み合わせやすい。 |
| 4-2-3-1 フォーメーション | 4-2-3-1 | フォーメーションと配置 | ダブルボランチが最終ラインを支え、トップ下と両サイドハーフが攻撃を組み立てるバランス型。 | 守備安定と中央の組み立てを両立しやすく、現代でも汎用性の高い布陣。 |
| 3-5-2 フォーメーション | 3-5-2 | フォーメーションと配置 | 3バックにウイングバックを配置し、中盤を厚くして2トップでゴールを狙う布陣。 | 中央の数的優位を確保しつつ、ウイングバックで幅も取れるのが利点。 |
| 3-2-5 配置 | 3-2-5 | フォーメーションと配置 | 攻撃局面で3人が後方を構え、ダブルピボーテと前線5レーンを埋める現代的な配置。 | SBが中へ絞って偽ボランチ化し、ウイングが幅を取るポジショナルアタックで多用される。 |
| 4-4-2 ダイヤモンド (4-4-2 Diamond) | 4-4-2 | フォーメーションと配置 | アンカー、左右のシャトルランナー、トップ下で菱形を作り2トップを支える狭い中盤構成。 | 中央を制圧できる反面、幅はSBのオーバーラップに依存する点に注意。 |
| 4-1-4-1 | — | フォーメーションと配置 | 1ボランチが最終ラインの前で盾となり、その前に並ぶ4人の中盤が内側で連動する布陣。 | 代表チームで多く採用され、中盤の厚みを確保しつつウイングが高い位置を保てる。 |
| 3-4-3ボックスミッドフィールド (3-4-3 Box Midfield) | — | フォーメーションと配置 | 3バックの前に2ボランチと2トップ下で箱形を作り、前線3人を支える布陣。 | 中盤で数的優位を作りつつ、幅とトランジション対応はウイングバックに委ねる。 |
| 5-4-1 | — | フォーメーションと配置 | 3人のCBにウイングバックが下がって5バックを形成し、その前に4人の中盤が並ぶ守備的布陣。 | 格上相手との試合で守備を固め、単独のFWでカウンターを狙う際に採用される。 |
| 偽9番 (False Nine) | — | 選手の役割・ポジション | 名目上はストライカーながら中盤に降りて連係し、DFラインを崩す役割の前線選手。 | グアルディオラ期のメッシやローマ時代のトッティが代表例で、中盤の数的優位を生む。 |
| ボックス・トゥ・ボックスMF (Box-to-Box Midfielder) | B2B | 選手の役割・ポジション | 自陣から相手PAまで走り回り、奪取と攻守の切り替え、後方からの飛び出しに関わる万能MF。 | アップテンポなスタイルで運動量と縦への推進力を求められる際に重宝される。 |
| インサイドカッター (Inverted Winger) | — | 選手の役割・ポジション | 利き足と逆サイドでプレーし、中へ切り込んでフィニッシュや連係を狙うウイング。 | 現代の4-3-3で多用され、カットインからのシュートやSBのオーバーラップを引き出す。 |
| ウイングバック (Wingback) | WB | 選手の役割・ポジション | サイドの守備と攻撃の双方を担い、往復運動を繰り返すハイブリッドなサイドプレーヤー。 | 3バックのチームで特に重要で、サイド攻撃の迫力を左右する。 |
| スイーパー型GK (Sweeper Keeper) | — | 選手の役割・ポジション | DFライン裏のスペースをカバーし、ビルドアップにも関与する積極的なGK。 | ハイラインを成立させ、CBが前掛かりに守備できるよう支える。 |
| ターゲットマン (Target Man) | — | 選手の役割・ポジション | ロングボールを収め、ポストプレーで周囲を活かすフィジカル系ストライカー。 | ロングボール主体や終盤のパワープレーで存在感を発揮する。 |
| レジスタ (Regista) | — | 選手の役割・ポジション | 自陣深くから配球とリズム作りを担う後方の司令塔。 | 周囲が守備面をサポートすることで、配球役に専念させるチーム構成が理想。 |
| トレクアルティスタ (Trequartista) | — | 選手の役割・ポジション | 中盤と前線の間で自由に動き、決定的なラストパスやシュートを狙う創造的役割。 | ダブルボランチに守られ、前線の動き出しと連動できる布陣で力を発揮する。 |
| インバーテッドSB (Inverted Fullback) | — | 選手の役割・ポジション | ボール保持時に内側へ絞り、中盤で数的優位を作るサイドバック。 | グアルディオラのチームが広め、幅を失わずに中盤の管理とカウンター対策を両立させる狙いがある。 |
| ラウムドイター (Raumdeuter) | — | 選手の役割・ポジション | ドリブル突破よりもスペースを見つけて飛び出すことに長けたウイングまたはセカンドトップ。 | トーマス・ミュラーが自らを表現する際に用いた言葉で、守備の穴を突く能力を指す。 |
| リベロ (Libero) | — | 選手の役割・ポジション | CBの背後に構え、こぼれ球の処理や中盤への持ち上がりを担う最終ラインの自由人。 | 1970〜80年代のイタリアやドイツで流行し、近年は3バックの中央で役割を変えて生かされる。 |
| アンカー (Holding Midfielder) | DM | 選手の役割・ポジション | DFラインの前で守備を安定させ、相手の攻撃を摘み取りボールを循環させるMF。 | 攻撃的なチームにバランスをもたらし、SBや他のMFが前へ出る自由を与える。 |
| ビルドアップ型CB (Ball-Playing Defender) | BPD | 選手の役割・ポジション | 足元の技術が高く、ロングパスでの展開やドリブルでの持ち上がりで攻撃の起点となるCB。 | ポゼッションサッカーにおいて、相手の最初のプレスラインを突破するために不可欠。 |
| パネンカキック (Panenka Penalty) | — | セットプレー戦術 | GKが左右へ飛ぶのを逆手に取り、中央へ柔らかくチップするPK。 | 1976年EUROでパネンカが決めて以来、勝負どころで魅せ技として使われる。 |
| ナックル系FK (Knuckleball Free Kick) | — | セットプレー戦術 | 回転を抑えて放たれ、空中で不規則に揺れながら急激に落ちるフリーキック。 | ジュニーニョやクリスティアーノ・ロナウドら無回転FKの名手が得意とした。 |
| アウトスインのコーナー (Outswinging Corner) | — | セットプレー戦術 | ゴールから外へ逃げる回転を掛け、守備側に体勢を変えさせるコーナーキック。 | ペナルティスポット付近で高さのある選手が飛び込む形に向いている。 |
| ニアポストのフリック (Near-post Flick) | — | セットプレー戦術 | ニアポストへ飛び込み、ボールを軽くそらしてゴール前へ流す定番パターン。 | ニアへ走る選手をフリーにするブロックランとセットで用いると効果的。 |
| クイックリスタート (Quick Restart) | — | セットプレー戦術 | 相手が整う前に素早くFKやスローインを再開し、不意を突くリスタート。 | 主審の許可と味方の準備が前提で、判定に抗議する相手を不意打ちできる。 |
| オリンピコゴール (Olimpico Goal) | — | セットプレー戦術 | 味方に触れずコーナーキックがそのままゴールに吸い込まれる得点。 | 強烈なカーブを掛け、GKがクロスを予想した隙を突いて決まることがある。 |
| 練習で仕込んだセットプレー (Training-ground Routine) | — | セットプレー戦術 | 相手の特徴に合わせて事前に練習したセットプレーの決め事。 | アナリストが相手の傾向を見抜き、指導者がブロックや走路を組み合わせて用意する。 |
| オーバーラップ (Overlap) | — | 攻撃パターン | ボール保持者の外側を味方が駆け上がり、数的優位を作ってパスコースを得る動き。 | ウイングとSBの連携で頻繁に使われ、守備側に対応を迫る。 |
| アンダーラップ (Underlap) | — | 攻撃パターン | 味方の内側を駆け抜けてハーフスペースを突き、最終ラインの裏を狙う動き。 | ウイングが幅を取り続ける場面で、SBやIHが内側を突くパターンとして重宝。 |
| サードマンラン (Third-man Run) | — | 攻撃パターン | 起点のパスを受けた選手がワンタッチで落とし、第三の選手が裏へ抜けて受ける連係。 | ポジショナルプレーで密集守備を崩すための代表的な動き。 |
| ハーフスペースの連係 (Half-space Combination) | — | 攻撃パターン | サイドと中央の間にあるハーフスペースで細かな連係を行い、決定的エリアへ侵入する。 | インサイド寄りのウイングやトップ下が絡み、ストライカーとの連係で突破口を作る。 |
| 遅れて入るボックス侵入 (Late Box Arrival) | — | 攻撃パターン | 最前線に注意が向いた隙を突き、中盤の選手が遅れてPAへ入りこみ折り返しを狙う動き。 | ランパードのような得点力あるMFが得意とした、セカンドラインからの決定打。 |
| カットバック (Cutback) | — | 攻撃パターン | ゴールライン付近からペナルティスポット周辺へ引き戻す低い折り返し。 | ゴール前に密集する守備を外し、中央でフリーを作り出す際に多用される。 |
| サイドチェンジ (Switch of Play) | — | 攻撃パターン | ボールを一気に逆サイドへ振り、空いたサイドを突くロングパス。 | ボールサイドに寄った相手守備を逆手に取り、逆サイドのウイングをフリーにする狙いで使われる。 |
| ワンツー (One-Two) | — | 攻撃パターン | 味方に預けてそのまま前進し、折り返しを受けて突破する素早いコンビネーション。 | 密集した守備網を崩す手段としてエリア付近で多用され、ファウルも誘いやすい。 |
| 囮のランニング (Decoy Run) | — | 攻撃パターン | 自分がボールを受けるのではなく、DFを引きつけて味方にスペースを与える囮の動き。 | カットインするウイングに中央を空けるためストライカーが外へ流れるなど、連係の土台となる。 |
| カウンターアタック (Counter-Attack) | — | 攻撃パターン | ボールを奪った直後に素早く攻め込み、相手の守備が整う前にゴールを狙う戦術。 | リトリートして守るチームやプレッシャーを吸収するチームの主要な武器。 |
| スルーパス (Through Ball) | — | 攻撃パターン | ディフェンダーの裏のスペースへ出し、味方を走らせるパス。 | 守備ラインを突破し、GKとの1対1を作るための究極の武器。 |
| オフサイドトラップ (Offside Trap) | — | 守備システム | 最終ラインが一斉に押し上げ、パスが出る瞬間に相手FWをオフサイドにかける方法。 | 連携がズレると破綻するため、緻密な統率が求められる。 |
| ゾーンディフェンス (Zonal Marking) | — | 守備システム | スペースを基準に守り、選手がゾーンへ入った際に受け渡しながら対応する守備方法。 | セットプレーやブロック守備で用いられ、周囲との声かけと状況把握が重要。 |
| マンマーク (Man Marking) | — | 守備システム | 担当する相手に張り付き、自由を与えない守備方法。 | 司令塔を封じるには有効だが、引き出されるとスペースを空けやすい。 |
| レストディフェンス (Rest Defense) | — | 守備システム | 攻撃時にも後方に残ってカウンターに備える保険の布陣。 | ポゼッション志向のチームがボールロスト直後のトランジションを抑えるために重要。 |
| ハーフスペーストラップ (Half-space Trap) | — | 守備システム | ボール保持者をハーフスペースへ誘導し、周囲から挟み込んで奪うプレッシング。 | ゲーゲンプレスのようなチームが、ボールの方向に合わせて連動し奪い切るために活用。 |
| カバーシャドー (Cover Shadow) | — | 守備システム | プレスを掛けながら体の向きで背後のパスコースを消す守備技術。 | 中央の前進を許さないため、連動したプレッシングで求められる基本技術。 |
| 決死のタックル (Last-ditch Tackle) | — | 守備システム | 決定機寸前で最後のDFが身体を投げ出して行う渾身のタックル。 | 華やかに見えるが、本来は守備陣が崩れる前に対応したいと指導者は考える。 |
| 守備への切り替え (Defensive Transition) | — | 守備システム | ボールを失った瞬間に素早く守備に切り替え、カウンターを食い止める局面。 | レストディフェンスを整えることで、ファウルや素早い帰陣で即座に相手のカウンターを遅らせる。 |
| 期待ゴール値 (Expected Goals) | xG | 分析・指標 | シュート位置や体勢、アシスト種類などから得点確率を算出する指標。 | 得点数との比較でフィニッシュの出来や運を測る際に活用される。 |
| 期待アシスト値 (Expected Assists) | xA | 分析・指標 | 選手のパスから生まれたシュートのxGを合算し、チャンス創出力を測る指標。 | 味方が決め切れなくても、ゲームメーカーの貢献度を可視化できる。 |
| プログレッシブパス (Progressive Passes) | — | 分析・指標 | 相手ゴールへ大きく近づけたり守備ラインを破壊する縦方向のパス。 | 横パスだけでなく縦に前進させる役割を担う選手を評価できる。 |
| PPDA | PPDA | 分析・指標 | 相手陣内での守備アクション1回あたりに許したパス数。低いほどプレス強度が高い。 | リーグ間のプレス強度比較や、チームの守備姿勢の変化を追う指標として使われる。 |
| パッキング率 (Packing Rate) | — | 分析・指標 | 1本のパスやドリブルで何人の相手を置き去りにしたかを測る指標。 | ライン間を割るパスやドリブルで守備網を崩すプレーヤーを浮き彫りにする。 |
| エクスペクテッドスレット (Expected Threat) | xT | 分析・指標 | 各プレーがその攻撃で得点する確率をどれだけ高めたかを数値化する指標。 | シュートやアシストに至らない貢献度も可視化でき、ビルドアップの価値を測る際に有用。 |
| フィールドティルト (Field Tilt) | — | 分析・指標 | 敵陣深くでのパスやタッチ数の比率からエリア支配を測る指標。 | 単純なボール支配率では見えにくい陣地優勢を評価するのに役立つ。 |
| プログレッシブキャリー (Progressive Carries) | — | 分析・指標 | ボールを保持したまま大きく前進させた回数を距離基準で測るデータ。 | パスではなくドリブルでライン間を破るSBやMFの価値を捉えるために使われる。 |
| アドバンテージ適用 (Advantage Rule) | — | 競技規則 | ファウルがあっても被害側に攻撃の利があると判断すれば試合を止めない裁定。 | スルーパスが通りそうな場面やこぼれ球が攻撃側に転がる場合によく適用される。 |
| DOGSO(決定機阻止) | DOGSO | 競技規則 | 明白な得点機会を阻止する反則の総称で、退場やPKが科される重い罰。 | ゴールまでの距離やボールコントロール、プレー方向、守備者の数などを基準に判断される。 |
| VARチェック (VAR Check) | VAR | 競技規則 | ゴールやPK、レッドカード、選手誤認など明白な誤審が疑われる場面を映像で再確認する制度。 | 主審が耳に手を当ててVAR確認を示し、必要に応じてピッチサイドモニターで映像を見る。 |
| ゴールキック再開ルール (Goal Kick Reset) | — | 競技規則 | 2019年改正により、味方はPA内でゴールキックを受けられ、相手はボールがインプレーになるまで侵入不可。 | 後方からのビルドアップを容易にする一方、ハイプレスに狙われるリスクも伴う。 |
| 5人交代ルール (Five Substitutions Rule) | — | 競技規則 | 1試合で最大5人まで交代でき、試合中の交代機会は3回まで(ハーフタイム除く)。 | パンデミック期に導入され、多くの大会で定着し選手負担の軽減に役立つ。 |
| バックパスルール (Back-pass Rule) | — | 競技規則 | 味方が意図的に足で戻したボールをGKが手で扱うと反則となり、間接FKが与えられる。 | 1992年に採用され、時間稼ぎを抑えて試合をスピーディーにする狙いがある。 |
| PK戦 (Penalty Shootout) | — | 競技規則 | 延長戦でも決着しない場合に実施され、双方が交互にPKを蹴って勝者を決める方式。 | トーナメントで一般的に用いられ、蹴る順番やGK交代、サドンデス移行など細かく規定されている。 |
| 遅延オフサイドフラッグ (Delayed Offside Flag) | — | 審判関連用語 | 副審が攻撃の流れを終えるまで旗を上げず、後からVAR確認に委ねる運用。 | VAR導入後に採用され、有効得点を消さないためDFも笛が鳴るまでプレーを続ける必要がある。 |
| 消えるスプレー (Vanishing Spray) | — | 審判関連用語 | FK時にボール位置と壁のラインを示すために吹き付けられる消える泡スプレー。 | ディフェンス側の距離違反や攻撃側のボール位置ずらしを抑制する役割がある。 |
| 第4審判の電子ボード (Fourth Official Board) | — | 審判関連用語 | 交代選手の番号やアディショナルタイムを示すために第4審判が掲げる電子ボード。 | FIFA大会などで義務付けられるアディショナルタイム表示にも用いられる。 |
| 審判コミュニケーションシステム (Referee Communication System) | — | 審判関連用語 | 無線ヘッドセットで主審と副審らを繋ぎ、リアルタイムで連絡やVARの情報共有を行う。 | 死角で起きた反則の共有やベンチ対応、VARとの連携を円滑にする。 |
| 副審 (Assistant Referee) | AR | 審判関連用語 | タッチライン沿いでオフサイドやスローイン、近くの反則を判定する審判員。 | 通信システムにより主審と常時連携し、PKや懲戒の判断にも関与する。 |
| ゴールラインテクノロジー (Goal-line Technology) | GLT | 審判関連用語 | ボール全体がゴールラインを越えたかを感知し、瞬時に主審へ知らせる電子システム。 | ワールドカップをはじめ主要大会で採用され、ゴール判定の誤審を防いでいる。 |
| フリートランスファー (Free Transfer) | — | 移籍マーケット用語 | 契約満了後に移籍金なしで新クラブへ加入する形態。ボスマン移籍とも呼ばれる。 | 移籍金は不要だが、契約金や代理人への手数料が発生する場合が多い。 |
| バイアウト条項 (Buyout Clause) | — | 移籍マーケット用語 | 設定額を支払えば他クラブへの移籍が可能となる契約条項。 | スペインでは義務化され、他国でも主力選手が市場価値を管理する目的で設定される。 |
| 買取オプション付きレンタル (Loan with Option to Buy) | — | 移籍マーケット用語 | レンタル移籍で加入し、後に買い取る権利だけが貸し先に付与される契約。 | 活躍次第で買取を判断でき、財政面の負担を先送りできる。 |
| 買取義務付きレンタル (Loan with Obligation to Buy) | — | 移籍マーケット用語 | 出場試合数などの条件を満たすと買い取り義務が発動するレンタル契約。 | 支払いを先延ばしにしつつ、売り手に将来の移籍金を約束する形で活用される。 |
| 再転売条項 (Sell-on Clause) | — | 移籍マーケット用語 | 選手が再び移籍した際に、元クラブが移籍金の一定割合を受け取る条項。 | 育成クラブの利益を守るために設定されることが多く、若手選手の移籍で頻繁に見られる。 |
| 出来高ボーナス条項 (Performance Add-ons) | — | 移籍マーケット用語 | 出場数や得点数、チーム成績など条件達成時に追加支払いが発生する条項。 | 評価の隔たりを埋め、双方のインセンティブを一致させる目的で設定される。 |
| プレ契約 (Pre-contract Agreement) | — | 移籍マーケット用語 | 契約満了まで半年を切った選手が、翌シーズン加入するクラブと取り交わす合意。 | ボスマン判決以降に一般化し、国外移籍でフリーになる選手が活用する。 |
| トレード移籍 (Swap Deal) | — | 移籍マーケット用語 | クラブ同士が選手を交換し、価値の差は金銭を上乗せして調整する移籍形態。 | 資金繰りが厳しいクラブやFFP制約下で欲しいタイプを得る手段として活用される。 |
| ダービーマッチ (Derby) | — | 試合状況・文脈 | 同じ都市や地域に根付く宿敵同士が激突する伝統の一戦。 | マンチェスターダービーやクラシコ、ミラノダービーなどが代表例。 |
| 過密日程 (Fixture Congestion) | — | 試合状況・文脈 | 複数大会が重なり短期間に試合が立て込む過酷なスケジュール。 | ローテーションで乗り切る必要があり、パフォーマンスや負傷リスクに影響する。 |
| 代表ウィーク (International Break) | — | 試合状況・文脈 | FIFAが定める期間に国内リーグが中断し、選手が代表活動へ参加する。 | 移動疲労や代表戦での負傷を考慮しながらリーグ再開に備える必要がある。 |
| ホーム&アウェー方式 (Two-legged Tie) | — | 試合状況・文脈 | 各チームの本拠地で1試合ずつ行い、合計スコアで勝敗を決める方式。 | 以前はアウェーゴールルールが多用されたが、近年は延長やPKで決する大会が増えている。 |
| 残留争いのシックスポインター (Relegation Six-pointer) | — | 試合状況・文脈 | 降格圏を争うライバル同士の重要試合で、勝利が自軍の3ポイントと相手の失点を同時にもたらす。 | シーズン終盤の残留争いで頻繁に用いられる表現で、命運を分ける一戦を指す。 |
| 昇格プレーオフ (Promotion Playoff) | — | 試合状況・文脈 | シーズン終了後に行われ、どのクラブが上位リーグへ昇格するかを決める大会。 | フットボールリーグなどで導入され、中位のクラブにも終盤まで目標を与える仕組みとなっている。 |
| 消化試合 (Dead Rubber) | — | 試合状況・文脈 | 順位や勝ち上がりが既に確定し、大勢に影響を与えない試合。 | 主力温存や新戦術の実験の場として活用されることが多い。 |